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イラン高原

イラン高原 
イランこうげん 
(簡易版)

英語表記
Iranian Plateau
フランス語表記
Plateau iranien
中文表記
伊朗高原

簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 「イラン高原」は、ペルシャ湾?からアラビア海?にかけて北岸の沿岸近くに迫っている沿岸山地の連なりの、さらに北部を占めている高地地帯。やや古い呼称で「ペルシア高原」とも。伝統的に「高原(Plateau)」とは呼ばれているが、起伏が多い。

 イラン領主要部から、アフガン領パキスタン領西部に渡る高地地帯。

 イラン領内に限定するイメージを抱かれることもあるようだが、これは誤用と言える。

 ただ、パキスタンやアフガニスタンでは、自国領内の地方を「イラン高原」と呼ぶことが避けられるようだ。メディア報道などでも、パキスタン領やアフガニスタン領の地域を「イラン高原」と呼ぶことを避ける配慮もあるらしい。

 「1部をイラン高原と呼ぶことを避ける」のは配慮かもれいないが、1部に限定するのは誤用だろう。

 地理学や地質学では、本来の用法とほぼ同じ範囲が「イラン高原」と呼ばれる。

 高原の南縁は、イラン領からパキスタン領に渡って、沿岸間際まで続く山地に縁取られている。東縁は、インダス水系?流域平地の西を縁取る山地から広義のヒンドー・クシュ山系の西部山域にかけてが境界をなしている。

 北縁は、広義のヒンドークシュ山系西部の山域と、広義のエルブルス山脈?とに縁取られ、西縁はザグロス山脈と、アルメニア山地の南東部に縁取られている。

【参照地図】

やや詳しい情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。

 「イラン高原(ペルシア高原)」の範囲には、通例、周囲を縁取る山地も概ねが含まれる。イラン領内で高い縁辺山脈地帯を含まない部分の西寄りを、特に「中央イラン高原(Central Iranian Plateau)」と呼ぶこともある。

 広義の範囲の面積は、2,590,000平方kmほど。高度は、平均910m〜1,500mほどだが、起伏が多い高原内や縁辺を縁取る山地には、さらに高い峰も少なくない。

 周囲を山地に囲まれた高原は、全般に乾燥していて、水資源は周辺山地の高山部の積雪からの融水に多くを依存している。カヴィール沙漠?ルート沙漠など、広い沙漠地帯も各所に見られる。


 イラン高原は、多くの場合西アジアの大きな地形とみなされるが、国連定義では、全域が南アジアに含まれることになっている。

 「西アジアから南アジアに渡っている範囲の広い高原」とみるのが妥当な理解かもしれない。さらに言えば内陸アジアの南西部に隣接した、特異な地域、とも言える。

【参照地図】

 イラン高原の比較的新しい定義は、「南西のアラビア・プレートと南東のインド・プレートとに挟まれて隆起したユーラシア・プレート?の1部」だろう。この定義は、大局的な地形の成り立ちが直観的に掴み易いものになっている。

【参照地図】

さらに詳しい情報

  • 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。

 「増補待ち」。

GM向け参考情報

補足説明

  • 「イラン高原が、イラン、アフガニスタン、パキスタンに渡る広い高地」というのは、広く用いられている定義ですが。名前のせいか「イラン領内の高地部」とのイメージは、意外と多くの人に抱かれているようです。

活用や検討

活用

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