ムーラ川
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ムーラ川(ムゥラ)は、オーストリア東部でアルプス山系東部のニーデレ・タウエルン山脈?南斜面から流出。水源は、オーストリアのホーヘ・タウエン国立公園?の領域に含まれていて、流出点は標高1,989mあたりにある。
上流は、ニーデレ・タウエルン山脈とグルクタール・アルプス?との間の山間地を、概ね東流(わずかに北方向に傾いた流れ)。グラーツ市?の北方あたりで大きく屈曲し、概ね南流(わずかに東方向に傾いた流れ)に転じる。
グラーツの東、ライプニッツ市?の東を流れた後、オーストリア - スロヴェニア国境の手前で再度屈曲。短距離、両国国境に沿って東流した後、南東流に転じてスロヴェニア領北東部を横断。
その後、スロヴェニア - クロアチア国境の一部を南東流、さらにクロアチア - ハンガリー国境上を南東流して、西からクロアチア領内を流れてきたドラバ川?に合流。(ドラバ川は、さらにクロアチア - ハンガリー国境に沿って流れていく)
川長は465kmで、オーストリア領内で295km、スロヴェニア領で98km、クロアチア領からクロアチア - ハンガリー国境にかけてが72km。
「ムゥラ川(Mura)」は、英語で用いられる地名。クロアチア語、スロヴェニア語でも同じ。
ドイツ語では「ムゥル川(Mur)」、マジャール語では「ムロ川(Mura)」。
流域最大の都市、グラーツ市よりも下流の中流域(オーストリア領内)では、河川用船舶の航行が可能。
クロアチア領のムーラ川とドラバ川の間の地域は、「ムーラ川に挟まれた土地」を意味する「メーディムーライェ(Medimuraje)」と呼ばれ、スロヴェニア領のムーラ川以北は、「ムーラ川の向こう側」を意味する「プレクムーライェ(Prekmurje)」と呼ばれている。
クロアチアの、メーディムーライェ地域では、しばしば洪水が起き、特に左岸(西岸)側が被害を被ることが多い。メーディムーライェ地方では、河川流域に防水の役割も担った樹林が茂り、その規模は流域最大とも言われている。
ムーラ川の下流域では、古くは、舟のような作りの浮き水車が動力に用いられていた。1930年代頃までは、多数が実用されていた。
記録によればこの仕掛けは、古代末の4世紀に遡る発明だ、とされている。その後、浮き水車は、地域に進出して来た南スラブ族とマジャール人が採用し、流域で多用された。現在も稼動する浮き水車は、少なくともスロヴェニアの流域地域で2、3の例が知られている。
【参照イメージ】
(ムーラ川の浮き水車、Wikimedia Commons)
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ムーラ川では、極少量の砂金が採取されることがあると、古代から知られていた。現在は、普通、流域の金鉱脈は、現代のビジネスで採算が採れるような純度ではない、と目されている。
古代から、流域は、真偽も定かでない財宝伝説の舞台として語られることがあった。流域の、組織だった資源調査がなされたのは1、8世紀の後半頃から、とされている。
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