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オックスフォードシャー

オックスフォードシャー (Oxfordshire) 簡易版

簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 オックスフォードシャーは、U.K.(連合王国)南東イングランドで、北西端を占める県(“county”と呼ばれるタイプの地域行政区、“州”と訳されることもある)。

 東でバークシャー?と、南でウェスト・バークシャー?と、南東でウィンザー・アンド・メイデンヘッド?、レディングス?、ワッキングハム?(Wokingham)、と接している。

 西では、南西イングランドのグロウスターシャー?、スウィンドン?と、北では、ウェスト・ミッドランズ?のウォーウィックシャー?、イースト・ミッドランズ?のノーサンプトンシャー?と隣接。

 州都、オックスフォード市?は、オックスフォード大学?で知られる、中世から続いた文教都市。

 県域の南北中ほどを、テイムズ川?の上流部が屈曲しつつ横断。伝統的に、ロンドンのホーム・カウンティーズ?の1つに数えられ、グレイター・ロンドン?に次ぐ数の外国人観光客が訪れる、とされる。

【参照イメージ】

【参照地図】

やや詳しい情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。

 「ロンドンに次ぐ観光客が訪れる」と言われるのは、実はオックスフォードシャーの中心部を占めるオックスフォード市?。多くの外国人観光客は、オックスフォード市内を足早に観光すると、より西かより北の観光地に向かっていく。

 県域北西部を占めるヴェイル・オブ・ホワイト・ホース郡?にある遺跡、他、県内各所に史跡も多いが、オックスフォード市以外の県内や近傍地域を巡る観光客は、さほど多くない。

 ただし、県域南部を通るリッヂ・ウェイなどには、ハイカーやサイクリストなどが集い、他の地域にも、国内から訪れる人は多い。(無論、外国から訪れるバック・パッカーなども、少数はいる)


 県域面積は、2,605平方km。居住人口は、2005年の統計で626,900人。平均人口密度は、1平方kmあたり241人ほどだが、オックスフォード市の人口が群を抜いて多い。

 統計によれば、居住者の95%が白人系。非白人系居住者の内では2%弱ほどの南アジア系住民が目立つ。非白人系住民の多くは、都市部の集住が目立つ(と、想定)


 県域の構成は次の通り

  • オックスフォード市?
    県域中ほどに位置。県庁所在都市。
  • チェアウェル郡
    県域北部から北東部を占める。行政中心地は、バンバリイ(Banbury)。
  • サウス・オックスフォード郡
    県域東部から南東部を占める。行政中心地は、ウァリングフォード(Wallingford)
  • ヴェイル・オブ・ホワイト・ホース郡
    県域南西部を占める。行政中心は、エイビングドン(Abingdon)。
  • ウェスト・オックスフォード郡
    県域西部を占める。行政中心は、ウィットニイ(Witney)。

 現在、オックスフォードシャーに編入されているヴェイル・オブ・ホワイト・ホースと、サウス・オックスフォードは、伝統的地域区分ではバークシャー?の一部とされる。逆に、現在レディングス?に編入されているケイヴァーシャム(Caversham)は、伝統的地域区分ではオックスフォードシャーの一部とされる。


 オックスフォードシャーの地勢は、ほとんどが平坦で、県域南西部に、隣接したコッツウォルズ地方?へと断続する丘陵が目立つ程度。県内の最高点は、ヴェイル・オブ・ホワイト・ホース郡に位置するホワイトホース・ヒルの、海抜261m。

 伝統的に、農牧業と林業が盛んな地域だったが、20世紀になってから、農牧業や林業の従事者人口は急速に減った。

 オックスフォード市を中心に、観光業も活発。やはりオックスフォード市を中心に印刷業、自動車関連を主体にした機械工業も営まれる。

 また、オックスフォード市では、大学の研究機関と連携した生物工学産業も営まれている。


 オックスフォードシャーの牧畜業は、13世紀頃から羊毛貿易ブームで栄え、同じ頃、コッツウォルズでの木材取引にも加わった。この頃は、テイムズ川を利用した水運が盛んに利用された。

 その後、羊毛貿易が衰えると、都市部への農作物供給地となった。しかし、これもブリティッシュ・エンパイヤー(大英帝国)の国際貿易網が発達するにつれ、安価な輸入食糧との競争で、徐々に下火になっていった。

 1790年に、オックスフォード市から、テイムズ川に通じる運河が開削された(現在は、国有のクルージング水路)。1839年に、鉄道の西部路線が、サウス・オックスフォードのディドコットまで敷設され、さらに後、北方へ向け延長された。

【参照地図】

さらに詳しい情報

  • 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。

 現在のオックスフォードシャーの、南域を通過しているリッヂ・ウェイは、ケルト時代には、グレイト・ブリテン島内の動脈的な交易路の1つで、往来が盛んだった。

 ローマ時代には、ローマ人による開拓は一帯には及ばなかった。

 古代末に地域に進出したアングロ・サクソン系のオクソン族が集落を開拓したとも、アングロ・サクソン語で「牡牛の浅瀬」を意味した地名が地域名になった、とも言われる。

 その後、オックスフォードは、イングランド南部と、ウェイルズや北部とを結ぶ要衝の地として、しばしば重要なスポットになった。

 アルフレッド大王?は、ヴェイル・オブ・ホワイト・ホース?のウォンテイジ?で生まれた、と伝えられている。無論、1096年に創立された、オックスフォード大学も、イングランドの学芸や宗教に、多くの影響を及ぼした。

GM向け参考情報

  • GM向けの捕捉情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど

参考情報

 オックスフォードシャーの県域面積、2,605平方kmは、日本国の神奈川県?の面積、2,415平方kmより、やや広い。

 ちなみに、神奈川県の居住人口は、2004年時点で8,425,783人で、平均人口密度は、1平方kmあたり341人ほど。


 オックスフォードシャーの平均人口密度は、2005年の統計に準拠すると、1平方kmあたり241人ほど。

 この数値は、U.K.(連合王国)全体の数値(2004年の統計に準拠)に、ほぼ等しくやや少ない。日本国の平均人口密度(2004年の統計に準拠)の7割ほどにあたる。

 ただし、県内の人口分布は、オックスフォード市に偏っていて、他地域の人口密度には、かなりのばらつきが見られる。

【参考資料】

領域面積(平方km)人口統計準拠年平均人口密度(1平方kmあたり)
オックスフォードシャー2,605626,900人2005年241人ほど
オックスフォード市45.59149,800人2005年3,286人ほど
チェアウェル588.77134,200人2005年228人ほど
ヴェイル・オブ・ホワイト・ホース578.63117,000人2005年202人ほど
サウス・オックスフォード678.53128,200人2005年189人ほど
ウェスト・オックスフォード714.4097,700人2005年137人ほど

 2005年のオックスフォードシャーの域内総生産額は、およそ115億6000万ポンド。概算で、202億8000万強米ドルに相当する。

 県民1人あたりの総生産額概算は、32,350米ドル相当。これは、U.K.(連合王国)全体の平均値(2004年の統計に準拠)よりもやや多く、同様に日本国の平均値(2004年の統計に準拠)よりもやや多い。

【参照地図】

リンク

活用や検討

活用

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