パネヘシ
追加情報
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値12〜14」
- 詳しい情報 パネヘシは生没年不詳。第20王朝?のラメセス11世からヌビア総督として信任されていたようだ。
- パネヘシがテーベ?に侵攻したのはB.C.1087年のこと。当時のテーベでは、アメン神官団大神官のアメンヘテプ?がラメセス11世と同等の権威を示し、事実上、上エジプトの統治者のように振る舞っていた。
- パネヘシのテーベ介入の背景や経緯は、よくわかっていない。おそらく、ラメセス11世の命を受けてテーベに侵攻したのだろう、と言われる。パネヘシが侵攻する以前も、テーベでは散発的に内紛が断続していたと思われるからだ。
- パネヘシの軍勢は、アメンヘテプをテーベから排除したらしい。しかし、「アメンヘテプが、テーベの住民から退任を迫られた」とする説もあれば、「アメンヘテプが失脚したのを機に、独自に決起したパネヘシがテーベに侵攻した」とする説もある。
- パネヘシとその軍勢は、テーベ住民の支持を得られなかったようだ。テーベの記録では、パネヘシの軍勢は反乱軍として扱われた。ピアンキが反乱軍と交戦したと記した記録が知られている。
シナリオ・メイク用参考情報
元々、第20王朝?の末期は、細かな歴史がよくわかっていません。最後のファラオとなったラメセス11世は、在位期間が28年間と長かったので、その治世は、それでもまだ記録が遺っている時期にあたります。
パネヘシのテーベ占拠も、背景理由や経緯がよくわかっていません。
アメンヘテプがアメン大神官になったのは、ラメセス9世の代のことです。年号や、テーベのカルナック神殿の彫像や碑文などから、アメンヘテプが示した支配権、影響力は知られますが、この頃のテーベの歴史自体、詳しい推移はよくわかっていないのです。
また、ヌビア撤退後のパネヘシのこともよくわかっていません。
実態がよくわからないけど派手なことをした人物は、ブルーローズのシナリオ題材に扱い易い、というのは1つの原則ですが、ここまでよくわからないのも困り者です(笑)。
パネヘシは、メインでオーパーツなどに絡めるより、アメン神官団?や、ヌビア地域?との絡みで、導入などに使うのが扱い易いでしょう。
事跡
「PCが予め知ってていい情報」「追加情報」を参照してください。
人物像
パネヘシの人物像は、よくわかっていません。
王朝への反逆者として記録されていますが、混乱していた第20王朝の末期にあって、ラメセス11世からは信任されていたようです。少なくとも、「一時は信任されていた」とは言えるでしょう。テーベから逃走したアメンヘテプをパネヘシの軍勢が下エジプトまで追跡していますが、特に、ラメセス11世と事を構えた記録は遺っていません。
仮に、パネヘシを主役級に据えた歴史小説を書くとしたら、テーベの神殿領と下エジプトの王朝との間で、政略、戦略を誤った武官、といった役どころがおもしろいかもしれません。
「ブルーローズ」のシナリオ題材としては、そこまで細かく掘り下げなくて構わないでしょう。例えば、ヌビアでパネヘシが建てたらしい政権の謎を、ヌビア関係のネタの導入に扱うなどが考えられるでしょう。
活用や検討
活用
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キーワード:
参照:[パネジェム1世] [ジェドコンスエファンク] [ヘリホル] [歴史上の実在人物] [ラメセス11世] [ピアンキ] [歴史的ヌビア地域略史]