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オアシス

オアシス(Oasis)

 乾燥気候帯や半乾燥気候帯など、乾燥の強い気候帯にあって、恒常的に豊富な水が得られ、周囲より旺盛に植物の繁茂がみられる地域。

 地理学では、人為的な灌漑システムを利用した農耕地もオアシスと呼ばれる。

 狭義には、乾燥地帯の内にあって、泉などの湧水により植物が繁茂する地域を意味する。

やや詳しい情報

 狭義のオアシスである「乾燥地帯の内にあって、泉などの湧水により植物が繁茂する地域」に捕らわれすぎると、「オアシス」を、ごく狭い領域に限定してイメージしがちだ。

 しかし、実際は、日本の県を幾つか併せた面積に匹敵するような広大なオアシス地帯は珍しくない。

 内には、エジプトのファイユーム?地方にあるカールーン湖?周辺湿地帯のような例もある。

 カールーン湖は、乾燥地帯にあつが、地形が海面水位より低い。湧水による狭義のオアシスであっても極めて広い地域に沼沢地帯を成していた。

(現在、カールーン湖周辺には、運河で水も導かれているが、運河のなかった時代でも湧水がカバーした地域は広かった)

GM向け参考情報

 世界各地の天然オアシスでは、古来、農業を基盤にした集落や、広域交易の中継地が営まれることが多かった。

 いわゆる「オアシス都市」も、長期に渡って繁栄を続けたものは、広いオアシス地域の中核集落が都市化し、広域交易の中継拠点を兼ねたものが少なくない。

 もちろん広大なオアシスばかりでなく狭小なオアシスもある。

 沙漠の内で、天然の泉が城壁で囲まれ、交易拠点などに用いられたようなオアシス集落もある。この場合、イメージ的には、城壁内に狭小なオアシスが囲まれているような型になる。

 また、オアシスを平坦な沙漠地帯のもの、と限定して考えるのも誤解。(沙漠を、平坦な土地と限定してイメージすることも誤解だが)

 北アフリカから内陸アジアにかけての地域では、地下水道(カレーズ?)を利用して維持されるオアシスも多い。

 カレーズはその構造上、山地の山裾までしか設けることができない。平地では、流水が一定方向に流れるような勾配を与えた地下水道を建造するのが困難だからだ。

 カレーズの水源には、山地の積雪の融水が用いられる例が少なくない。勢い、カレーズを用いたオアシスは、高山地帯山裾の傾斜地に多くなっている。

 イラン高原北縁でエルブルズ山脈南麓に位置する都市の多くが、このタイプの高山山裾のオアシス都市の典型。

活用や検討

活用

検討

  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで)