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ハウス処理:武器、危険物などの購入に付随する処理

ハウス処理:武器、危険物などの購入に付随する処理

話題

 武器の購入についてをメインに、補助的に危険物などの購入についてのハウス処理を提案します。

狙い

 調達された武器、危険物などについて、シームレス・ワールドで想定される法的規制との関連処理をスムースにするた。そのための、目安の検討、及び、処理の考え方整理を狙いとします。

関連ルール

大型挌闘武器について(ルールブック、p.155)

〔大型挌闘武器は〕隠し持つことはできないし、比較的治安が高い地域では、所持していることが分かると、治安当局の注意を引く。日本のように法律上、所有が制限されていることも多い。
 ブルーローズでは、戦闘用に大型挌闘武器を支給することはないが、野外探索用にマチェットを支給する場合がある。

銃器についての「法的な規制」(ルールブック、p.156)

 一部の銃器は市販を許可されていない。それは完全に軍用品であり、民間に流通すると治安を乱す犯罪者に利すると判断されているフルオート火器などがこれにあたる。
 購入価格がカッコで囲われている場合、それは市販されていないものとして扱い、調達判定に修正が加わる。

ハウス処理提案A

財団を通じた購入

 PCが、ローズ財団を通じて、大型挌闘挌闘武器、及び、銃器を購入し所有する場合、それらには所持許可証にあたるものが自動的に添付されているもの、として扱う処理を提案します。

 逆に、 ローズ財団を通じず、PCが独自に非正規ルートで、大型挌闘武器や非市販品銃器を購入した場合、それらには、所持許可証にあたるものが添付されていないもの、として扱う処理とします。

 非市販品の銃器を、財団がPCに提供する場合、ルールブックでは単に「支給」と記されていますが、これを、指令ミッション遂行期間中に限定された「一時貸与」であると考えることにします。例えば、装備パックDに設定されているアサルト・ライフルのナイツSR-25(非市販品)がこれにあたります。(ルールブック、p.147、160)

 この類が、PCチームに「一時貸与」される場合、期間限定、目的限定の正規の携行許可書類が同時に手配されている処理とします。これは、ルールブック、p.91にある「シナリオ終了時に返却、または回収」される物品についても同様の処理とします。

 手配された所持許可証は、PCが購入を手配したローズ財団組織の所在国で通用するものとします。PCがオープン・ミッションで、正規の出入国ルートを通じて訪れる諸国では、基本的には、自動的に「任務に必要だから」との理由付けで、相手先国で通用する所持許可証が期間限定にて発布されてるものとします。

 以上の処理が不自然と思われる国を訪れる場合、GMが納得できる範囲で、できるだけ近いスペックの代替品が、所持許可証付きで、財団からPCへ一時貸与されるものとします。(本来の所有物の扱いは、プレイヤーに委ねますが、基本は「ホーム・ベース(自宅でも、財団の建物でも)に保管しておく」を推奨とします)

参考例(リアル・ワールドの事例)
 あくまで参考例として。
 U.K.(連合王国)U.S.A.(合衆国)の場合、銃器を市販する店舗では、客に当局の発行した「銃器所持許可証」(自衛用の場合や、狩猟用の場合があります)、の提示を求めます。確認なく売却した場合は、売った側も違法販売で検挙されます。
 日本でも、猟銃の販売に際しては、店舗側は購入者に狩猟免許と、猟銃の所持許可証の提示を求めます。
運用例1
 PC Aは、U.K.(連合王国)の財団本部を通じて、銃器を購入しました。これには、U.K.領内で通用する所持許可証が添付されます。PC Bは、財団本部を通じず、独自に裏ルートで軍用銃器を購入しました。こちらには、所持許可証はついていません。
 PCたちがU.K.領内での移動中、検問に止められ、所持品検査を受けたとします。PC Aは、携行している銃器と共に所持許可証を提示すれば、問題は生じません。PC Bは、「隠密+器用」にて、問題の銃器の隠匿に成功しない限り、拘留を免れ難いでしょう。
運用例2
 PCたちは、U.K.本部からオープン・ミッションを受けて日本国に向かいました。この場合、日本国の制度上、U.K.領内で通用する銃器の所持許可証は原則的に無効になる、と考えます。
 この場合、財団は、予め、猟銃と、日本国内で通用する狩猟免許、銃器の所持許可証のセットを、期間限定で「一時貸与」するものとします。
 シナリオの都合(プレイヤーにとってはオープン・ミッションの性格)から、準軍事ミッション?に近い性格の任務を日本で遂行することが想定される場合。特例として財団は、期間限定でPCたちにU.K.外交官の身分(例えば「嘱託調査員」など)を手配。外交官特権が及ぶようにしておくものとします。
 この場合、GMは「もしPCに愚かな言動があれば、外交問題に発展する可能性が極めて高く、普段の任務以上に注意を要す」旨、ゲーム前ブリーフィングでプレイヤーに告げておくようにします。
 なお、このタイプのシナリオでは、在日本U.K.大使館員との身分で「監査役 〔水性・獅子座〕」の運命を持つNPCを出す、などするともっともらしさが増すでしょう。
運用例3
 紛争地帯での準軍事ミッション?オープン・ミッションで指令された場合。
 例えば、U.K.本部から、PCチームに、スーダン共和国の紛争地帯での準軍事ミッションが指令されたとします。この場合、財団は、予めスーダン政府と協議。期間限定での特別な武器類所持許可証がスーダン政府から公布されているものとします。当然、この許可証の効力は、スーダン領内で、政府権力が及んでいる地域のみとなります。
 この場合、装備パックは、PCチームが正規にスーダンに入国した入国ゲートまで、財団が責任を持って移送していることにすると、もっともらしさが増すでしょう。この処理では、正規の出入国手続が完了した後、PCチームに引き渡されるものとします。
 ゲーム前ブリーフィング予告編の後に、GMとプレイヤーとの合議で、装備パックDに追加などがあった場合。財団側NPCが納得した物品については、所持許可証の類が手配されるものとします。財団側が納得し難い物品について、プレイヤーがPCに独自に購入させることは自由です。この場合、問題のアイテムは、適当な判定に成功して、隠匿したまま出入国ゲートを越えて密輸しなくてはトラブルに巻き込まれかねません。
補足1 現地での獲得
 ヒドゥン・ミッションの発生など、オープン・ミッションで想定していた装備ではミッション遂行がおぼつかない、とプレヤーが考えた場合。PCがなんらかの手段で、より強力な武器類の現地調達を試みることは自由です。
 この場合も、当該国内での所持許可証の添付は、「運用例1」と同様とします。U.K.では正規ルートで購入できないアイテムも、相手国の状況によっては、正規ルートで購入可能なこともあるでしょう。
 もちろん、紛争国で「所持許可証」の類の制度自体が無意味化している場合は、「そんなもの(現状の同国では)必要ないよ」というのが常態、と考えます。当然、このようにして入手した武器を、U.K.など他国に携行しようとすると、トラブルが発生する可能性は高くなります。
 なお、違法性のある武器現地調達(闇購入など)については、まず、「ミッション達成にどれだけ必要だったか」を、経験点評価項目の「指定されたミッションそのものの評価」に関らせるものとします(ルールブック、p.29)。PCの身分は超法規的なものではないからです。
 もちろん、「指定されたミッションそのものの評価」は、オープン・ミッションの評価なので、オープン・ミッションとヒドゥン・ミッションとの難易度の落差が大きければ大きいほど、状況を踏まえて酌量されるべきです。
 ただし、いくらヒドゥン・ミッションが困難でも、結果として外交問題や大惨事に至った場合は「ローズ考古学財団の基本理念」に基づいて厳しく評価されるべきでもあります。(現場でトラブルが生じても、パーティーの気転で外交問題化を防いだ場合などは、不問に付すべきでしょう)
補足2 「《剣》を継ぐ者」の《剣》
 「《剣》を継ぐ者〔火星・獅子座〕」の運命を持つPCが、運命的に所有している《剣》については、キャラクターブルーローズに加わった時点から、財団によって正規の所持許可証が手配されているものとします。更新手続なども財団側が代行してくれることにして、プレイヤーはわずらわせません。
 この所持許可証は、「《剣》が貴重な考古遺物であること」「財団に属しているキャラクターは、研究資料として《剣》を管理していること」を公的に証明する内容とします。
 各国の官憲NPCは、もし、キャラクターから《剣》を没収すると、U.K.との外交問題を覚悟しなければならないものとして処理していきます。

 以上、提案した内容は、ルールブックに明記された、大型挌闘武器、及び、非市販品銃器類の法的規制に関連して、シームレス・ワールドで想定される様々な状況に、比較的一貫性を持った考え方で対処するために整理してみたものです。

 この意味で、上記までの提案は、ハウス処理にすぎないと考えます。

関連ハウス・ルールの紹介(危険物などについて)

 ここからの提案は、上記までのハウス処理に連動したハウス・ルールの提案になります。採用、不採用は、一応、独立事象でしょう。

 前記のハウス処理を採用した場合でも、以下のハウス・ルールを採用しなくとも、マスタリングに支障が生じるとは限りません。

ハウス・ルール提案A 危険物のデータ改変
 ルールブック、p.152に掲載されている危険物のデータでは、購入価格が( )で括られていません。つまり、所有、携行について法的規制がない扱いです。
 これを、大型挌闘武器や非民生品銃器の法的規制と不釣り合いだ、と考えるGMは、独自判断で、危険物にも法的規制があるもの、として扱うといいでしょう。その上で、すでに提案したハウス処理に準じた処理をすることを提案します。
 なお、この場合でも、危険物は大型挌闘武器などと違い、財団装備部?でも扱うことはある、とした方がいいでしょう。例えば、TNT火薬は、ある種の土木作業で使われます。
ハウス・ルール提案B 暗器のデータ改変
 ルールブック、p.155に掲載されている暗記?のデータでは、購入価格が( )で括られていません。つまり、所有、携行について法的規制がない扱いです。
 大型挌闘武器や非民生品銃器の法的規制と不釣り合いだ、と考えるGMは、独自判断で、暗器の類にも法的規制があるもの、として扱うといいでしょう。その上で、すでに提案したハウス処理に準じた処理をすることを提案します。
 暗器の類を財団装備部?が扱っているかどうかは、各GMの判断としておきます。

リンク

活用や検討

活用


検討

  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで)

更新日時:2006/07/20 00:06:50
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