予告編
予告編
よこくへん
予告編とは−−
「予告編」とは、セッションのゲーム前ブリーフィングで、GMがプレイヤーたちに語ることになっている。内容は、「今回のセッションの主旨」。
ゲーム運営ルールでは、例示も交えて、「映画の予告編のイメージで」語るよう指定されている。
実際は、略式で済ませるマスタリング、かなり凝るマスタリングと、いろいろスタイルがあるらしい。
「予告編」の骨子
ルールブック、p.27によれば、予告編には次の要素が入っていることが望ましいとされている。
- 任務の内容
- 登場するオーパーツ
- 登場する敵性陰謀組織
- シナリオのタイトル
ここで言われる「任務」が、オープン・ミッションで与えられるものであることに注意。
オープン・ミッションが、「行方不明研究者の探索任務」だった場合、オーパーツが語られないこともある。
あるいは、「紛争地帯からの遺物緊急保護任務」だった場合、陰謀組織云々よりも、現地の状況が語られるかもしれない。
そうしたこともあって、「望ましい」と書かれていることは、まず、間違いないだろう。
「予告編」の目的
予告編の目的は、ゲーム前ブリーフィング全体の目的、「今回のゲーム主旨に沿って、キャラクター及びチームの状況を整える」ことの一貫と考えるといいだろう。
予告編整理のコツ
予告編をどこまで凝るかは別にして、骨子としては、オープン・ミッションで何を伝えるかを考えながら整理するといい。
この考え方は、シナリオ整理にも役立つので、是非、お勧めしたい。
ヒドゥン・ミッションを予定していないシナリオ
シナリオ作者としては、ヒドゥン・ミッションを予定していないシナリオでは、シンプルに、オープン・ミッションで伝えるべきことを整理して、要点だけを予告編用とする。
NPCからのミッション発令の方で、多少詳しく説明するようにして、予告編では箇条書き程度に書き出していけばいい。「映画の予告編風に語る」にしても、この箇条書きメモが下敷きになる。
ヒドゥン・ミッションを予定しているシナリオ
ヒドゥン・ミッションを仕組むシナリオでは、予告編に入れることが望ましい項目でも、NPCの発令するオープン・ミッションで語ってしまうと不自然な内容もある。
そうした事項から、必要に応じてぼかした曖昧表現で「予告編」の方で語るように注意するといい。
予告編作成の参考
シナリオ・メイクは、GMによってメモ程度で済ませる人もいれば、想定される展開をあれこれ考えたチャートを準備する人、ワープロで何ページかに渡る詳細なものを用意する人、と人それぞれだ。
だから「予告編」もあっさり骨子だけを語って済ませるマスタリングもあるし、自宅セッションでアクション映画やOVAのオープニングをイメージ・ヴィデオとして流しながら、それっぽくやる人もいる。
イメージ・ヴィデオはともかくとして、ルールブックに記載例のあるような、「映画の予告編のイメージ」を準備するにはどしたらいいか?
コツは、うっかり、必要以上に手がかりを与え過ぎないことだろう。と言って何も手がかりを与えないのも考え物だ。
プレイヤーがああだろうか? こうだろうか? と、いろいろ期待や想像を膨らませる線を狙いたい。
参考になるのは、ズバリ「映画の予告編」だ。レンタル・ヴィデオには、何本も入っていることが多い。
見比べていくと、予告編にも出来のいいのと、出来のよくないのがある。
出来がいい予告編とは、「本編ストーリーの核心は語らず(ボカし)」「視聴者の興味を惹き(ツカミ)」「本編の基調フレーバーだけはうまく伝え(期待)」「なおかつ本編をみたときに意外性を感じさせる(はぐらかし)」、予告編だ。
場合によっては、笑いながら「騙されたッ!」と言いつつ、腹もたたないくらい出来のいい予告編もある。
レンタ・ヴィデオで、期待を持たせた予告編があったら、本編も借りて来てチェック。その語り口のテクニックを、どんどんマネしていくといい。
活用や検討
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参照:[ゾディアック・メンバー・カード] [ゲーム前ブリーフィング] [ハウス処理:武器、危険物などの購入に付随する処理] [キャンペーン・プレイ] [シネマティック] [ゲーム運営ルール]