ヴァン湖
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やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
広い意味でのアンチ・タウロス山脈東辺の北方に位置。同山脈に南岸を縁取られた型で、トルコのヴァン県?とビトリス県?とにまたがる。
東西幅120kmほど、南北幅80kmほど、湖水面積3,675平方km。流出河川の無い塩湖で、平均水深25mほど。魚類は比較的豊かに棲息。
南東岸にヴァン県県都のヴァン市?が位置。イラン領に至る国際鉄路の起点になっている。
南西岸には、ビトリス県のタトヴァン市?が位置。トルコ領西方から通じる鉄路の終点になっている。
古称「トスピティス湖」。さらに古くは古代アルメニア(大アルメニア)の領域で、「上のアルメニア海」と呼ばれた(ウルミエ湖が「下のアルメニア海」)。古代アルメニア時代は、アルメニア3大湖の1つに数えられた。
それ以前は、ウラルトゥ王国の領域で、「上のナイリ海」と呼ばれた(ウルミエ湖が「下のナイリ海」)。「上のナイリ海」は、紀元前13世紀頃からアッシリア?などの古代記録に見られるようになる、古代地名。
GM向け参考情報
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捕捉情報
ヴァン湖の湖面面積3,675平方kmは、日本の琵琶湖の5倍ほどにあたる。
ヴァン湖を中心に、紀元前9世紀〜紀元前8世紀頃にかけウラルトゥ王国が湖畔一縁を勢力拠点にした。最盛期のウラルトゥ王国は、ほぼアルメニア山地の全域に及んでいた。
ウラルトゥ王国の主要遺跡はヴァン市近傍から発掘されている。
ヴァン湖周辺は、古代末〜初期中世には、アルメニア王国?の版図となっていた。
ヴァン湖湖上南部のアフダマル島(アクダマル島とも)には、10世紀前半に建造されたアルメニア教会?の教会が遺る。
ヴァン湖の北岸の山地を越え、北北西に位置する地方都市マラズギルド(人口不詳、1万〜5万人級)近傍には、1071年に、ビザンツ帝国軍が、セルジューク軍に大敗したマラズギルドの古戦場址(当時の古称でマンジケルト)が位置する。
ヴァン湖には「ジャノ」と呼ばれるUMAが棲息する、との噂がある。一説に、海蛇のような巨体の生物だ、と言われている。
別称類
古称トスピティス(湖)。
古代名、「上のアルメニア海」(古代アルメニア時代)、「上のナリチ海」(ウラルトゥ王国時代)。
交通路
- スカイ・ポート
- ヴァン市?の西近郊に国内線空港が位置。
- 自動車道
- エラズー?を経由した主要地方道が、ユーフラテス川上流域を縫うように東に延び、タトバン市に至っている。
- エラズーから南東に延びた別の主要地方道は、ティヤルバルク?にてティグリス川上流を横断。後、シルワン?、ビトリス?を経て、南西からタトワンに至っている。
- 大まかに言えば、エラズーから東方に延びた主要地方道は、広い意味でのアンチ・タウロス山脈東部の北麓を東西に走っている。一旦、エラズーから南東に延びた主要地方道は、広い意味でのアンチ・タウロス山脈南に連なる山地を縫うように概ね東西に走っている。
- タトワンで合流した主要地方道は、ヴァン湖南岸にお沿って走りヴァン市に至る。
- このルートはヴァン市の手前で、東に分岐。トルコ領内のアルメニア台地外縁山地を大きく回り込み、一部でシリア・アラブ共和国?との国境に並走しつつティヤルバルクに戻る環状ルートを成す。
- 主要地方道は、ヴァン市からさらに東に向い、イラン領北部に至る国際自動車道と、ヴァン湖東岸沿いを北上しアララト山方面に向うルートとに分岐している。
- 他に、タトワンとヴァン市との間には、ヴァン湖北岸に沿う地方道(南岸沿いのルートより整備状況が悪い)も敷設されている。
- 水運
- ヴァン湖を利用した水運については調査中です。とりあえず、中形フェリーまでの航行を想定しても不自然ではないと思います。
活用や検討
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参照:[ティグリス川] [アララト山] [ウルミエ湖] [ウラルトゥ王国略史] [アッシリア人] [ウラルトゥ王国] [シャルマネセル3世] [ユーフラテス川] [アナトリア] [ニムロデ] [ランド・マーク] [アジア州のランド・マーク]