クラスノダール地方
- クラスノダール地方 クラスノダール ちほう (Krasnodar Krai) 簡易版
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PCが予め知ってていい情報
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「クラスノダール地方」は、ロシア連邦の連邦構成主体の1つ。「クラスノダル地方」とも。 ロシア語名正称は、「クラスナダールスキー・クラーイ」。「クラスノダール地方」の「地方(クラーイ,kari)」は、ロシア連邦の行政区分の1種。
カフカス地方の北部(北カフカス地方)で、ロシア連邦の南連邦管区に属している。領域は、南連邦管区の南西端で黒海?、及び、アゾフ海?に面し、ケルチ海峡?などを介してウクライナ領に隣接している。北では、ロシア連邦のロストフ州?と、東ではスタヴロポリ地方と、南東ではカラチャイ=チュルケス共和国と隣接。域内南東部では、アディゲア共和国の領域を取り囲んでいる。
南東の一画では、グルジア領?と国境を接していて、2007年現在は、自称アブハジア自治共和国の実効支配領域に隣接。
行政中心地クラスノダール市?は、地域の中ほどでクラスノダール湖?に面し、アディゲア共和国領北西縁に近接している。
地域は、領域内を流れるクバン川?の両岸を2地域に大別することができる。領域中ほど南寄りで、アディゲア共和国との間に存在するクラスダール湖?も地理的なランド・マーク。
帝政ロシア時代の19世紀後半に鉄道が敷設され、大きく発展。ロシア系住民も飛躍的に増えた。地方(行政区)としては旧ソ連時代?の、1937年に創設。
【参照地図】
- Map of Federal Okrugs
(連邦管区のクリッカブル・マップ)
Northern Caucasus Okrug Map
(“Northern Caucasus Okrug Map”とありますが、南連邦管区地図とみなしてもよさそうです。なぜか、イングーシ共和国の領域が表示されていないのが不審です。あるいは、地図製作年の関係か?)
(NTI) - Krasnodarsky krai(map.rin.ru)
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
クラスノダール地方の領域面積は、およそ76,000平方km。人口は2002年の国勢調査で、5,125,221人。ロシア連邦で、最も人口密度が高い幾つかの地域の1つ。
領域の輪郭は不整形だが、大掴みに言えば、平行四辺形のようだ、と言えなくも無い。もちろん、海岸線や境界線の屈曲を度外視しての話だ。
アゾフ海沿岸の海岸線を西の辺、黒海沿岸の海岸線を南の辺と見立てると、北の辺はロストフ州?との境、東の辺では北から南に、スタヴロポリ地方、カラチャイ=チュルケス共和国、自称アブハジア自治共和国との境が続いていることになる。
南東域が、大カフカス山脈西端の北斜面にかかっている。黒海沿岸部には、西端のごく一部を除いた全域に、大カフカスの延長山地が、西に向かうに連れ高度を下げながら続いている。域内の最高点は、プセアシホ山の標高3,256m。
領域の南部では、大カフカスに連なる低い山地が、北に向かうほど高度を下げ、南縁では微傾斜を示す丘陵地をなしている。
東域には、スタヴロポリ高地(Stavropol upland)の外縁で、ほとんど平坦地に近いような標高200m内外、比高100m未満程度の丘陵地が断続。
東域の低い丘陵地を除くと、領域北部には微傾斜を持つ平坦地が、アゾフ海沿岸まで広がっている。しばしば「クバン=アゾフ低地」と呼ばれる地形になる。
領域の主要河川はクバン川?。クバン川は、多くの地域河川を合しているが、地形の関係で。左岸に合流点を持つことが多い(南方の山地からの河川が多いため)。クバン水系以外の主要河川としては、キルピリ川、ベイスグ川、チェルバス川、エヤ川などがある。他に、黒海沿岸にはムズィムガ川も。
アゾフ海沿岸の北部には潟湖が発達、海岸線を複雑にしている。
環境は、基本的にはステップ性の気候で乾燥気味、沿海部には地中海性気候も見られる。平野部の土壌は肥沃な国土。低山地には森林褐色土、高山地帯には山岳草地が、見られる。
クバン水系の水資源は豊富で、水力発電は、地域の重要なエネルギー供給源になっている。
埋蔵資源としては、石油、天然ガスを産す。他に、鉄鉱石、銅鉱石、石灰岩なども。
気候は、基本的には大陸性気候だが、黒海、アゾフ海の影響で全般に温暖。沿海部では地中海性気候が、項残部では、高山性気候が見られる。年間降水量は、多い。ことに高山地域には多い。
平野部で、1月の日中平均気温は−4℃、7月の日中平均気温は22℃〜24℃。沿海部では、冬季でも日中平均気温は5℃程度までしか下がらない。標高2200m以上の山岳部では夏季の日中平均気温は、8℃〜13℃と冷涼。
年間降水量は平野部で400mm前後、山岳部では8倍ほどの3200mm前後。
地域は、帝政ロシア時代の「クバン=黒海州」の州域に近い。18世紀末、東方防備(対トルコ経略)を主目的に建造された要塞都市エカテリノダル(現、クラスノダール市)を中心に、移住したコサック(クバン・コサック)が居住した。
旧ソ連?時代の早い時期に、「北カフカス地方」の行政区に編入された。その後、「アゾフ=黒海地方」行政区として再編。1937年、「クラスノダール地方」行政区として再編。現在に至る。
18世紀頃からと思われる地域の非公式な通称に「クバーニ(クバン地方)」もある。しかし、この地域は、クバン水系流域とのイメージが強く、必ずしも、現行のクラスノダール地方の領域と一致するとは限らない。
地域の人口は、エカテリノダル創建前後から集住が多かった、クバン川下流域の水系周辺(クバン盆地)に多い。クバン盆地の居住者には、クバン・コサックの後裔が多いが、現在、彼らの大多数は、ロシア系を自認し、周囲からもそのように目されている。
2002年の国勢調査の結果では、87%弱がロシア系のエスニシティーを選択した。同じ国勢調査では、140前後のエスニック・グループへの帰属が申告されている。
非ロシア系のエスニック・グループで目立つのは、18世紀以降移住が続いていたアルメニア系住民で、5%強。ウクライナ系が3%弱。ギリシア系、ベラルーシ系、タタール系が、それぞれ0.5%。他に、「特にエスニックなバック・グラウンドは持っていない(単にロシア国民だ)」との選択肢を選んだ人々が、0.03%いた。
主要産業は、金属加工業と、機械製造、部品製造、及び、缶詰、油脂加工、乳製品などの食品加工業。木材加工業や、繊維産業皮革加工の軽工業も営まれる。これらの産業には、4000と言われる中小企業が多い。クラスノダール地方では、中小企業の生産活動は、地域の経済生産の8割ほどを占めている。
石油、ガスの採掘及び精製や、化学肥料を中心にした石油化学工業も営まれているが、この部門の生産額は、地域の経済生産の14%弱る。
アゾフ海から黒海にかけての沿岸部は、旧ソ連時代からリゾート地として開けていた。これらの地域では、現在も観光業、サーヴィス業が盛ん。
1次産業では、平地部が、ロシア連邦の重要な農業生産地区の1つになっている。穀物、馬鈴薯、野菜、ブドウ、果実が主作物。南部の山地地帯では茶も栽培される。牧畜ではウシ、ブタ、ニワトリの飼育が盛ん。
2002年の統計では、クラスノダール地方の産業は、国内外への輸出、供給、及び、サーヴィス業部門の売り上げが増し、前年比13.7%の経済成長を示した。同年の全ロシア連邦の国民総生産(GDP)と比べると、2.1%ほどの生産額を記録した。
【参照地図】
GM向け参考情報
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基礎データ
- 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可
- 面積
- およそ76,000平方km
- 面積対比
- U.K.(連合王国)の3割ほど。日本国の2割ほど 。
- 人口
- 5,125,221人(2002年)
- 人口対比
- 対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として
- U.K.の9%弱。日本国の4%ほど。
- 平均人口密度
- 1平方kmにつき、67人程度。
- 平均人口密度の対比
- 対比する統計の年度が違うので、目安として。
- U.K.の3割弱。日本国の2割ほど。
- 政治体制
- 2007年現在、行政中心地クラスノダール市に、クラスダール地方行政府が設けられている。
- 行政府の首長は、ロシア連邦大統領に推薦された人物が、共和国議会の信任投票を経て、就任する形式。
- 議会の議員は、地域住民による選挙で選任される。
- 民族事情
- 2002年の国勢調査で、140ほどのエスニック・グループが申告されている。
- 多数派はロシア系で、87%弱。少数派で目立つのは、アルメニア系の5%強、ウクライナ系が3%弱。他の少数グループの間では、ギリシア系、ベラルーシ系、タタール系、それぞれ0.5%が多め。他に、「特にエスニックなバック・グラウンドは持っていない(単にロシア国民だ)」との選択肢を選んだ人々が、0.03%いた。
- 言語事情
- ロシア語。
- 宗教事情
- 調査中
- GDP
- 72億4,620万U.S.$相当。
- GDPの対比
- 対比する統計の年度が違うので、目安として。
- U.K.(連合王国)の0.4%ほど。日本国の0.2%弱 。
- 住民1人あたりGDP
- 1,413U.S.$相当。
- 住民1人あたりGDPの対比
- 対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として
- U.K.の5%弱。日本国の5%弱。
- 通貨単位
- ルーブル(略号 RUB)
- 首都
- マイコプ?
- 基礎データ内の数値は「民族事情」「宗教事情」以外の数値を、Wikipedia英語版:Krasnodar_Krai他から参照し、端数を丸めました。
- 民族事情、宗教事情の数値は、二宮健二(編、発行)『データ ブック オブ ザ ワールド 2006年版』二宮書店、他、複数のソースを相互参照しました。必ずしも二宮書店の前掲書と同じ記述ではありません。
地勢と環境(再整理)
南縁の黒海沿岸は、ほとんどが、大カフカス山脈の延長山脈に占められている。地域の北部には、大カフカスに連なる山地が、北に向かうほど高度を下げ、縁辺は微傾斜の丘陵地になっている。
南部は、概ね平坦地で、「クバン=アゾフ低地」と呼ばれる微傾斜の平坦地が、西縁のアゾフ海沿岸まで続いている。ただし、南部でも東域は、スタヴロポリ高地(Stavropol uplnd)の外縁で、ほとんど平坦地に近いような標高200m内外、比高100m未満程度の丘陵地が断続。
南部を中心に、クバン川に合していくクバン水系が流れ、水資源は豊富。領域中ほど南寄りで、アディゲア共和国との間に存在するクラスダール湖?も地理的なランド・マーク。
気候は、基本的には大陸性気候だが、黒海、アゾフ海の影響で全般に温暖。沿海部では地中海性気候が、項残部では、高山性気候が見られる。年間降水量は、多い。ことに高山地域には多い。
平野部で、1月の日中平均気温は−4℃、7月の日中平均気温は22℃〜24℃。沿海部では、冬季でも日中平均気温は5℃程度までしか下がらない。標高2200m以上の山岳部では夏季の日中平均気温は、8℃〜13℃と冷涼。
年間降水量は平野部で400mm前後、山岳部では8倍ほどの3200mm前後。
地域区分
地域は、地形に応じて、黒海沿海部と、黒海沿海山地以北の南部、北部に3大別することができる。南部と北部の境界については、クバン川本流の流域を重視するといいだろう。3大別した地域を、さらに細別していくと、把握し易い。
2002年現在、域内に26市と21町、1,719の農村集落を数える。内、15都市は、クラスノダール地方行政府の直轄都市で、9町は直轄都市に付随した街区とされている。直轄都市以外の地域は、38の行政区に区分されている。
人口分布
人口は、クバン水系流域地帯(クバン盆地)に偏っている。
主要都市
- クラスノダール?(行政中心) 地方全域の概ね中ほど南寄りでグラスノダール湖?の北に面す。行政中心地であり、クラスノダール地方行政府の直轄都市。人口、646,175人(2002年)。
2002年のクラスノダール市の人口は、同年のクラスノダール地方の人口の、13%弱。 - ソチ? 地方の南東部で、黒海沿岸に面している。ロシア - グルジア(自称アブハジア自治共和国支配地域)との国境に近い。黒海沿岸のリゾート都市として知られる。クラスノダール地方行政府の直轄都市、と想定。人口、328,809人(2002年)
2002年のソチの人口は、同年のクラスノダール地方の人口の、6%強。
正規の出入国ゲート
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参照:[アディゲア共和国] [スタヴロポリ地方] [ダゲスタン共和国] [カバルディノ=バルカリア共和国] [ロシア連邦の南連邦管区] [大カフカス山脈] [地中海のランド・マーク] [カラチャイ=チュルケス共和国] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [クリミア半島]