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大カフカス山脈

大カフカス山脈 だいカフカスさんみゃく (Great Kavkaz Mountains)

PCが予め知ってていい情報

 「大カフカス山脈」は、ヨーロッパ・ロシア?の南縁で黒海?とカスピ海?との間に、概ね東西に横たわる山脈。西部でロシア連邦領内に頂を持つエルブリス山?を最高峰に、4,000〜5,000m級の峻険な山地が連なっている。

 ヨーロッパ州とアジア州との地理的境界の一部を成し、北側の北カフカス地方?(ブレドカフカジエ、前カフカス地方)と、南側の南カフカス地方?(ザカフジェ、後カフカス地方、トランス・コーカサス)とを区切る。英語読みでコーカサス(山脈)。

 普通、単に「カフカス山脈(コーカサス山脈)」と呼んだ時は、大カフカス山脈を指すことが多い。

【参照地図】

  • カフカス地方地図
    (大カフカス山脈の地形,RZ User

追加情報

小辞典版推奨判定
「生存+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 大カフカス山脈の西端は、ロシア連邦領のクラスノダール地方で黒海?北東岸に沿うように横たわり、海岸線間際まで迫っている。この部分は、概ね500m〜1000m内外の標高で、4000m〜5000m級の脊梁部は、ロシア連邦のカラチャイ・チュルクス共和国?のあたりからになる。標高5,621mの最高峰エルブリス山?もこの山域に位置。
 脊梁部に連なる山々や、脊梁山脈の傾斜面は、グルジア領の北西部にも渡る。
 山脈の東端部は、アゼルバイジャン領でカスピ海?沿岸に迫り、北側には極、幅の狭い海岸平地が続いている。山脈東端は、アブシェロン半島の根元部まで迫っている。
 山脈の過半を占める高山地帯は、極めて冷涼な気候。7月〜9月初旬が比較的暖かい程度で、冬季には積雪もみる。足を踏み入れるなら防寒具は必須。
 長さ1,500kmほど、幅180kmほどの山域は、次のように3大別されている
西カフカス(大カフカス山脈西部) 西端から、エルブルス山一帯まで、及び、連なる山地。1999年以降、大カフカス山脈の一部である西カフカス山脈は、ロシア連邦ユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録されている。
大カフカス山脈中部 エルブルス山一帯の東から、グルジア領北部でロシア連邦との国境間際に頂を持つカズベキ山?のあたりまで。
 山脈中部では、南側グルジア領の中ほどにて、スラム山脈を介して、小カフカス山脈に連なっている。大カフカスの山並みは、スラム山脈を抱え込むようにして連接している。
東カフカス(大カフカス山脈東部) カズベキ山の東から、カスピ海沿岸部までの山地。

小辞典版推奨判定
「生存+知性 目標値12〜14」「情報+知性 目標値14以上」
詳しい情報 大カフカス山脈は、中部の東端あたり、現グルジア - ロシア国境部の中部東寄りあたりに、古くから「カフカス回廊」と呼ばれる鞍部を持っている。
 大カフカス山脈の脊梁線は、カフカス回廊のやや西でクランク気味に屈曲。大まかに言えば、大カフカス山脈中部東端の北に東カフカス山脈の延長の山並みが連接したような地形になっている。
 細かく見ると、カフカス山脈中部の地形上の延長部が、2000m〜1000m級と、東カフカス山脈より低くなりつつ、短距離、東カフカスに併走している。
 東カフカス山脈の西地域では、脊梁部と上記のやや低い山並みと脊梁部とが、グルジア領東部からアゼルバイジャン領北部中ほどに渡る細長い土地を、盆地にも似た形で囲んでいる。(細かく見ると、三方は高山に囲まれているが、南東部のみやや低い丘陵に囲まれている形)
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値12〜14」
詳しい情報 カフカス回廊は、古代からい多くの民族が南下したルートと目されている。キンメリア人、スキタイ人、古代イラン人などが通過した。
 帝政ロシアの陸軍もこのルートを利用して南下した。2005年現在は、ロシア連邦とグルジア共和国?との国境ゲイトとが設けられ、グルジア側では軍用道路?に続いている。この「軍用道路」とは、帝政ロシア時代に最初に敷設されたときからの名称。別に軍事専用の道路ではない。

GM向け参考情報

 大カフカス山脈の北側、北カフカス地方?(ブレドカフカジエ、前カフカス地方)は、ロシア連邦の南部連邦管区?に属す。

 ロシア連邦構成地方行政体の内、山脈にかかっているのは次のもの。(西から東へ)

  • クラスノダール地方(この場合の「地方」はロシア連邦の地域行政区分の1種)
  • アトゥイゲ共和国?
  • カラチャイ・チュルケス共和国?
  • カバルダバルカル共和国?
  • 北オセチア共和国?
  • イングーシュチア共和国?
  • チェチェン共和国?
  • ダゲスタン共和国

 他に、カルムイキア共和国?も遠くはない。

 山脈の南側には、以下の国々が存在。(西から東へ)

交通路

スカイ・ゲート

 次の都市が擁す空港に、モスクワ?からのアエロフロート便が周航している。

ロシア連邦領内
 クラスノダール地方のクラスノダール?、アトゥイゲ共和国のマイコプ?、カパルダバルカル共和国のナリチク?、北オセチア共和国のウラジカフカース?、チェチェン共和国のグローズヌイ?、タゲスタン共和国のマハチカラ?
グルジア共和国領内
 アブハジア共和国のグダウタ?、グルジア首都トビリシ?、グルジアの都市クタイシ?
アゼルバイジャン領内
 首都バクー?

 旧ソ連崩壊後に分割民営化された、アゼルバイジャン航空、グルジア航空も運航しているが、現在、グルジアには国内便のみの路線は整備されていない。

鉄道路線

 大カフカス山脈周辺には、モスクワ?から山脈の北側に至り、山脈東端でカスピ海?沿岸を廻り込んでバクー?に至る国際鉄路と、黒海?東岸のグルジア領内から、山脈の南側を走り、アゼルバイジャン領内に入って、バクーに至る国際鉄路とがある。

北側の鉄路
 モスクワから発した鉄路は、ロストフ州州都のロストフナドヌー?、クラスノダール地方のアルマヴィル?他を経由、チェチェン共和国のグローズヌイ?、タゲスタン共和国のマハチカラ?他を経た後、アゼルバイジャンのバクー?に至る。
 グローズヌイの西側では、北オセチア共和国のウラジカフカース?に至る支線が分岐している。また、カスピ海沿岸部では、北のアストラハン州を経由した路線が南下してきて連接している。
南側の鉄路
 黒海沿岸部の幾つかの都市からそれおぞれクタイシ?に至った路線が、首都トビリシ?を経由した後、アルメニア共和国領?の北側を通って一旦カスピ海?沿岸に出た後北上。バクーに至っている。
 トビリシからは、アルメニア領に至る路線が分岐しているが、この路線は現在は閉鎖されている、と想定。他に、カスピ海近くから南に分岐し、イラン・イスラム共和国?とアゼルバイジャンとの国境に至る支線もある。

 大カフカス山脈周辺の鉄道路線は、北側の路線と南側の路線がバクーで連絡。横に寝かせたVの字が、山脈を南北から挟んだような型になっている。

自動車道

 大カフカス山脈周辺の自動車道は、ほとんどが鉄道路線を縫うように、鉄道周辺に敷設されている。

北側の自動車道
 西部ではロシア連邦の、スタヴロポリ地方で、鉄路沿いを離れ北上する自動車道が分岐。
南側の自動車道
 グルジア首都のトビリシ?からは、鉄路を離れ大カフカス脊梁線のやや南を走る分岐ルートが存在。他に、グルジアとトルコとを繋ぐ国際自動車道も分岐している。

 山脈の南北を結ぶ自動車道は、東西の大カフカス鞍部を通る道が、グルジア共和国と、ロシア連邦(イングーシ共和国)との国境を越えている。このルートは、グルジア首都のトビリシ?と、北オセチア共和国(ロシア連邦)のウラジカフカス?との間を結んでいる。

 他に、大カフカス東端でカスピ海沿岸を走る鉄路に沿うように、国際自動車道が1本、アゼルバイジャン共和国とタゲスタン共和国(ロシア連邦)領の間に敷設されている。

水路

 大カフカス周辺では、黒海?、カスピ海?のそれぞれで水運が盛ん。

 大カフカス山脈に水源を持つ河川の水運については調べきれていません。とりあえず、通常の河川水運には不適当と想定しておきます。(ゴムボート、カヌーなどによる川下りは、7月、8月の暖かい季節のみ不可能ではない、としてもいいでしょう)

活用や検討

活用

  • このページの記事を踏まえた、アイディア・フック?、使ってみたシナリオ、セッション・レポ、などなど
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重要な改訂の情報

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