プレート(地質学用語)
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「プレート」の、よりきちんとした定義は、「地球のリソスフィアを構成しているパーツを、運動動態(テクトニクス)から分類大別したもの」になる。より正確に意味を表現する用語は「テクトニック・プレート」になっている。
詳しく言えば、プレート(テクトニック・プレート)とは、単なる地殻の塊ではない。「地殻の塊が、下層のマントル表層と共に移動しているもの」がプレートだ。
現在、リソスフィアは、12、又は13の大きなプレートと、40強の小さめのプレートとに分類されている。
地殻プレート?は、その組成から、より密度が高く厚みの薄い海洋プレート?と、より密度が高く厚みのある大陸プレート?とに大別される。
テクトニック・プレートは、「相対的に大きな運動が確認されているプレートのまとまり」であるので、「大陸プレート?のみで構成されている例」、「海洋プレート?のみで構成されている例」、「海洋プレートと大陸プレートとが1体化している例」がある。
例えば、アフリカ・プレート?は、アフリカ大陸、及び、周囲の大陸棚を構成している大陸プレートと、さらにその周辺を囲んでいる海洋プレートとが、概ね1体化して動いている。
アフリカ・プレートは「大きなプレート」の1つで、実際は、より小さなプレート複数が1体化している。この「1体化」とは、プレート間の相対的な運動について、言われる。
例えば、東アフリカの陸地などから構成されているソマリア・プレート?は、現状ではアフリカ・プレートを構成するサブ・プレートの1つになっている。ソマリア・プレートは、アフリカ・プレートの他の部分から離れる運動も続けていて、この運動が大地溝帯を形成している。
しかし、現状では、アフリカ・プレート総体としての運動の方が、ソマリア・プレート独自の運動よりも相対的に大きいので、「1体化している」と言われる。
例えば、アラビア・プレートは、現在は、隣接する周囲のプレートとは別個で独自の運動を示している。しかし、数千万年前は、現在隣接しているアフリカ・プレートと1体化していたサブ・プレートだったものが分離したのだ。ソマリア・プレートも数千万年後には、アフリカ・プレートから完全に分離するだろう、とは予測されている。
テクトニック・プレートは相互に自立した運動を続けていて、境界面では、大きな断層が形成される。こうした断層では、接しているプレート間の相互の運動が、地盤に横方向や縦方向の大きなズレを起こしている。これらの運動は、地震の原因となり、縦方向のズレは場合によっては、火山活動の原因になる。
海洋プレートと大陸プレートとがぶつかりあうと、より密度の高い海洋プレートが、しばしば大陸プレートの下に沈む込む。例えば、ナスカ・プレート?がアタカマ海溝?で南アメリカ・プレート?の下に沈みこんでいる運動や、太平洋プレート?がアリューシャン海溝?で、オホーツク・プレート?の下に沈みこんでいる運動などが典型。
海洋プレートが、大陸プレートの下に沈み込んでいる地域では、逆断層タイプの縦ズレ運動が起きて地震の原因になり、沈み込み帯の先の地上には火山帯も生じる。
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参照:[テクトニック・プレート] [カナダ楯状地] [小辞典ワールド編] [地殻] [地理関連の用語] [海洋性地殻]