ガザル川地方

• 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

アラビア語による現地名の音?

Bahr el Ghazal（バハル=エル・グハァザール）

英語名

調査中

　「ガザル川地方」は、現スーダン領南部を占めるエカトリア地方（エクァトリア地方）の西域にあたる。

　ガザル川の流域で、2007年現在、現行のスーダンの行政区分では４つの州の州域にあたる。

　南西で、中央アフリカ共和国と国境を接している。他の方向では、スーダン領内の諸地方と近接。北では、西から東に、ダルフール地方、コルドファン地方、上ナイル地方?と接している。南では、西寄りで西エカトリア州?と、東寄りで東エカトリア地方?と近接。

　1980年代から長年続いたスーダン共和国の南北内戦（2005年講和）では、南部反政府勢力の領域だった。2007年現在でも、北部中央政府よりは、南部勢力の拠点シュバ?の影響力が強い（と、想定）。

【参照地図】

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  （ガザル川地方概略図，Wikimedia Commons）

• 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。

　ガザル川地方は、地域の中ほどで概ね東西に流れるガザル川、及び水系の流域。西部にはガザル川の源流をなす複数の河川やワディがある。ガザル川は東部で、ノー湖の地域に流入。東エカトリア地方?の中央エカトリア州?を流れてきた山地ナイル?と合流すると、上ナイル地方?に白ナイルを流出させていく。

　地域に含まれている現行の州は、一番西に西ガザル川州?が位置、その東隣で北側に北ガザル川州?が、南側にワラブ州?が隣接。ワラブ州の南西にアル・バハイラト州?が隣接。

　環境は、高温多湿。ノー湖のあたりは大湿原地帯サッドの中核部。地名の語源となったガザル川の流域も湿地が多い。この地域の丘陵地からは鉄鉱石も採掘される。

　地域の主流居住者はディンカ族で、伝統的には、自給的な農業とウシの飼育を組み合わせた生業形態が主流だった。

　現在、地域には、かなりの割合で、近隣諸国（エチオピアやチャド、あるいはウガンダ）からの難民も居住。

　地域では、1960年代〜1970年代初頭のスーダンの南北内戦（第１次）で、激しい戦闘が繰り返された。

　1980年代からはじまった、第２次の南北内戦では、1982年に反政府勢力SPLA（Sudan People's Liberation Army ）が結成されたのは、この地域でのこと。SPLAは、後、拠点をジュバに移して現在に至る。SPLAと地域との結びつきは深い（と、想定）。

• 「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。

　地域は、かなり古くからディンカ族の居住圏だった。ダルフール地方で、17世紀頃から、フール人のサルタネット（イスラム王朝）ケイラ朝が栄えると、地域は、ケイラ朝や、アラブ人商人による奴隷狩りの場とされた。ケイラ朝は、エジプト王朝との交易品目の１つとして奴隷を扱い、アラブ商人たちも、ケイラ朝の了承の下、地域で奴隷を確保した。エジプトでは、オスマン帝国総督が、奴隷貿易を19世紀後半に短期間抑制したことがあるが、ほどなく再開されている。

　1873年に、当時のエジプト総督の命で、大規模な部隊がガザル川流域まで遠征。地域は、エジプト属領として、名目上征服、代官を派遣したた。

　後年、地域は、アングロ=エジプト統治下に置かれ、当時のスーダンに９つ設けられた行政区の１つ、エカトリアに編成された。この行政区の範囲が、現在のエカトリア地方にあたる。

• GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど

　「増補待ち」

• 小辞典
  ⇔ 小辞典ワールド編

関連項目

• スーダン共和国
• スーダン共和国の諸地域?

資料リンク

• Wikipedia英語版:Bahr_al_Ghazal

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