黒のオベリスク
PCが予め知ってていい情報
19世紀に、ニムルドの遺跡(カルフの遺跡)で発掘された、古代アッシリア?の遺物。
外形の全体的な印象から「黒色オベリスク」と呼ばれるが、これは通称にすぎない。「シャルマネセル3世の黒色オベリスク」とも。
U.K.(連合王国)のブリティッシュ・ミュージアム(大英博物館)収蔵。
追加情報
本体は、下部がやや広がっている4角柱に近い4角錐台を成している。頭部に段々に小さくなる3段の平石が重ねられている。
本体の上部3/4ほどの4面が、それぞれ5段に区切られ、横長長方形のパネル20面に区切られている。それぞれのパネルには、アッシリアの覇業を示す浮き彫りが刻まれ、パネルの周辺部、基台部などに楔型文字による碑文が記されている。
GM向け参考情報
- サイズ
- 高さ198cm。
- 組成
- 黒色のアラバスター(あられ石)。
- 形状
- 追加情報参照。
- 本体は、浮き彫り図像パネルの最下段上橋から、やや裾広がりになっている。本体上部の図像面4段分もわずかな傾きを示すが、ほとんど四角柱に近い。
- 水平方向の断面は、概ね正方形。
- 図像
- シャルマネセル3世の代の遠征における戦闘場面、征服の場面、アッシリア王朝に朝貢する諸国の使節などの図像が浮き彫りで刻まれている。
- シャルマネセル3世の前に跪く古代イスラエル王国?の王イエフ?を描いた図像は、古代ヘブライ人の姿を描いた図像の内、現存する最古のものとして知られる。
- 碑文
- 図像に関する記録碑文が、本体下部、図像パネルとパネルの間の枠部、頭頂の平石部側面に楔型文字で記されている。総計200行ほど。
キーワード:
参照:[アッシュル・バニパル文庫] [アーティファクツやオーパーツ・ソース] [シャルマネセル3世] [ニムルドの遺跡] [エジプト誌]