ダンディー,スコットランドの〜
スコットランドのダンディー
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ダンディー市は、1975年〜1996年の間、スコットランドの旧テイサイド州州都だった。行政改革で、1996年以降、市域がそのまま単独の行政区(カウンシル・エリア)になっている。
中心市街は、市域の東西中ほど西寄りでテイ湾に面している。アバディーン中心市街の概ね南西で、地図上の直線距離93kmほどにあたる。
エディンバラ市の概ね北北東にあたり、遠くは無いが、間にはフォース湾、テイ湾が広がっている。
市域(カウンシル・エリア)の面積は67.3平方km。居住人口は、14万人ほど(2008年)。1970年代のピーク時には20万人ほどの人口が居住したが、その後長期暫減が続いている。
- 【参照地図】
- ダンディー市の行政区(カウンシル・エリア)略地図(Wikimedia Commons)
- テイ湾周辺の略地図(Wikimedia Commons)
天然の良港を基礎に発展した都市で、かつては、フランドル地方?や、バルト海沿岸との交易で栄えた。造船、精油、食品加工、繊維産業などの工業が営まれる。繊維産業では、19世紀半ばから営まれ始めたジュート(インド麻)工業が盛ん。
他に、スコットランドの報道メディア、ジャーナリズムの歴史で、長く主導的だった歴史も持っている。
スコットランドでは、規模の大きな都市の1つだが、1970年代からの不況期に、伝統的産業はいずれも斜陽化した。近年は、エレクトロニクス産業、バイオ産業などを誘致。経済状況も持ち直してきている。
ダンディーは、スコットランド王だったウィリアム1世“獅子王”から、1191年に自治領(royal burgh)の地位を得た。その後、たびたびイングランド軍に攻められた。13世紀にはエドワード1世の軍勢に占領さている。14世紀には、スコットランド王になっていたロバート・ブルース?に自治都市の地位を認められた。
100年戦争の時期には、スコットランドはフランス王朝寄りになり、リチャード2世?の代に、エディンバラ、パース?に相次いでイングランド軍に占領された。イングランド王国による占領が続いた16世紀半ばには、城壁が建造された。当時の城壁は、極、1部だけが現在の市域に遺っている。
その後、スコットランドの宗教改革の中心地になり、改革派の拠点として「スコットランドのジュネーヴ」とまで呼ばれたが、同時に、反議会派の拠点にもなった。17世紀前半には、チャールズ1世によって、再度自治都市として認められたが、同世紀の半ばには、クロムウェル時代のイングランド議会軍に攻撃され、多大な被害をこうむった。
産業革命期から、造船、鉄道関連の産業、貿易で栄えた。他の都市でリネン産業が衰退した時期に、ジュート生産に切り替えていたことも幸いして、19世紀には1時、エディンバラに次ぐスコットランド有数の貿易都市になっていた。ちなみに、ダンディーでジュート生産が盛んになったのは、加工に鯨油を利用する工法を活用したためだった。
さらに詳しい情報
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- 市域中央部に位置する丘陵地(ダンディー・ロゥ)の考古調査から、地域では、3500年ほど前にはヒトの集住があった、と推定されている。
- やはり、ダンディー・ロゥから発掘された埋葬遺体から、鉄器時代にはピクト人?の勢力圏だっただろう、との推測が有力だが、この件には異論もある。
ピクト人の言語で“Alec-tum”と呼ばれていたのが、現在のダンディーにあたる地域だったかもしれない。(この地名は、17世紀初め頃まで使われていた) - ダンディー・ロゥからは、ローマ風の陶器片も出土している。
- ダンディーについての文献記録は、知られる限り12世紀に記されたものが最も古く、それ以前の歴史の詳細は知られていない。
1191年に自治領(royal burgh)の地位を得ているが、おそらく、それ以前から交易拠点として栄えていただろう、と推測される。
- 「ダンディー」の地名も謎めいて、その起源や解釈には幾つかの説がある。
歴史伝承では、スコットランド王ウィリアム1世の兄弟が、十字軍から帰還した後に、「神の賜物」を意味した“Donum Dei”の名を町に与えた、と伝えられている。
言語学者の間の有力説では、「スコットランド・ゲール語名の“D?n D?agh”は「炎の砦」といった意味の地名から派生したのだろう」と言われている。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど
参照地図
- SCOTLAND(EUROPA - Gateway of the European Union)
- Map of North East Scotland(Maps of the UK (United Kingdom map) ,tourizm maps Map of the World?)
- Dundee(United Kingdom (General),World City Database)
- Dundee, United Kingdom Page(Directory of Cities, Towns, and Regions in United Kingdom,World Index)
- Dundee City Map(Gazetter for Scotland)
- Map of Dundee(Dundee: Overview,Lonely Planet)
- City of Dundee Google Satellite Map(Scotland Google Satellite Map,maplandia)
- ダンディー周辺の地図集(Map sources?)
補足情報
- ダンディーには空港があるようですが、これは国内線用の地方空港とみなす処理を挙げておきます。
別称類
主要国の言語
- 英語名=Dundee
- フランス語表記=Dundee
- スペイン語名=Dundee
- アラビア語名=(調査中)
- ロシア語表記=Данди
- 中国語表記=〓迪
(〓は表示できない漢字)
その他
- スコティッシュ・イングリッシュ=Dundee
- スコットランド・ゲール語=D?n D?agh
- ピクト人の言語(?)=Alec-tum
“Alec-tum”の地名は、17世紀初め頃まで用いられていたが、ピクト人の言語については未解明の点が多い。“Alec-tum”をピクト系の古代名とするのは、推測説と見ておくほうが無難だろう。
リンク
関連項目
資料リンク
- Dundee: Overview(Scotland: Overview,Lonely Planet)
- Wikitravel英語版:Dundee(Wikitravel英語版:North East Scotland)
- Dundee Travel Guide(Scotland Travel Guide,World66)
- Wikipedia英語版:Dundee
Wikipedia英語版:Politics_of_Dundee
Wikipedia英語版:History_of_Dundee - Wikimedia Commons:Category:Dundee
ダンディー関連のファイル集アーガイブ。 - Overview of Dandee City(Gazetter for Scotland)
- Dundee City Council
地域行政府の公式サイト。
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参照:[ダンディー・ロゥ] [テイ湾] [アバディーン,スコットランドの〜] [ヨーロッパ州のランド・マーク]