パニック
パニック
- ルール関連の用語解説。
パニックとは−−
「パニック」とは、異常との遭遇判定に、失敗したキャラクターが陥る恐慌状態を意味する。
マイナス状態の付加、パニック症状の適用、関連縁故の付加がなされる(ルールブック、p.107)。
ここでは、判定に失敗したキャラクターが被る「マイナス状態、パニック症状、関連縁故」を併せて、便宜的に「パニック状態」と呼ぶことにする。
パニック状態と、パニック症状との区別は、ルールブックではなされていない。
ルールブックで例示されているパニック状態の事例は以下の4種類。
- 恐怖
- 逃避
- 暴走
- 精神崩壊
運用
提案1:より軽いパニック症状
ルールブック、p.107記載のパニック状態は、作り立てのPCには少し重過ぎるかもしれません。プレイヤーの気転次第では、きりぬけられるかもしれないので、一概には言えませんが。
通常進行ではなんとかなっても、アクション進行下だと対応が困難なことも少なくないでしょう。
そこで、ハウス処理にはなりますが、作りたてのPCに限って、ルールブック記載のものよりも軽度なパニック状態を適用することを提案します。
とりあえず――
- マイナス状態は、−1
- パニック症状は、「凍り付いて1アクションを喪う」
- 関連縁故の付与は、1点のみ
――これを、最も軽度なパニック状態とみなすといいように思えます。
この、「最も軽度なパニック状態」は、ルールブックに事例こそありませんが、事例例示の直前にある「異常な事態と遭遇したら?」の単元内、第2、第3パラフラフで規定されているパニック状態の要件は満たしています。
従って、ハウス処理ではあってもハウス・ルールの設定ではありません。
運用は、前掲単元第4パラグラフに規定のある通り、パニック状態から脱するのに回復判定を要するものとします。
- パニック症状は、「1アクションを喪う」ですから、次アクションからは−1状態を被り自動で行動可能です。
- このターンの手番冒頭に、パニックを脱する「魔術+意志」判定を目標値に+1(関連縁故分)しておこないます。
- 成功すれば、−1状態も解除されます。関連縁故は残ります。
- もし、失敗しても次ターンの手番冒頭に再度、同じ判定に挑めるとします。
- 判定に失敗し続けても、シーンが代われば−1状態もなくなります。関連縁故は残ります。
この「最も軽度なパニック状態」は、作り立てのPC、からせいぜい3回目のセッションまでを適用目安にするといいと思います。
また、作り立てのPC対象ではあっても、パニックの遠因となった異常事態の脅威度や異常さ加減によっては、ルールブック記載の事例を適用した方がいいこともあるでしょう。
提案2:軽度の異常事態に対する疑似パニック
「異常との遭遇判定」を要する「異常な事態」とは、「超自然的なできごと」と思われます。
ルールブックで指定されているパニックは、遭遇判定の目標値14〜16、最低12と指定されたものです。
この目標値指定は、キャラクターに及ぼされる脅威度との関係で規定されている、と考えられます。
しかし、実際にセッションをおこなうと、より脅威度の低い超常現象(異常事態)を起したくなることもあるでしょう。
例えば、何の変哲もない考古遺物だとPCが思っている物品が実はオーパーツであると、気づかせたいとき、何かのきっかけで、物が不自然に発光する、音楽のような音を発す、誰も手を振れていないのに空中浮遊する、得も言えぬ芳香を発す、などです。
ハウス・ルールになりますが、これらにも「異常との遭遇判定」に準じた判定をおこなことを提案します。
上記判定の目標値は12〜14、最低10とします。
疑似パニック状態は――
- 判定に失敗した場合も、マイナス状態の適用はしない
- パニック症状は適用、基本的に、体験した超常現象を認めない(なにかのトリックだと盲信するなどを推奨)
- 関連縁故の適用はGM判断とするが、パニック症状との関連で「トリックを暴く(超常現象の背景に何か手品のようなトリックがある、と妄信)」に1点
――と、いった線を例示提案しておきます。
活用や検討
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参照:[魔術技能] [至高体験] [異常との遭遇判定] [アストラル・システムとの接触] [チップス集] [小辞典ルール編] [アクション・シーン] [ステータス関係のルール]