チョーク・フィギュア
PCが予め知ってていい情報
特になし。
「チョーク・フィギュア」についての情報は、一応、「関連技能を持たないPCは、予備知識なし」の処理でも不自然ではないものとしておきます。
追加情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小事典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値8〜10」「情報+知性 目標値10〜12」
- 簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングやブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
- 「チョーク・フィギュア」は、屋外の地面に溝を刻んで描かれた大きな平面図像の1種。溝にチョーク(白亜)を埋め込んだものの総称。
- 地面に溝を掘る手法で野外に刻まれた大きな平面図像は世界各地に見られるが、U.K.(連合王国)、特にイングランド?では多くの野外図像が丘陵地の斜面に刻まれている。この類を「ヒル・フィギュア」と呼ぶが、これはどちらかと言えばU.K.ローカルな呼称かもしれない。
- 「チョーク・フィギュア」は、「ヒル・フィギュア」の一類で「チョーク・ヒル・フィギュア」とも呼ぶ。イングランドの各地に現在も遺っているヒル・フィギュアは、すべてチョーク・フィギュアだと思われる。ウィルトシャー?の伝統的地域?に有名な作例が複数遺っているが、他の地域にも多い。
- 馬の図像の作例が多いので、代表例のようにイメージされるが、人や他の動物、十字架や紋章などもある。
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値12〜14」「交流+知性 目標値12〜14」
- やや詳しい情報 チョーク・フィギュアは、ヒル・フィギュアの内でも、比較的新しく造られたものが多いとされている。
- と言っても、チョーク・フィギュアの作例は、青銅器時代からすでに見られるが、現在、イングランドに遺っているチョーク・フィギュアの大多数は、17世紀〜18世紀以降に作製されたもの。数で言えばこれら、近、現代作のフィギュアの方が多い。
- 現在、オックスフォードシャーにあるアフィントン・ホワイトホースが、青銅器時代に遡る現存最古のチョーク・フィギュアの作例とされている。ドーセットにあるサーン巨人の作製時期は諸説あるが、現在の研究者の間では「17世紀のイングランド内戦期説」が主流説になっている。他に、ウィルトシャーでは、第1次大戦期に多くの部隊が、宿営地の近くにチョーク・フィギュアで部隊マークを刻んだことがある。
- より古い時代のヒル・フィギュアには、単に地面に溝を刻んで図像を描いたもの、刻んだ溝に周囲の地面とはコントラストの強い色の瓦礫などを詰めて図像を際立たせたもの、などがあった。
- これに対し、チョーク・フィギュアの手法では、詰めたチョークは、結露などによって硬質化す。草むらを背景に白い溝がくっきりした輪郭を描く図像が遺ることになる。
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値12〜14」「交流+知性 目標値14以上」
- 詳しい知識 時として「チョーク・フィギュア」を「ヒル・フィギュア」全体を指す総称のように用いることもあるが、これはあまり正確な用法ではない。
- 現在遺っているチョーク・フィギュアは、いずれも地域住民などが伝統的なボランティアで、メインテナンスをしてきた結果、遺っている。少なくとも、数年おきに保守作業をしないと、堆積と風化とで、図像がボヤけたようになっていき、最後には摩滅してしまうからだ。
- 補修は手軽な作業とは言えないが、少なくもヒル・フィギュアの内では、チョーク・フィギュアのメインテナンス作業は比較的楽な部類ではある。サーン巨人の有名なペニスのように、一時埋められても、溝さえ復元できれば、旧状に復すことも比較的容易と言える。
- こうした事情から、多くのヒル・フィギュアが喪われてしまった内で、チョーク・フィギュアの残存例は多い。作例自体も、後代になるほどチョーク・フィギュアが増えている。そのためチョーク・フィギュアがヒル・フィギュアの代表例のように目されがちなのだろう。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど。
補足説明
- 「チョーク・フィギュア」についての情報は、「考古学、民俗学の用語だが、どちらかと言えばU.K.ローカルな用語でワールド・ワイドでもない」と判断し、一応「関連技能を持たないPCは予備知識はない」ものとしています。
「簡単な情報」に記した程度の内容は、歴史技能を有すPCは判定不要で知ってることにしても構わないと思います。 - 普段からU.K.をホーム・ベースにしている設定のPCチームの場合も、全PCが予め知ってることにしてプレイヤーに伝えてしまうマスタリングでも構わないかもしれません。GM裁量の範疇でしょう。
補足情報
- 有名なチョーク・フィギュア
- アフィントン・ホワイトホース=U.K.(連合王国)の南東イングランドにて、オックスフォードシャー南西端近くに位置しているチョーク・フィギュア。古代から用いられた尾根道に臨んでいた丘陵の、斜面に刻まれている。この丘のすぐ南を、現在のリッヂウェイ・ナショナル・トレイル?が通過。また、マウント遺跡であるアフィントン・キャッスル?も近接している。
アフィントン・ホワイトホース は、おそらくイングランド?に遺るチョーク・フィギュアの内で、最も有名な作例の1つ。 - ドーセットのサーン巨人=南西イングランドの、ドーセット中南部に位置するサーン・アバスの村に遺る巨人像。村の真北に位置する小高い丘中腹の地面に刻まれている。「サーン・アバス巨人」とも。
活用や検討
活用
{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) - 「ヒル・フィギュア」の項を作成し、関連した改訂をこのページに加えました。(2006年4月21日)
{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
- 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin
キーワード:
参照:[チョーク・フィギュア] [ドーチェスター,ドーセット県の〜] [サーン巨人] [アフィントン・ホワイトホース] [+αのワールド用語] [ドーセット,イングランドの〜] [遺跡] [ヒル・フィギュア] [考古学、歴史研究の関連用語]