アディゲア共和国
- アディゲア共和国 アディゲアきょうわこく (Republic of Adygea) 簡易版
- 簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。
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- やや詳しい情報
- さらに詳しい情報
- GM向け参考情報
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- 活用や検討
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「アディゲア共和国」は、ロシア連邦の連邦構成共和国の1つ。カフカス地方の北部(北カフカス地方)で、ロシア連邦の南連邦管区に属している?。領域は、クラスノダル地方?の内側にあって、周囲を取り囲まれている(「クラスノダル地方」の「地方」は、ロシア連邦の行政区分の1種)。クラスノダル地方の南東域に位置。
ロシア語国家名正称は、「リクプーブリカ・アドゥイギェーヤ」。「アディゲア共和国」(Republic of Adygea)は、広く用いられている英語名。(日本語では、「アドゥイゲ共和国」とも「アディゲ共和国」とも表記される)
首都は、下流でクバン川?に合流するベラヤ川?流域のマイコプ?。
旧ソ連?時代の1922年、帝政ロシア時代の「クバン=黒海州」の州域内で、アディゲ人?の入植地を中心に「アディゲア=チュルケス自治区」が創設され、同年中に「アディゲア=チュルケス自治州」と改称。当時の行政中心はクラスノダール市?に置かれていた。
1924年、「北カフカス地方」の行政区に編入された。1928年、「アディゲア自治州」と改称。1934年、新たに創設された「アゾフ=黒海地方」の行政区に編入。1936年、マイコプが自治州州都に定められた。
1937年、「クラスノダール地方」の行政区が新たに再編され、アディゲア自治州の帰属も移管された。
旧ソ連末期の1991年、自治州から共和国に昇格。
【参照地図】
- Map of Federal Okrugs
(連邦管区のクリッカブル・マップ)
Northern Caucasus Okrug Map
(“Northern Caucasus Okrug Map”とありますが、南連邦管区地図とみなしてもよさそうです。なぜか、イングーシ共和国の領域が表示されていないのが不審です。あるいは、地図製作年の関係か?)
(NTI) - Krasnodarsky krai
Republic of Adygeya
(map.rin.ru)
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
アディゲア共和国の領域面積は、およそ7,600平方km。
領域の輪郭は、「短い柄の手斧」又は、「柄が、太くて短いピッケル」のような形状、あるいは歪んで、左右非対称になった大文字アルファベットの“T”のように見える。南部が、大カフカス山脈北斜面に連なる山地、丘陵地に占められ、北縁が平地。最高点は、チュグシ山の、標高3,238m。北部には、2,000m超の山嶺も少なくない。領域の4割ほどが森林に占められている。
水資源は豊富で、領域を流れる主要河川は、みな、クバン川?の水系に属す。北西縁でクラスノダル地方との間に存在するクラスダール湖?も地理的なランド・マーク。
環境は、大陸性気候で、夏季は温暖、冬季は寒冷。
埋蔵資源としては、石油、天然ガスを豊富に産す。他に、金、銀、鉄鉱石、タングステンなど。
主要産業は、食品加工、飲料加工で、缶詰、バターなどの油脂食品、ウォッカ、ブドウ酒、ビールの醸造、タバコ、製菓など。林業、木材加工、パルプ生産、製紙業も盛ん。都市部を中心に機械製造、冶金業、煉瓦生産も営まれる。
1次産業では、穀物、果実、野菜、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ、茶葉などが主作物。ウマの飼育や牧畜も、営まれる。
人口は、2002年の統計で、447,109人。同年の統計では、1/4弱がアディゲ人、ロシア系は多数派で65%弱、少数派の内では、アルメニア系、ウクライナ系の住民が目立つ。
【参照地図】
(アディゲア共和国領域図,Wikimedia Commons,オリジナル・データは PANONIAN氏作成)- 北カフカズ 地図
Adygueia 地図
(Super Travel Net)
さらに詳しい情報
- 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
過去の統計を見ると、現在のアディゲア共和国につながる行政体では、アディゲ人とロシア系の比率が、1926年時点では、ほぼ2対1だった。1939年の統計では、既に概ね1対3に逆転している。以降、ロシア系住民が多数派を占めてきた。
にもかかわらず、旧ソ連の共産党独裁時代から、地域の政治的指導部の上層は、アディゲ人が大半を占めてきていた。
この大勢は、ソ連崩壊後、ロシア共和国の時代になっても変わらず、地域にはロシア系の民族主義的な政治団体が結成された。ロシア系政治団体は、アディゲア共和国の解体と、クラスノダール地方との統合を求めている。現在までのところ、連邦政府は、この要求へのサポートは、ほとんどおこなっていないようだ。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど
基礎データ
- 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可
- 面積
- およそ7,600平方km
- 面積対比
- U.K.(連合王国)の3%ほど。日本国の2%ほど 。
- 人口
- 447,109人(2002年)
- 人口対比
- 対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として
- U.K.の0.7%強。日本国の0.3%強。
- 平均人口密度
- 1平方kmにつき、58人程度。
- 平均人口密度の対比
- 対比する統計の年度が違うので、目安として。
- U.K.の1/4弱。日本国の1/5弱。
- 政治体制
- 2007年現在、ロシア連邦大統領に推薦された人物が、共和国議会の信任投票を経て、行政首長位に就く形式。
- 議会の議員は、地域住民による選挙で選任される。
- 民族事情
- 2002年の統計で、アディゲ人、24.2%。ロシア系64.5%。アルメニア系、3.4%。ウクライナ系2%。その他の少数派、5.9%。
- 言語事情
- アディゲ語とロシア語とが公用語に指定されている。
- 宗教事情
- 調査中
- GDP
- 2億3880万U.S.$相当。
- GDPの対比
- 対比する統計の年度が違うので、目安として。
- U.K.(連合王国)の0.1%強。日本国の0.06%強 。
- 住民1人あたりGDP
- 534U.S.$相当。
- 住民1人あたりGDPの対比
- 対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として
- U.K.の2%弱。日本国の2%弱。
- 通貨単位
- ルーブル(略号 RUB)
- 首都
- マイコプ?
- 基礎データ内の数値は「民族事情」「宗教事情」以外の数値を、Wikipedia英語版:Adygeya他から参照し、端数を丸めました。
- 民族事情、宗教事情の数値は、二宮健二(編、発行)『データ ブック オブ ザ ワールド 2006年版』二宮書店、他、複数のソースを相互参照しました。必ずしも二宮書店の前掲書と同じ記述ではありません。
地勢と環境(再整理)
南部が、大カフカス山脈北斜面に連なる山地、丘陵地に占められ、北縁が平地。最高点は、チュグシ山の、標高3,238m。2,000m超の山嶺も少なくない。領域の4割ほどが森林に占められている。
水資源は豊富で、領域を流れる主要河川は、みな、クバン川?の水系に属す。北西縁でクラスノダール地方との間に存在するクラスダール湖?も地理的なランド・マーク。
環境は、大陸性気候で、夏季は温暖、冬季は寒冷。1月の日中平均気温は−2℃程度。7月の日中平均気温は+22℃程度。
地域区分
地域は、クバン川を中心に北部と、南部とに大別することができる。それぞれをさらに細分していくと、把握し易いだろう。
2007年現在、都市及び、町が7つ。内、首都マイコプを含む2都市が、共和国直轄都市。他は、農村集落224が存在。2つの直轄都市以外は、7つの行政区に区分されている。
人口分布
統計に基づいた人口分布は調査中。
主要都市
- マイコプ?(首都) 国土全域の概ね中ほど。国を T の字に似た形と見立てた場合、縦棒にあたる部分の北部西寄りで、クバン川?に合流していくベラヤ川?流域に位置する。人口、156,931人(2002年)。
2002年のマイコプの人口は、同年のアディゲア共和国の人口の、35%ほどにあたる。
正規の出入国ゲート
- スカイ・ゲート
- 領域内に整備された空港は無い。
- 国際鉄路
- ロシア連邦のクラスノダール地方で、黒海?沿岸と、東縁の山地地方とを結ぶローカル線が、アディゲア共和国領内を通っている。この路線は、アディゲア共和国北部で、ロストフ市?からカスピ海?西岸まで続く期間鉄路への連絡線に連絡している。
- 主要国際自動車道
- 首都マイコプには、スタヴロポリ地方を経由して、クラスノダール地方を通りさらに東に続く高速道M29、及び、スタブロポリ地方からクラスノダール市?を経由して黒海沿岸に至る、高速道M4に連絡した道路が通じている。上記の2ルートの他、マイコプから、アディゲア共和国内、南部に続く基幹道も1本存在。
- 他に、マイコプを中心に、主要地方道級の道路も多いが、敷設は国土北部に偏っている。南端の山間部に分け入る主要道は、前記の基幹道のみ。(山間道を設定するかどうかは、シナリオ作者次第)
- 河川水運
- 調査中
リンク
活用や検討
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検討
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キーワード:
参照:[ロシア連邦の南連邦管区] [クラスノダール地方] [ヨーロッパ州の現存国家] [アディゲ共和国] [現存国家]