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ダフラ・オアシスのクァーサル

ダフラ・オアシスのクァーサル

アラビア語名の音
Al-Qasr(アル-クァーサル)
英語表記
Qasr(クァサール)
フランス語表記
(調査中)

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 「ダフラ・オアシスのクァーサル」は、エジプト=アラブ共和国ダフラ・オアシスで、オアシス地帯北北西外縁に位置する石造りの城壁都市。中世にイスラム教が地域に浸透した後、ダフラ・オアシスの中心として営まれた。

 現在は、オアシスの中心地は、南南東に位置するムトの町に移っている。

 「クァーサル」は、アラビア語で「城壁」「城砦」などを意味する一般名詞。ダフラ・オアシスでは、単に「アル-クァーサル」と呼ばれている。

追加情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
小事典版推奨判定
「情報+知性 目標値=8〜10」「交流+知性 目標値=10〜12」
簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
 ダフラ・オアシスのクァーサルは、ムトの町の北北西、地図上の直線距離で30km弱ほどに位置。
 ダフラ・オアシスの北西外周には、西方沙漠内の岩地性台地が、南北から迫っている。アル-クァーサルは、現在のオアシス南北の台地が迫り、いったん幅が狭くなった谷地地形のオアシス側に立地。オアシスの北西の入り口を扼すかのように建っている。
 東西およそ6〜7kmほど、南北およそ2km弱ほどの城壁が、アラブ風の迷路のように細い街路と、壁面を共有しあった多層の建物群を囲んだ城壁都市。
 南西方向には、南側の台地の手前にやや小さな石灰岩の岩丘があり、ムザワア岩窟墓群?が刻まれている。アル-クァーサルの南の城壁は、岩丘の急斜面の麓に近接。
 ファラーフラ・オアシスの方から、ダフラ・オアシスに至る沙漠道を通ってくると、まず、マウンド化した古代都市の遺跡地帯を道が横切る。遺跡を横切った地点から道なりに12kmほど進むとアル-クァーサルに至る。
小事典版推奨判定
「情報+知性 目標値=10〜12」「交流+知性 目標値=12〜14」
やや詳しい情報 アル-クァーサルの居住者は、現在はかなり減っていて、700人ほど。無人になった建物の方が多いが、ダフラ・オアシスで1番の観光スポットになっている。
 ダフラ・オアシスの旅行ガイドなどでよく見る、細長いトウモロコシのような形状のミナレット?は、実はムトの町の建物ではなく、アル-クァーサルのミナレットだ。都市付随施設だったミナレットにも観光客は上がれるようだ。ミナレットや、学校区画の屋上からは、城壁内外の景観が展望できるそうだ。
 城内の1画では、幾つかの建物が観光客向けの宿屋として利用されている。施設は欧米式ではないが、サービスは悪くない(と、想定)。
小事典版推奨判定
「歴史+知性 目標値=10〜12」「交流+知性 目標値=12〜14」
やや詳しい情報 アル-クァーサル内には、モスクや、伝統的な陶芸工房がある。他の観光スポットとしては、12世紀頃に学校として用いられていた区画、裁判所にも用いられていたというマドラサ?施設。絞首刑場跡の遺る小さな広場、などがある。
 アル-クァーサルのミナレットは、アイユーブ朝?時代に建立されたモスクに付随していて、高さ21mほど。アル-クァーサルでは最も高い。
 ベルベル系の沙漠民が居住していたダフラ・オアシスにアラブ人が移住しはじめたのは、700年頃と目されている。アル-クァーサルの壮健は8世紀の頃らしい、ウマイヤ朝?の時代のことになる。城内に現存する最古の建物は、924年に建造された、とも言われる。

GM向け参考情報

参照地図

補足情報

  • ファラーフラ・オアシスからダフラ・オアシスに至っている自動車道は、西方沙漠内に風化仕切らずに残った谷地地形を辿ってくる。
    「参照地図」に挙げたTour Egypt!の略地図を見るとわかるが、アル-クァーサルのあたりは、南北に広がる石灰岩の台地が幅を狭めたあたりに位置している。クァーサルの敷地が東西に長細いのも、おそらくそのためだろう。
  • アル-クァーサルと古代都市のマウンドの間には、ファラーフラ・オアシスに至る自動車道の南側に石灰岩の丘がある。なぜか資料地図には表現されていないが、この岩丘は、Tour Egypt!の略地図に記された岩石台地とは分離した丘(と、想定)。岩地台地の段差よりも低い丘、と想定するといいだろう。風化で台地から別れた、と考えるといい。
    デール・イル-ハガル?やムザワア岩窟墓群?は、自動車道を離れて、この岩丘の傾斜面や丘の上に位置。

運用

  • 地図類を見ると、「ファラーフラ・オアシスからダフラ・オアシスに至っている自動車道」は、一旦「アル-クァーサル内を、概ね東西に横切る幅の狭いメイン・ストリート」を経由して、ダフラ・オアシス内に入るようにも見えます。ただし、あまり大きな地図では確認できていないので、この件は可能性にすぎません。
    • GM裁量で、「自動車道は、一旦アル-クァーサル内を経由する」とする場合は、幅が狭い路地で、やや屈曲。両側は石造りの建物の高い壁に挟まれ、各所に建物の出入り口とも路地の出入り口ともつかない通路が多数みられる」とすることをお勧めします。
    • GM裁量で、「自動車道は、アル-クァーサル内を経由しない」とする場合は、「道路はクァーサルの北外周を迂回して、オアシス中心部に続く」とするといいでしょう。この場合、「クァーサル内には、自動車を下車しないと立ち入れない」と設定しておくとよさそうです。
  • ダフラ・オアシスのアル-クァーサルは、セッションで使いがいがありそうです。
    たとえば、ちょっとしたチェイスや、軽火器を使った銃撃戦などは盛り上がるでしょう。
    城砦都市内部の様子については、「資料リンク」の項に挙げたLOOKLEXやTour Egypt!|?のコンテンツで写真が見られます。城壁内の構造については、解説記事と資料写真を踏まえて、シナリオの狙いに応じて構想するといいでしょう。
  • アル-クァーサルで、簡単なチェイスをはじめ、やや離れた古代ムトの遺跡にシーン・チェンジして銃撃戦、なんて展開もマスタリングし易そうです。

別称類

 「増補待ち」。

活用や検討

活用

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重要な改訂の情報

  • 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
    (誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
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検討

  • このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
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更新日時:2008/07/07 11:14:05
キーワード:
参照:[デール・エル-ハガル] [ムト,ダフラ・オアシスの〜] [ダフラ・オアシス] [古代ムトの遺跡]
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