ベニ・スウェーフ県
PCが予め知ってていい情報
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小辞典版推奨判定
- 「交流+知性 目標値8〜10」、「情報+知性 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 ベニ・スウェーフ県の県域は、アルファベットの大文字“L”を、北を上として左に横倒しにしたような形状。
- 南では、ミニヤー県と、東では、アル-バハール・アル-アフマル県?と県域を接している。北では、北東と西端とでギザ県と、北縁中ほどではファイユーム県と県域を接している。
- (ファイユームの県域は、ギザ県とベニ・スウェーフ県に挟まれた位置関係にある)
- 行政中心地のベニ・スウェーフ市は、首都カイロ市の南119kmほどで、ベニ・スウェーフ県県域北端に位置。ギザ県との県境から遠くない。エジプト他の県同様、大統領に任命された県知事が、中央政庁から派遣され県を統治している。
- 地域の環境は、基本的には乾燥地帯だが、半乾燥気候で、気温などが急変することもある。
- ナイル川流域では、灌漑農耕地が開拓されているほか、左岸に灌漑用運河であるユーセフ運河が掘削されている。運河は、ミニヤー県から流れて来て、ギザ県を経由しファイユーム地方に流れていく。
- ベニ・スウェーフ県でも、運河流域での灌漑農耕は盛ん。県域南西部の西方沙漠に突き出したような部分でも、ファイユーム地方との間に灌漑用の水路網が張り巡らされている。ナイル流域ほどではないが、人口も多い。
- 主な作物は、綿花、小麦、サトウキビなど。
- 【参照地図】
(ベニ・スウェーフ県の県域,Wikimedia Commons)
- 小辞典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 ベニ・スウェーフ県の面積は、1,322平方km。人口、184万人弱(1993年)。(190万人強とも)
- 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値12〜14」
- やや詳しい情報 現在のベニ・スウェーフ県のあたりは、古代には上エジプトの第20ノモスが設けられていた。
- 第20ノモスは、初期王朝時代?の始め頃には、ファイユーム地方もその領域に治めていたようだ。しかし、ファイユーム地方は、かなり早い時期に第20ノモスから分離されたと思われる。
- 第20ノモスの首都は、ナイル川西岸で営まれた。これは、古代エジプトの都市の内では少数派。所在は、現在のベニ・スウェーフ市?の西にあたる位置だった。
- 初期王朝時代に遡る古代エジプト都市に、ナイル西岸に営まれた例が無いわけではないが、数は多くない。ことに、第20ノモスのように、後世まで盛んだった例は、やはり珍しい。
- 第20ノモス首都は、ギリシア語名で「ヘラクレオポリス・マグナ?」、古代エジプト名は、「ヘネン・メスゥト」。地域は、古代には、主に西方の山地からアラバスター(雪花石膏)を産すことで有名だった。
- 遺跡地帯は、現在のベニ・スウェーフ市の西方15kmほどでユーセフ運河の西岸に存在する、イフナーシヤ=イル-マディーナ村の近傍。現在の遺跡名は、古王国時代に都市が営まれたが、現在の遺跡名は「イフナーシヤ=イル-キマーン」。
- ここには、古代エジプト時代の遺構は遺っていない。遺跡の現状には、後世のコプト教時代の遺物が少数遺っている程度。
- 他に、ユーセフ運河の西には、ヘラクレオポリス・マグナ?のネクロポリスだった遺跡、セドメント=イル-ガバ?が確認されている。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど
参照地図
(エジプトの行政区区分地図,Asiatravel.com)- Beni Suwayf (Beni-Suef) Google Satellite Map(Egypt Google Satellite Map,maplandia)
- Nile North 地図(北エジプト 地図,Super Travel Net)
- National Geographic Society - Maps
インタラクティブ・マップ。“Beni Suef”で検索、表示される候補から“Beni Suef,Egypt”を選択。ベニ・スウェーフ市を表示した後、他の地図も参照しながら倍率などを操作していくといい。
捕捉情報
気候帯は、半乾燥気候に分類されている。
水路などに、アシ、イグサ、ハスなどの水草が自生繁茂している。灌漑水を確保するため、パワー・シャベルで水草を除去している光景がみられる。気候は、季節の変わり目に、しばしば激変、ことに春先には砂嵐に見舞われることが珍しくない。
人口分布
【参照地図】
- Egypt(Gridded Population of the World, version3)
統計に基づいた人口分布地図が公開されています。(コンテンツの上部に記されている統計準拠年には注意)
ベニ・スウェーフ県は、面積1,321平方km。人口、184万人弱(1993年)。近年の人口は、190万人を越えたというデータもあるが、こちらは、年次が未確認。平均人口密度は、1993年現在で1平方kmあたり1392人ほど、年次未確認の近年のデータで1438人ほどになる。
極、大まかな見当としては、エジプト=アラブ共和国の0.13%ほどの県域に、2.5%ほどの人口が集住している見当になる。ただし、人口はナイル川流域などが多く、南西部は県域の内ではやや少なめ、と想定。
交通路
- 自動車道
- ギザ?からアスワンへ至るナイル沿いの基幹道路が、ナイル西岸でベニ・スウェーフ市を経由している。
- ナイル東岸沿いに地方道が通ってる。このルートを北上すると、カイロ市街からナイル東岸沿いに伸びた後、大きくカーブして紅海沿岸に至る主要地方道に接合する。南下すると、アシュートでナイルを渡河し、西岸から東岸に移る主要地方度に接合する。
- ギザから西を廻り、ファイユーム?を経由する、主要地方道が、ベニ・スウェーフ市で、基幹道路と交叉している。このルートは、ベニ・スウェーフ市でナイルに架けられた橋を渡り、紅海沿岸方面に伸びていく。
- ナイル川の水運
- 「ナイル川」の項を参照されたし。
活用や検討
活用
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Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) - 2007-01-22 (月) 08:36:17 鍼原神無し : 新たに「ベニ・スウェーフ市」の記事(ページ)を分離。こちらの記事内容も改訂を加え、項目名も変更。
若干の新規追加情報もあり。
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Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
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キーワード:
参照:[ユーセフ運河] [エル-バハール・エル-アフマル県] [エジプト=アラブ共和国の諸地域] [ベニ・スウェーフ市] [ファイユーム県] [ミニヤー県] [西方沙漠,エジプトの〜] [エジプトの外国人単独行動制限地域]