ヒンドゥークシュ
ヒンドゥー・クシュ
簡易版
- 英語表記
- Hindu Kush
- ロシア語表記
- Гиндукуш
- 中文表記
- 興都庫什山脈
- フランス語表記
- Hindou Kouch
- スペイン語表記
- Hindu Kush
- アラビア語名
- (調査中)
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「ヒンドゥー・クシュ」は、中央アジアの南東部とイラン高原東部とを隔てている高山地帯。周辺に密集している支脈なども含めると、山域の範囲は広い。普通は、南アジア北西縁の高山地帯とされることが多い。
伝統的には、パミール高原南部でワハン回廊西域に至っている山地から、バーミヤン渓谷の北に隣接する山域までが、狭義にヒンドゥー・クシュとされることが多い。
(日本語で広義の山域全域を「山脈」と呼ぶのは、翻訳習慣によるが、実はあまり相応しくない)
狭義のヒンドゥークシュ山脈の東部山域は、パミール高原の南外縁部に連接して入り混じっている。
現在の地域名で言うと、支脈を含めた広義の山域は、アフガニスタン=イスラム共和国北域の概ねを占めている。東部山域の南斜面はパキスタン=イスラム共和国の領域にも渡っている。
- 【参照地図】
- ヒンドゥー・クシュ、及び、周辺の地形図(Wikimedia Commons)
- 内陸アジア広域地形図(Wikimedia Commons)
- Physical Map of Afghanistan(FREE WORLD MAPS)
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
ヒンドゥー・クシュの山域は、脊梁部にあたる南西 〜 北東方向の軸線延長が、1000km〜1200kmほど。軸線に対する最大幅は500kmほど。この内、狭義のヒンドゥー・クシュの脊梁線は600kmほど。
東部山域に高く険しい山が多く、西部に進むにつれ、やや低い支脈が幅広く広がっていく。
ヒンドゥー・クシュの広義の山域に北西で近接しているサフィードクーフ山脈?は、西端山裾で中央アジアとイラン高原とを結ぶ余り広くない準平地に隣接している。この平地は、近接するエルブルス山脈?西部山域山裾との間で、鞍部に似た地形を形成している。
主要部は、標高4,500m〜6,000mほどだが、周辺部には3,500m〜4,000mほどの支脈や周辺山地が多数密集。
山域の最高峰は、パキスタン領北西部に座しているティリッチ・ミール?の、標高7,708m。ほかにも、7,000m超級の高峰は複数ある。
標高が高く、冬季には冷え込む。内陸部にあるが、高山地帯への積雪は多く、四方に河川を流出させている。
樹木はほとんどなく、3,000m内外の中腹部には草地がある程度。それより低い地域では、草地の間に低木の茂みが散在する場合もある。
1部で鉱物資源が発見されていて、ほかにも埋蔵地は多いはず、と推定されているが、現在までのところ開発は進んでいない。
- 【参照地図】
狭義のヒンドー・クシュでは、西寄りの鞍部にあるハワック峠?を通る道と、ハジガック峠?を通ってバーミヤン渓谷に至る道とが、山域の南北を結ぶ数少ないルートになっている。
ハワック峠は標高4,370m。ハジガック峠は標高2,713mだが、バーミヤン渓谷に至るには標高3000m内外の峠、2、3を経由しなくてはいけない。
他に、標高3,858mの位置にあるアンジュマン峡谷?も山脈の南北を結ぶルートになっている。
これらの山間ルート以外で、山域の南北を渡るには、山域西端を迂回してヘラート?を経由するルートをとるか、山域東端でカラコルム・ハイウェイ?を通って新疆維吾爾自治区?方面に出るしかない。
- 【参照地図】
- 主要道路が記されたアフガニスタン地形図,2003年版(Afghanistan administrative boundaries and main cities (2003-01-29),Maps,United Nations Environment Programme)
GM向け参考情報
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参照:[ランド・マーク] [バーミヤン渓谷] [小辞典ワールド編] [バーミヤン州] [ハザラージャト] [パミール高原] [ワハン回廊] [アジア州のランド・マーク] [イラン高原] [ハザラ人] [バダフシャン州]