モラヴィア地方
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「モラヴィア地方(リィヂェン・オブ・モラヴィア)」は、現在のチェコ共和国領の東部を占める地域の歴史的地域名。
チェコの領域では、古くから、モラヴィア地方、シレジア地方?、ボヘミア地方?が隣接していた。現在のチェコ共和国で施行されている行政区分は、歴史的なモラヴィア、シレジア、ボヘミアの区分とは、必ずしも一致していない。
より正確には、現チェコ領東部から、国土北東辺を占めるシレジア地方を除いた地域が、モラヴィア地方になる。地域は、チェコの多くの地域同様に、山がち。
モラヴィア地方の山並みは、北東に隣接するシレジア地方、南東の外縁で国境線に沿うような弧を描いている白カルパティア山脈よりは低めで、かつ、なだらか。強いて言えば、ボヘミア地方?との間を占めるチェスコモラヴァ高地?がやや険しい。
山地の間縫って、地域の東西中ほどを流れていくモラヴァ川?が地域名の語源。他にも、大小複数の地域河川が山や丘陵の間を縫っている。モラヴァ川はこれらの地域河川を合流しながら南部国境を越えて南流。オーストリア - スロバキア国境に沿って流れるとドナウ川に注ぐ。
【参照地図】
やや詳しい情報
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「モラヴィア」は英語的な音で、チェコ語では「モラヴァ」。
地域では、農業、繊維工業、皮革工業、鉄鋼業、化学産業が盛ん。主要な農作物は、ムギ類、テンサイ、ホップ。また、チェコ共和国のブドウ園の95%近くが営まれ、ワインも産出される。
中心的な都市はブルノ市?(現在の南モラヴィア地域圏?の行政中心都市)。他に、オロモウツ市?、オストラヴァ市?も大きい。
地域の住民は、伝統的にはチェコ語の内でも独特の方言を母語にしていて、「モラヴィア人」とも呼ばれる。モラヴィア人は、民族集団としてのチェコ人に含まれるサブ・グループとみなされている。
ただし、モラヴィア人の伝統的な生活文化には、ハンガリー風文化の影響が色濃く見て取れる。
- 【参照地図】
(ボヘミア(西)、シレジア(北東)、モラヴィア(東)の区分地図,Wikimedia Commons)
さらに詳しい情報
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モラヴィア地方は、6世紀頃からスラブ系の諸族が移入。彼らは地域を開拓しながら、西スラブ族としての特徴を顕著にしていった。9世紀から10世紀にかけて、中世モラヴィア王国が築かれた地域でもある。
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