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エジプトの外国人単独行動制限地域

エジプトの外国人単独行動制限地域 
エジプトのがいこくじんたんどくこうどうせいげんちいき 
簡易版

簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 2007年現在、エジプト領内のナイル川の中流域と上流域(いわゆる中エジプトから上エジプトにかけてでは、かなりの範囲で、外国人の単独行動が当局に制限されている。

 具体的にはベニ・スウェーフ市ケーナ市の間の地域と、エスナエドフの間の地域が、該当範囲になっている。

 「外国人立ち入り禁止」の措置がなされているわけではないが、駅などのターミナル・スポットやホテルには観光警察や地元警察の警察官が常駐。

 該当地域では、外国人は、まず地域の警察署に出向き、警察による警護を申請することが義務づけられている。

 実際問題としては、一般の旅行者は単独でこれらの地域に立ち入り、行動することは困難。

 例えば、鉄道駅で下車しても、まず誰何されるだろう。地元警察署への照会状を持っていなければ駅を出ることもできない(と想定しておく)。

 単独行動制限地域内では、例えば駅からホテルまでといった近距離でも、地元警察が手配したチャーター車に、警察の警護が就くことになっている。

 もちろん、行動制限地域でも、遺跡地帯には遺跡警察の要員が常駐している。行動制限地域以外でも、配備されているのだから、制限地域内での配備は当然だ。

 普通の観光客は、通例、ルクソールなどから遺跡警察が警護するいわゆるコンボイに加わり、行動制限区域の遺跡を訪れる。

【参照地図】

やや詳しい情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。

 前記の該当範囲(ベニ・スウェーフ市ケーナ市の間と、エスナエドフの間)の内でも、ミニヤー市ソハーグ市の間には、特に厳重な警戒態勢がひかれているようだ。

 中エジプト〜上エジプトでの外国人単独行動制限は、過去10年以上に渡って継続されている措置。

 地域で断続的に散発しているイスラム教徒とコプト教徒との衝突に、旅行者が巻き込まれないように、との理由付けが説明されることが多い。

 付随して、エジプト当局は、外国人旅行者に対して、ナイル川流域の移動に際しては、鉄道、飛行機か旅客用船舶を利用した移動をするよう勧告している。

【参照地図】

詳しい情報

  • 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。

 該当地域に立ち入る観光客の大多数は、前記の遺跡警察コンボイを、行動制限地域に近接したポータル的なスポット(例えばルクソールなど)から利用しているようだ。

 しかし、NET上の旅行記などをみていくと、中には、極一部、レンタル・バイクなどで、行動制限区域を単独旅行している人も例外的にいるらしい。

GM向け参考情報

活用法

 この禁止措置は過去10年間以上、継続されているものです。プロの調査員であるPCは、あらかじめ知っていて構わない情報でしょう。

 ただし、キャンペーン化?する予定の無い単発セッションでは、あえて無視してもいいかもしれません。判断は、無論、各GMに委ねられますが、解説文では、「キャンペーン・プレイでは、こういう背景も踏まえたほうが、エジプトの国柄(国情)を現す材料に使えるだろう」との考えをとりました。

 プレイヤーの人には、GMの判断を優先するようお勧めします。(BlueRose Wikiワールド編から辿れる情報は、ほとんどが、オフィシャル設定ではありませんので)


 PCたちの冒険で、なんらかの障害に使えるシナリオでは、プレイヤーに対して、ゲーム前ブリーフィングにて、説明すればいいでしょう。

 あまりシナリオの狙いに関係ない場合、例えば「単独行動制限地域内の遺跡発掘現場でオープニングを処理し、すぐエジプト国外に移動する」場合などは、移動のシーンをブレイクで処理するなど工夫。「シームレス・ワールドでも、エジプトには、単独行動制限地域はあるけれど、今回のセッションでは、たまたま深くは関わる必要が無かった」処理を工夫していくといいでしょう。

 冒険に単独行動制限地域を絡めていく場合、シナリオ・メイクでは、単独行動制限措置は、一般旅行者向けの措置であること、行動制限であって、地域への立ち入り禁止ではないことに注目。

 例えば、商用で訪れる商社マンなどは、予め手配して、カイロ市内から警護チーム付きで地域に立ち入ることができれば、問題ないはずです。まずは、地域の警察署に出向いて手続をする必要はあるでしょうが。

 PCチームも同様です。オープン・ミッションの場合は、財団側で地域警察へ照会状を手配しておけばいい。

 例えば、研究者NPCの警護ミッションが、オープン・ミッションだった場合、ゲーム前ブリーフィングにてミッション発令まで処理した後、ゲーム・パートの冒頭場面を、地域の警察署で手続を済ませて出てきたところから、とする処理などをするといいでしょう。

 この場合、PCチームは、当局も公認した警護チームだということにして、地元の警察官1名が随伴することで処理される、としても物語的には無理はないと思います。

 外国人ばかりのPCチームに警護を任せきるというのは、さすがに無理があるでしょう(PCチームにエジプト国籍の人がいれば、また話しは別ですが)。

 あるいは、はじめから、遺跡警察の要員であるNPCが、チームに同行していることにしてもいい。

 ミッションの展開に応じて、制限区域に立ち入らなければならなくなったらどうするか? ゲームを盛り上げるジレンマとして、プレイヤーには知恵を搾ってもらいましょう。

ソースと補足情報

 2007年1月、ダイヤモンド・ビッグ社発行の『地球の歩き方 エジプト』(2007年〜2008年版,第16版,「地球の歩き方」編集室,著作編集)掲載の記事を参照して、旧稿に改訂を加えました。

 参考にさせてもらった箇所は、前掲書のp.208に掲載されたコラム「ナイル川中流域の自由旅行は事実上困難」です。

 以下に、解説本文に織り込まなかった情報を、前掲書から引用させてもらいます。

〔該当地域では〕観光客用の列車は制限されており、カイロ〜ルクソール間は1日に25便程度列車が走っていますが、すべての列車が利用できるわけではありません。また、警備上の要請から、情勢により外国人は途中下車できないこともあるようです。〔後略〕

(〔 〕内は、引用者補記)

活用や検討

活用

  • このページの記事を踏まえた、アイディア・フック?、使ってみたシナリオ、セッション・レポ、などなど
  • 2008-02-21 (木) 14:17:31 カブト : カブト虫です
  • 2008-02-21 (木) 14:17:34 カブト : カブト虫です
  • 2008-02-21 (木) 14:17:35 カブト : カブト虫です
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重要な改訂の情報

  • 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
    (誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
  • 2007-01-22 (月) 19:48:00 鍼原神無 : 「ベニ・スウェーフ県」の項再整理に際しての追加調査を踏まえて、内容を改訂。
    特に、該当地域の範囲について、記述が改訂されています。(詳細は解説本文や、「ソースと補足情報」の項を参照されたし)
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検討

  • このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
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