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アブハジア自治共和国

アブハジア自治共和国 アブハジアじちきょうわこく (Autonomous republic of Abkhazia) 暫定版

記事内容追加調査中の暫定版です

PCが予め知ってていい情報

 アブハジア自治共和国は、南カフカス地方?のグルジア共和国?領北西部を占め、事実上の独立国をなしている。1992年にグルジアからの独立を宣言、1994年にも主権宣言を採択し、1999年にも独立宣言を再公表したが、2006年現在に至るまで国家承認をしている国は存在していない。

 1994年5月以降、グルジア当局との間で停戦合意はなされている。

 領域は、黒海北東岸に面し、概ね西カフカス山脈南部の傾斜面に占められる。領域南東部で、一部がコルヒダ低地に渡る。北でロシア連邦と境界を接し、北西で同連邦南連邦管区?のグラスノダール地方?と、北でカラチャイ・チュルケス共和国?と接している。東では、グルジア共和国との停戦合意ラインを介して、グルジアのスワネティ地方?と接し、南東ではサメグレロ地方?に連なっている。

 2006年現在、グルジアとアブハジアの停戦は、ロシア軍主体の国連平和維持軍UNOMIG(国連グルジア監視団)に監視されており交戦はなされていない。が、両陣営が臨戦態勢を続けていることには変わりない。アブハジア側とグルジア側との間では交渉も断続されているが、根本的な解決には至っていない。

【参照地図】

追加情報

小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値8〜10」「情報+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 2006年現在、グルジア共和国政府の統治は、アブハジア側の領域には及んでいない。停戦ラインを超えての一般人の往来は不可能。
 一方、アブハジアとロシア連邦領との間では、ロシアがアブハジアの国家承認をしていないにも関わらず、鉄道を含めた交通が再開されている。
 近年、アブハジアでは、住民の間にはロシア連邦の国籍を取得する者も増加している。
 単純に考えれば、アブハジア自治共和国が国家承認を得ていない以上、パスポート取得などにロシア国籍が必要、との必要性は理解できる。他方、これまでアブハジアとの関係に慎重だったロシア政府が、グルジア政府のU.S.A.(合衆国)との接近に対する危機感から、関係を深めようとしている、との観測も唱えられている。

小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値12〜14」「歴史+知性 目標値14以上」
詳しい情報 旧ソ連?時代、アブハジアは、グルジア共和国内の自治共和国の地位にあったが、1990年代末、ソ連邦からのグルジア独立が現実味を帯びてくると、グルジア政府とアブハズ人勢力との関係が緊張。一部の民族主義的なグルジア人勢力の間では、すでに1989年頃からアブハジアのグルジアへの統合が公に主張されていたためだ。アブハジア側でも、独立国としての体制を整えようとの動きが生じた。
 グルジアがソ連からの独立を宣言したのは1991年4月のこと。初代大統領ガムサフルディアは、急進的にソ連離れを推し進め新体制を築こうとしたため、かえって反対勢力が結集し内戦状態に。結局、大統領は1992年2月に追放され、グルジアの軍事評議会が、「ソヴィエト連邦時代の憲法の廃止」と、「1921年制定のグルジア民主主義共和国憲法を復活」とを宣言。アブハズ人側は、これを自治権の廃止と受け止め、1992年7月に、アブハジア自治共和国独立が宣言された。
 アブハジアの独立は国際的承認を得られず、グルジア政府は3000人規模の部隊をアブハジアに派兵。スフミで激しい戦闘が戦われ、グルジア政府はアブハジア自治政府廃止の決定をした。しかし、北カフカス地方?各地から、イスラム系の義勇兵が多数アブハジアに参集。反抗攻勢を受けたグルジア共和国軍は劣勢になり、1992年末には、スフミの西までがアブハジア側の勢力圏となった。この間、アブハジア側、グルジア側の双方がいわゆる「民族浄化」の暴力を振るった、と報告されており、死者数はおよそ3000人と言われている。
 1993年7月、アブハジア側は、スフミに駐留していたグルジア軍に対し攻勢に出た。7月末に、一旦、停戦がなされたが、9月半ばにアブハジア側が攻撃を再開。同月末までにスフミはアブハジア側に制圧された。翌10月、国連安保理はアブハジアの軍事行動、非人道的暴力を非難。
 さらに、グルジア側でガムサフルディア前大統領派が騒乱を起こした隙に、旧アブハジア自治共和国領の大部分はアブハジア側に占拠された。ここまでの過程で、ほぼすべてに近い非アブハズ人住民が難民化。難民の総勢は25万人とも30万人とも言われ、およそ1万人が脱出途上で死亡した、と言われている。2000年時点で、アブハジアの人口はおよそ25万人と言われた。ソ連崩壊前には50万人ほどいた人口が、半分近くに激減したことになる。
 1994年5月にアブハジア側でグルジア政府との間で停戦合意が成立。以降、戦闘は起こっていない。
 国連、及び、EUは、少なくともアブハジア当局が内戦で生じた難民の帰還を受け入れるまでは、いかなる住民投票や選挙も無効、との判断を続けている。従って、アブハジア自治共和国は、公式には、グルジア領内の反乱勢力が、グルジア領の一部を不当に占拠し続けている地域、とされている。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値12〜14」
詳しい情報 アブハジアは、旧ソ連邦時代の1931年、スターリンにりグルジア=ソヴィエト共和国に属す自治共和国とされた。しかし、これはスターリンによる政治的駆け引きで、自治はほとんど施行されなかった。それどころか、レーニン?の死後、アブハジアではアブハズ語の禁止、グルジア語の強制公用語化など、グルジア化が進められ、グルジア人のアブハジアへの移住も奨励された。スターリンが政権を握っていた時期、多くのアブハズ人が当局による粛清で命を落とした。スターリンの死後、やっと自治共和国の地位にふさわしいアブハジア自治が開始された。

GM向け参考情報

基礎データ

  • 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可
面積
およそ、8,600平方km
面積対比
U.K.(連合王国)の3.5%ほど。日本国の2%強 。
人口
25万人ほど(推計か? 2000年時点の数値)
人口対比
U.K.(連合王国)の0.4%ほど。日本国の0.2%弱。
平均人口密度(概算)
1平方kmにつき、29人程度。
平均人口密度の対比
U.K.(連合王国)の1割強。日本国の9%弱。
 都市集住率は不明だが、元々山岳地帯は過疎地だった上、人口激減が重なり、かなり高いと推定。
政治体制
 多数政党による議会政治。共和政体で大統領を有す。
民族事情
 アブハズ人が5割弱。アブハズ人以外では、ロシア系、アルメニア系グルジア系、ユダヤ系の住民が目立つ。
言語事情
 アブハズ語と、ロシア語とが公用語に指定されている。
宗教事情
 在地のアブハズ人は、ほとんど全てがイスラム教のスンナ派信徒(ただし、彼らのイスラム信仰には、民俗宗教の習慣が色濃く残っている)。他に、ロシア正教、グルジア正教、ユダヤ教など。
GDP
不明
GDPの対比
――
(相当に苦しいと想定)
国民1人あたりGDP
――
国民1人あたりGDPの対比
――
通貨単位
ロシア連邦のルーブルが流通
首府
スフミ?
  • 基礎データ内の数値は「民族事情」「宗教事情」以外の数値を、ウィキペディアから参照し、端数を丸めるなどしました。
  • 民族事情、宗教事情の数値は、複数のソースを参照してまとめました。

用途

 アブハジア自治共和国を舞台にした冒険シナリオは、やや難易度が高いと思われます。冒険の結果や、陰謀組織の活動で、アブハジアとグルジアとの停戦が破れるような展開は、まったく好ましくないからです。

 ただ、グルジアとの戦闘後、領域内のカフカス山中は、無人と言っていい状態になっていると推測されます。うまく、メイン舞台をカフカス山中に持ち込むプロットを編み出せれば、かなり派手な戦闘でも、突飛な異常事態でもおこせることでしょう。

地勢と環境

 アブハジア自治共和国の領域は、その75%ほどが、カフカス山脈の高山地帯、及び支脈の山脈、支脈に連なる丘陵地帯に占められている。領内の最高点は、領内東部でグルジア側のスワネティ地方?と接しているあたりで、標高4000m級の峰が連なっている。

 山地は、領土の西端から首府スフミのあたりまで黒海沿岸に迫り、極幅の狭い海岸平地のすぐ背後にすぐ山並みがそびえている。スフミより東方の沿岸にはやや緩やかな丘陵地が存在。この丘陵地を越えるとコルヒダ低地の北西端だが、なおしばらくアブハジアの領域で、領域内の平地のほとんどすべてが、この南東端の一角に集中している。

 気候は黒海?の影響で極めて温暖。旧ソ連時代には「グルジアのリベリア?」と呼ばれたリゾート地帯をなしていた。ブドウ、果樹、タバコ、茶葉などが主要な作物。

地域区分

 行政区分は不明。

 便宜的に、首府スフミまでの西部と、それより東部とに大別し、さらに細別していくと地域を把握し易いだろう。

人口分布

 過半の人口が都市部に集中と想定。非都市部の人口は、ほとんどが、領域南東の平地部に居住と想定。

 極少数が、西カフカス山脈支脈に連なる低い山地の地方河川沿いに集落を点在させている、と想定。集落は標高500m前後までに比較的多く、1000m近くなると皆無になる、と想定したらどうだろう。

都市

西部沿岸部
 西から東に、ガクラ(人口不詳、1万人未満)、クダウタ(人口不詳、1万人程度)、スフミ?(首府)が存在。
東部
 沿岸部にオチャンチラ(人口不詳、1万人程度)が、グルジアとの境界協近くの内陸平地部にガリ(人口不詳、1万人程度)が存在。
 オチャンチラの北東、ガリのほぼ北で、低い山脈の山すそやや小高い地点に、トゥクヴァルチェリ(人口不詳、1万人未満)が存在。
  • 手元の地図複数を参照し、確認できる都市は、以上ですべてでした。

正規の出入国ゲイト

スカイ・ゲイト
 地方都市クダウタの近傍と、首府スフミと地方都市オチャンチラとの中間地点の2箇所に空港が存在。日本のセンスで言うと、どちらも地方空港級と想定。2006年現在、ロシア連邦との間のみに旅客便が就航と想定。
海港
 黒海沿岸部の都市、ガクラ、クダウタ、スフミ?、オチャンチラのすべてに海港が存在。
国際鉄路
 ロシア連邦のグラスノダール地方?から続く国際鉄路が、黒海沿岸に敷設されている。この路線は、沿岸部でガリ、スフミを経由、オチャンチラに至った後、沿岸を離れ南東部のガリに至る。
 線路自体は、ガリから先、グルジア側に続き、地方都市ズグシジ(人口不詳、1万人未満)を経てクタイシ?に至る基幹鉄路をなしている。しかし、2006年現在、この鉄路はアブハジア側とグルジア側の両方で封鎖されている。一般人の往来は禁止されている。
国際自動車道
 国際鉄路と同じルートに、鉄路と絡むように主要地方道級の自動車道が敷設されている。
 2006年現在、鉄路同様、自動車道もアブハジア側とグルジア側の両方で封鎖されている。一般人の往来は禁止されている。
出入国ルート補足
 アブハジア領と、カラチャイ・チュルケス共和国?(ロシア連邦)での境界部は、西カフカス山脈の脊梁線がやや低くなっているとは言え、2000〜3000m級で走っている。
 領域北東部でグルジア側のスワネティ地方?と接しているあたりには、標高4000m級の峰が連なっている。これらの地域には、整備された交通路は一切敷設されていない、と想定。
 強いて言えば、アブハジア領西端でロシア連邦のグラスノダール地方との境界内陸部には、500m程度の丘陵地に未舗装の山道があるかもしれないし、さらに内陸の境界で1000m内外の山地は季節によっては踏破も不可能ではないかもしれない。この辺はシナリオの都合に応じてGMがフィクション設定しても許されるだろう。

主要国内交通路

 国際鉄路と国際自動車道とが、そのまま主要な国内交通路になっている。「グルジア共和国?」の項の「主要国内交通路」の記事も参照されたし。

 他に、地方河川が数本存在(いずれもカフカス山脈の南斜面を流れる国内河川)するが、平地部を流れる小河川以外は水運に適さないとみなす。平地部にあるはずの河川は、地図で確認されていないの、極、小さな小船でのみ往来が可能な程度と想定。

【参照地図】

活用や検討

活用

  • このページの記事を踏まえた、アイディア・フック?、使ってみたシナリオ、セッション・レポ、などなど
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重要な改訂の情報

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