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エデンの園

エデンの園 エデンの その 簡易版

簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。

英語名
Garden of Eden(ガァドン・オブ・イィドン)

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 「エデンの園(ガァドン・オブ・イィドン)」は、『旧約聖書?』の内で、主に『創世記?』に記されている、とされる地名。

 創造神が東方の「エデン」の地に創った「園」で、人(アダム)を住まわせた、と語られている。アダムの体からイブを創り出したのも、園での出来事とされている。(『創世記』2-8〜22)

 『創世記』には、他に、「エデンの園の中央に『善悪の知識の木』が生えていた」ことも記されている。蛇がイブをそそのかし、イブが木の実を食べ、イブがアダムをそそのかしてアダムに木の実を食べさせた事、知恵を身につけた2人が園を追放された「失楽園?」の物語も『創世記』(2〜3)に記されている。

 さらに、アダムとイブを楽園から追放した後、創造神は、「命の木に到る道を守るため」、園の東に智天使(ケルビム)?と、きらめく剣の炎とを置いた。(『創世記』3-25)

やや詳しい情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値8〜10」「表現+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 「エデンの園」、あるいは「エデン」については、『創世記』の他に『列王記 下?』、『イザヤ書?』、『エゼキエル書?』にも言及が見られる。もちろん典外書の類にも言及はある。
小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値8〜10」「言語+知性 目標値10〜12」「表現+知性 目標値12〜14
やや詳しい情報 「エデンの園」にあたる古代ヘブライ語の単語は「ガン・エーデン」で、「喜びの地」といった意味。“Garden of Eden”と言うイメージ自体、極めてキリスト教的なイメージだ。あるいは、「欧米的なイメージ」と言うべきかもしれない。
 キリスト教徒、特に欧米のキリスト教には、一般に「エデンの園」を「地上の楽園」と見なし、パラダイス(天国)と同一視するような連想が強い。しかし、ユダヤ教徒やイスラム教徒の間には、普通、そのような連想は見られない。
 ダンテは、『神曲』の内で、エデンの園を煉獄の頂点に位置づけて描写し「天国に最も近い場所」としている。

主なる神は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。
〔中略〕
 エデンから一つの川が流れ出ていた。園を潤し、そこで分かれて。四つの川となっていた。第一の川の名はピジョンで、金を産出するハビラ地方全域を巡っていた。その金は良質であり、そこではまら、琥珀の類やラピス・ラズリも産出した。第二の川の名はギボンで、クシュ地方全域を巡っていた。第三の川の名はチグリスで、アシュルの東の方を流れており、第四の川はユーフラテスであった。
〔日本聖書協会、新共同訳より〕

 日本語訳(新共同訳)で、「エデンの園」「園」と訳出されている箇所を「歓喜の地」と置き換えてみると、正統的なユダヤ教徒やイスラム教徒が「エデン」に抱くイメージを想像することは出来るだろう。
 「歓喜の地」には、果樹が生い茂り、近傍には瑪瑙や黄金などが豊富だった、とのイメージはユダヤ教聖典?からのものと言える。
 古代ヘブライ語の“Eden”(歓喜)は、アッカド語?の“edinu(園)”を経由して、シュメール語?の“E.DIN(エディン)”まで遡るかもしれない。シュメール語の“E.DIN”は、「平地」や「草原」を意味した。
 例えば初期王朝時代?の末には、「グ・エディン」と呼ばれた土地がラガシュ?とウンマ?との間で争われていた事が粘土板文書からも知られている。
 他に、古代ヘブライ語の“Eden”に含まれる“den”を、セム系言語に共通する語幹と見なし「草原」を含意する、と唱える説も聞かれる。
小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値8〜10」「歴史+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 現在では、普通「エデンの園」は、聖書神話に記された架空の地名、と考えられる事が多い。
 しかし、エルサレム?が世界の中心に位置する、と考えていた中世ヨーロッパのキリスト教徒たちは、エルサレムの東方の世界の果てに、エデンの園が実在する、と考えていた。
 中世ヨーロッパの常識では、世界は円盤状だ、と考えられていたのだ。

  • 「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値10〜12」「表現+知性 目標値12〜14」「言語+知性 12〜14」
さらに詳しい情報 『創世記』の文章を注意深く読むと、東方にある「エデン」地域のさらに一画に創られた「園」が「エデンの園」とイメージされていた事がわかる。
 日本語訳(新協同訳)で、「チグリス」とされている川の古代ヘブライ語名は「ヒデケイ(Hiddekel)」、「ユーフラテス」とされている川は「ペラス(Perath)」。現在、ペラス川がユーフラテス川を指し、ヒデケイ川がティグリス川を指す、とみなすのは多数の人々に認められた定説になっている(過去には、様々な異論、異説もあった)。
 一方、ギボン川とピジョン川のイメージ・ソースについては、諸説あり定説をみていない
 「ハビラ地方」も、「エデン地域」の一部にあって、「園」の外縁に隣接していた、とのイメージがわかるはずだ。
小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値10〜12」「表現+知性 目標値12〜14」「言語+知性 12〜14」
さらに詳しい情報 エチオピア正教会で現在も聖典として重んじられている『ジュビリーズの書(Jubilees)』では、創造神が7日間で世界を創造した後の40日めに天使がアダムをエデンに連れて行った、と記されている。又、イブが創造されたのは80日めの事ともされている。
 また、『エノク書?』では、ノアの先祖にあたるエノクが365歳の時にエデンの園に渡り、『エノク書』を記した、とされている。
 ちなみに、エノク書では、地上にはエデンの園を含めて4つの聖地がある、とされている。シナイ山?、シオン山?までの名は伝えられているが、第4の聖地の名は知られていない。しばしば、『エノク書』の第4の聖地は、アララト山だ、と唱えられる。
 他に、中世ヨーロッパのキリスト教徒の間では、アダムの3男セツがエデンの園に渡ったという伝承も知られていた。
小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値10〜12」「歴史+直観 12〜14」
さらに詳しい情報 現在「エデンの園」は、普通は神話的な架空の地名、あるいは、イメージ・ソースはあっても、長い歴史をかけて、宗教的イマジネーションで構想された架空の地域、とみなされる。(例えば、クシュ地方?は、ティグリス、ユーフラテスとはかけ離れた場所に位置する)
 しかし、エデンの園の実在、あるいは、特定の地域が、園のイメージ・ソースだ、とする説は意外に根強い。
 例えば次のような説が聞かれる。
  • 「エデンの園」は、エルサレムの東方に位置する。
    ヨーロッパのキリスト教で最も古い説だろう。中世には広く信じられた。『列王記 下』12-19に見られる短い記述に基づく事もあった。
  • 「エデンの園」は、カフカス地方よりも東方のどこかに位置する。
    いわゆる大航海時代?に広まった説のひとつ。とくにプレステ・ジョアン?の伝承と結びつけて主張された。
  • 「エデンの園」は、アラビア半島のアデン一帯を意味した。
    いわゆる大航海時代?に広まった説のひとつ。やはりプレステ・ジョアン?の伝承と結びつけて主張されることがあった。実は、音の近さと、アラビア人の伝承にある「幸福なアラビア」とを結びつけた説であることが多い。
  • 「エデンの園」は、インドの東方に位置する。
    やはり大航海時代?に唱えられた説のひとつ。プレステ・ジョアン?の伝承と結びつけて主張されることがあった。
  • 「エデンの園」は、大洪水により沈み、現在はどこかの海中に位置している。
  • 「エデンの園」は、エルサレムの場所にあった。
    エルサレムの近傍に、古代に「ギボン」と呼ばれた泉があったことなどが、論拠とされる。
  • 「エデンの園」は、平地メソポタミアか、近傍のどこかに位置する。
    19世紀頃から、考古学の勃興に伴って目だって聞かれるようになった説。いくつかのヴァリエーションがある。
    「エデンの園のイメージソースは、メソポタミアの初期王朝時代?末にラガシュ?とウンマ?との間で争われたグ=エディンだ」
    「エデンの園のイメージソースは、タウロス山脈か、アナトリア南東部のどこかにあった」=『創世記』のピジョン川、ギボン川のソース同定を巡って立論されることがある。
    「エデンの園は、現在のイラン領のサハンド山山中にあった」
  • 「エデンの園」は、現在のバーレーン、古代名ディルムンを指した。
  • 「エデンの園」は、現在のスンダ諸島?のどこかに位置した。
  • 「エデンの園」は、東アフリカのどこかに位置した。
    この説では、ギボン川がナイル水系?だ、と論じられ、クシュ地方とも関連付けられて立論される事が多い。
    ヴァリエーションに、グレート・リフト・バレー(大地溝帯)と関連付ける説もある。

GM向け参考情報

 「エデンの園」については、ルールブック限定情報、第31章の内に短めの設定ソースが記されています。

アイデア・フック

『列王記 下』19の記述

〔前略〕彼〔アッシリア王センナケリブ〕は再びヒゼキヤに使者を遣わして言わせた。「ユダの王ヒゼキヤにこう言え。お前が依り頼んでいる神にだまされ、エルサレムはアッシリアの王の手に渡されることはないと思ってはならない。お前はアッシリアの王たちが、すべての国々を滅ぼし去るために行ったことを聞いているであろう。それでも、お前だけが救い出されると言うのか。わたしの祖先たちはゴザン、ハラン、レツェフおよびテラサルにいたエデンの人々を打ち滅ぼしたが、これらの諸国の神々は彼らを救いえたであろうか。〔後略〕
〔日本聖書協会、新共同訳より〕(〔 〕内は編集者補記)

リンク

関連項目

  • 旧約聖書?
  • 創世記,ユダヤ教聖典の〜?
  • ユダヤ教聖典?

資料リンク

活用や検討

活用

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更新日時:2007/07/22 14:06:28
キーワード:
参照:[ユーフラテス川] [小辞典ワールド編] [黄金の樹の枝(限定情報以上級設定)01]
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