ファイユーム市
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
ファイユーム市は、エジプト=アラブ共和国北部の地方都市。ファイユーム・オアシス及び、ファイユーム県の南東部で、ナイル川流域部から遠くない西方に位置。ナイル本流からはユーセフ運河が到っている。
ナイル流域渓谷の上エジプト北部、あるいは、いわゆる中エジプト地方?に位置している。
2007年現在、市域は、エジプト当局が定めた外国人単独行動制限地域に含まれている(と、想定)。ベニ・スウェーフ市の概ね北西、カイロ市の概ね南方やや西寄りにあたる。
【参照地図】
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
ファイユーム市は、ファイユーム県の行政中心地。県域南東部で南東縁近くに位置。ベニ・スウェーフ市の北西で、カイロ市、ギザ市の南南西にあたる。
エジプトの他県同様に、大統領に任命された県知事が、中央政庁から派遣され県を統治している。
ファイユーム市は、伝統的に農作、畜産が盛んなファイユーム地方の集散中心地になっている。ファイユーム・オアシスに散在する5つの地方都市の内では、最も大きい地域の商業中心地。
市街には大小のスーク(アラブ風の市場街)、大きめのモスクが多数存在。現在も週に1度の大市は、周辺地域からの人出で賑わう。
織物業、金工細工などの手工業も盛んな他、地域の伝統的な特産品であるバラの香油も生産されている。
ファイユーム市の中心市街(旧市街)は、現在の市域の北部を占めている。南東から細かな蛇行を繰り返しながら概ね北西流してきたユーセフ運河は、市域南部の郊外地域の東縁あたりを北流。後、旧市街の南東端から流入。市街地の南北中ほどを概ね東流しながら、支流を分岐させていく。
旧市街を貫流した後の運河本流は、市街の西外縁で大きく北に転じた後、屈曲を繰り返しながら、北西方向に転じ、さらにモエリス湖東部の南で北流に転じてから湖に注いでいく。
現在の地域名でもある「ファイユーム」は、コプト語?で「大きな湖水」を意味した「パイヨーム(payoum)」が語源。おそらくは、古代のメル・ウェル湖(現在のモエリス湖の前身)の別称だった古代エジプト語「パィユーム(pA y-m)」に遡ると思われる。
ファイユームの市街地には、古代エジプトのセベク神殿址が遺るが、ここには遺構は見られない。
中心市街の北方に位置する小高い岡は、古代都市アルシノエの遺跡だ。クロコディロ・ポリス?としても知られる古代都市の遺跡だが、この遺跡からも、極僅かな建築石材の砕片を例外的な遺物にして、遺構の類は出土していない。紀元前3世紀に古代運河が荒廃し放棄された後、地域が衰微し、かつての建築石材の類が、長年にわたって転用されたため、と考えられている。
ファイユーム市の東南東にはハワラの遺跡が、南東にはラフーンの遺跡?、カフーンの遺跡?が存在。これらの遺跡は、ファイユーム県外縁部のほとんど囲んでいる乾燥台地の上に位置している。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど
「増補待ち」。
参照地図
- Nile North 地図
Al Fayy?m 地図
(北エジプト 地図,Super Travel Net) - Al Fayyum, Egypt Page(World Index)
- El Faiyum(World City Database)
- National Geographic Society - Maps
インタラクティブ・マップ。“Fayoum”で検索すると、ファイユーム市近傍の一帯から表示される。その後、画面表示倍率などを調整していくといい。
リンク
関連項目
資料リンク
- Wikipedia英語版:Faiyum
Wikipedia英語版:Faiyum_Governorate - Fayoum Governorate
ファイユーム県のオフィシャル・サイト。アラビア語表示されるが、トップ・ページに英語表示の選択ボタンもある。
活用や検討
活用
重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
- 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
キーワード:
参照:[ファイユーム地方] [ユーセフ運河] [アルシノエの遺跡] [ファイユーム県] [エジプト=アラブ共和国の諸地域] [ファイユーム・オアシス] [ファイユーム市] [ラフーン] [クァルーン湖] [ベニ・スウェーフ市] [ベニ・スウェーフ県]