アブ・シンベル
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アブ・シンベル(アブー・スィンベル)は、エジプト北部に位置する、ナセル湖(ハイダム湖)の南部西岸にて、西岸に近接した島状の土地にある遺跡地帯の遺跡名。及び、観光客用に遺跡近くに開かれた町の名。
アスワン・ハイダム建造時に、水没を避けて移築された、アブ・シンベル大神殿(マアバドゥ・アブー・スィンベル・イル=アクバール)と小神殿(マアバドゥ=イル・アスグハール)とが位置。
【参照地図】
(エジプト=アラブ共和国主要都市図,Wikimedia Commons)
やや詳しい情報
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アブ・シンベル(アブー・スィンベル)のは、アスワン市の南280kmにある。所在は、アスワン県の県内で、一応、外国人単独行動制限地域の外。
しかし、スーダン国境から遠くないこともあり、周辺地域も含めて当局の警戒は厳重(と、想定)。一般観光客は、ほとんどが、パック・ツアーの旅行者で、アブ・シンベル空港との間をシャトル・バスで往来。
現在は、島状になっているが、元は、ナイル河岸段丘の端だった土地。現在の西岸との間も、丘陵の窪地に湖水が満ちたもの。大神殿(マアバドゥ=イル・アクバール)と小神殿(マアバドゥ=イル・アスグハール)とは、島の東部で、ナセル湖湖面に突き出した半島状の部分に位置。
アブ・シンベルの町と両神殿との間は、砂岩の丘陵で隔てられていて、丘陵の東斜面に、両神殿が組み込まれている。かつては、現在の位置の南東方向で、現在より64m低い位置にあった両神殿は、1964年から1968年にかけて移築された。
砂岩丘陵に向かって左手(ナセル湖を背にして左手)が大神殿。右手に100mほど離れた位置にあるのが小神殿。
大神殿は、アメン=ラー神?、ラー=ホルアクティ神?、プタハ神?を祀った神殿だった。多くの研究者は、ナイル川河畔に建立された神殿に、「アスワンへ渡来する異邦人や、異邦の軍勢を威嚇する意図があった」とみなしている。
小神殿にはハトホル女神が祀られ、両神殿を建立させたラメセス2世?の妃、ネフェルティティ?を称えた壁画などが見られる。小神殿の方には、大神殿に見られるような威嚇的な要素は、さほど目立たない。
アブシンベルの町は、人口5万人ほど。大小の岩窟神殿が刻まれた砂岩丘陵の、裏手一帯が市域にあたる。市街地が固まっているのは、神殿地域と、アブ・シンベル空港の中間あたり。外国人旅行者向けのホテルも若干ある。
パックツアーの旅行団は、多くが、アブ・シンベル空港から、マイクロバスで遺跡地帯の入り口まで移動。まず、アブ・シンベル市街には立ち寄らない。アブ・シンベル市街地の中央目抜き通りが、砂岩丘陵の南端に突き当たっているあたりが、遺跡地帯への入場口。入場は有料。
2007年現在、入場時間は、朝5:00〜夜19:00とのこと。ただし、入場者を締め切った後、大神殿をライト・アップした上で、砂岩丘陵をスクリーンに使った映像を写す「光と音のショー」が演じられている。
ナセル湖北部の港などから、人口湖遊覧船に乗り、アブ・シンベルの町に降りることも可能。(遊覧船は、遺跡地帯には乗り付けない、と想定しておく)
GM向け参考情報
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「増補待ち」
【参照地図】
(ナセル湖周辺概略図,Maps of Egypt,Egyptology.tutauta.com)- ナセル湖周辺地図(Alfred Reiseseieten)
活用や検討
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(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) - 2007-03-10 (土) 18:53:19 鍼原神無 : 「アブ・シンベル大神殿」「小神殿」の項との間で、内容を調整。こちらの記事内容も若干増補しました。
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参照:[アスワン市] [西方沙漠,エジプトの〜] [ナイル川] [クァーサル・イブリム] [アブ・シンベル大神殿] [アブ・シンベル小神殿] [小辞典ワールド編]