グラスゴゥ,スコットランドの〜
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グラスゴゥは、貿易や工業で発展した都市で、現在は都市の規模、人口共に、スコットランドの首府エディンバラより大きい、スコットランド第1位の都市。
ただし、かつての繁栄をもたらした重工業は、グラスゴゥでも、斜陽化。現在の主要産業部門は、金融業など。行政区内には半導体メーカーなどもある。
他に観光業も盛んで、年間の観光客人数は、グレーター・ロンドン、エディンバラに次いで、U.K.(連合王国)第3位。
行政区(カウンシル・エリア)の総面積は、175.5平方km、人口は58万人ほど(2006年)。
エディンバラ市の概ね西南西、地図上の直線距離で72kmほどに位置。クライド川の河口部からは、およそ22kmほど上流にあたる。
- 【参照地図】
- グラスゴゥ行政区(カウンシル・エリア)略地図(Wikimedia Commons)
宗教伝承では、グラスゴゥ市の前身は、6世紀頃に聖マンゴー?のキリスト教布教と共に形成された、と伝えられている。現在、グラスゴゥ大聖堂がある位置に建てられていた教会を中心に町が発展した、というのも歴史伝承だ。現在の大聖堂は、15世紀に改修された建物が概ね。(大聖堂の建立自体は、司教区が設けられた12世紀)
16世紀にクライド川の水運を用いた交易が盛んになり、アメリカ大陸産のタバコ、カリブ海産の砂糖などが、グラスゴゥを経由して、スコットランドやイングランド?の各地に流通していった。
1603年に、イングランドとスコットランドは同君連合体制になり、1707年に連合法(Acts of Union)が成立。連合の後は、大西洋貿易の拠点として1段と発展。海運業と造船業が盛んになった。
産業革命期に、主にランカシャー?で採掘された石炭と鉄鉱石を活用した工業化が進み、アイルランドやハイランド地方からの移住者が増えた。
18世紀には、ヨーロッパ - アメリカ間のタバコ貿易は、ほとんどがグラスゴゥを経由するようになる。この貿易が地域に及ぼした経済効果は多大で、グラスゴゥは、「ブリティッシュ・エンパイアー第2の都市」とまで呼ばれるようになった。産業革命期に綿糸や繊維製品の貿易で栄えた都市は、U.K.にいくつかあるが、その後も貿易を主力に発展を続けた例はそう多くはない。
20世紀前半は、造船を主にした軍需産業で栄えた。第2次世界大戦後は、U.K.の経済全般が急激に悪化。グラスゴゥでも、不況の影響で、1960年代に造船所の閉鎖が相次いだ。1970年代から1980年代にかけても不況期が続き、治安も悪化。
金融業などを中心に、地域の経済状況が好転したのは1990年代にはいってのこと。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど
参照地図
- SCOTLAND(EUROPA - Gateway of the European Union)
- Glasgow City(United Kingdom (General),World City Database)
- Glasgow, United Kingdom Page(Directory of Cities, Towns, and Regions in United Kingdom,World Index)
- Map of Glasgow(Glasgow: Overview,Lonely Planet)
- City of Glasgow Google Satellite Map(Scotland Google Satellite Map,maplandia)
補足情報
- グラスゴゥの市街地にも船着場はあるが、クライド川にかけれらた橋やトンネルのために廃れているそうです。
ここは、「シー・エクスプローラー級船舶?の就航は、現在は無理」との想定を推奨しておきます。 - 現在、グラスゴゥは、若年層人口の比率が高い「若者の町」といったイメージがあるようです。
具体的な比率などは未調査なので、イメージ・フック程度に。
ただ、グラスゴゥ出身のポップ・ミュージシャンは少なくないようです。 - かつてのグラスゴゥには、「労働者の都市」といったイメージが強かったようです。移住者を含めた低賃金の工場労働者が多数派で、極、少数、富裕な貿易商などがいる、といったイメージです。
おそらくこれは、歴史の旧い文化都市エディンバラとの対比で強調されたイメージでしょう。ただ、現在でも、U.K.内で比較的失業率が高く、住宅不足で、郊外部に安アパート群が多い、などはあるようです。 - 「高級から庶民派まで、各種のパブやクラブが豊富」との記述を、各種のトラベルガイド本などで、みかけます。(「パブ」「クラブ」と言っても、日本のそれとは違うので注意)
- グラスゴゥでは、同性愛者のコミュニティーが活発に社会参加と発言を進めている。グレーター・ロンドンや、バーミンガムなどと違い、日本の新宿2丁目のような、同性愛者のエリアといった類が形成されていないのが特徴だそうだ。
グラスゴゥ関連の著名人
- アダム・スミス
経済思想家、モラリスト、哲学者。主著『道徳感情論』、『国富論』。1723年、スコットランドで、現在のファイフ?に生まれる。グラスゴゥ大学でモラル哲学を学び、オックスフォード大学に進んだが、退学。エディンバラで、修辞学や文芸学を教諭。この頃、ヒュームと交友を持つ。1790年死去。 - トーマス・リプトン
紅茶のブランド「リプトン」の創業者。1848年、グラスゴゥ生まれ。1931年ロンドンで死去。 - ゴードン・ブラウン
政治家。第19代労働党党首。第74代U.K.首相(2007年〜現職)。1951年エディンバラ生まれ。2008年現在、存命中。
別称類
- 日本語別表記=グラスゴー
主要国の言語
- 英語名=Glasgow
- フランス語表記=Glasgow
- スペイン語表記=Glasgow
- アラビア語名=(調査中)
- ロシア語表記=Глазго
- 中国語表記=格拉斯哥
その他
リンク
関連項目
資料リンク
- Glasgow: Overview(Scotland: Overview,Lonely Planet)
- Wikitravel日本語版:グラスゴー(Wikitravel日本語版:スコットランド)
Wikitravel英語版:Glasgow(Wikitravel英語版:Scotland) - Glasgow Travel Guide(Scotland Travel Guide,World66)
- Wikipedia英語版:Glasgow
Wikipedia英語版:Politics_of_Glasgow
Wikipedia英語版:History_of_Glasgow
Wikipedia英語版:Timeline_of_Glasgow_history - Wikimedia Commons:Category:Glasgow
グラスゴゥ関連のファイル集アーガイブ。 - Glasgow
地域行政府のオフィシャル・サイト(英文)。 - グラスゴー(スコットランド,Visit Britain)
英国政府観光庁の日本語コンテンツ。 - Glasgow
オフィシャルな観光サイト(英文)。
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