ネゲヴ沙漠
PCが予め知ってていい情報
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
ネゲブ沙漠の面積は、少なく見積もって13,000平方km。イスラエル国が領土としている土地の55%ほどにあたり、南地区のほとんどを占めている。
古典ヘブライ語では、「ネゲヴ」とは「南」、「南方」を意味した。
西方に平坦地、及び微傾斜地が比較的広い。東寄りに岩地性の丘陵が断続。複数のワディ(涸谷)が刻まれている。
丘陵地は、大まかには、アラド?の北北東を頂点にした、細長く鋭い三角形状の領域内に断続している。この丘陵地の西縁は、概ね北東〜南西方向に連なっている。東縁は、概ね、イスラエル - ヨルダン国境線に並行するかのように断続。三角形状の丘陵地の両サイドには傾斜地が続いている。
丘陵地のイスラエル領内南西縁、南北の概ね中ほどに、ラモン山が位置。この山の頂は、標高1,035m。ネゲヴ沙漠、及び、南地区の最高峰で、イスラエル国内でも2番目に高い頂だ。
ラモン山の概ね北方には、長さ40km、幅2km〜10km、深さ500mの細長いすり鉢状の侵食渓谷マクテシュ・ラモン?が近接している。同様のマクテシム地形は、ネゲヴ沙漠からシナイ半島にかけて特徴的で、ネゲブ沙漠内には、マクテシュ・ラモンの他に、2ヵ所(都合3ヵ所)が知られている。
地域の気候は典型的な沙漠気候で、1日の昼夜でも、年間を通じても寒暖差が大きい。夏の日中気温は40℃を越えることも珍しくない。冬季には夜間気温が0℃まで下がる。
主に内陸部では、夏季と冬季の間に、しばしば砂嵐が発生する。降水量は少なく、年間で260mmほど。降水は冬季に多い。
また、夜間に湿度が高くなる日が多い。これは、紅海や地中海から吹き寄せる湿った風が、上空の乾燥した暖気団に押さえ込まれるため。年間を通じて半分ほどの日数、夜間に霧が発生するのが、ネゲヴ沙漠に特徴的な気象になっている。
ネゲブ沙漠内でも地域によって異なるが、概ね内陸部で秋にあたる時期には濃霧になることも多め。
冬季には、極、マレに降雪も見る。2008年1月には、ネゲヴ沙漠の全域で山地が吹雪に見舞われ、高高度部に積雪を見た。これは異常気候と受け止められた。
- 【参照地図】
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど
補足情報
- マクシテム地形=「マクシテム」は「マクテシュ」の複数形だそうです。
マクテシュはしばしば「クレーター」と通称されています。そのせいか、トンデモ本の類では、「隕石が落下して形成した」などと書かれていることもありますが。実は、侵食作用によって形成された、というのが地理学のセオリーであるようです。
もちろん、「ブルーローズ」では、例えば「隕石が落ちてできあわけではないが、実は古代に儀式魔法で呼び出された巨大な風の精霊が暴れてできたのが真相」、とか設定してもいいでしょう。
活用や検討
活用
重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
- 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
キーワード:
参照:[小辞典ワールド編] [ランド・マーク] [テル・ベール・シェバ] [アジア州のランド・マーク] [アラド,イスラエルの〜] [ネゲヴ沙漠] [ベールシェバ]