オロンテス川

　地中海東岸平地の後背山岳地にて、レバノン共和国とシリア=アラブ共和国に渡るアンチ・レバノン山脈?山中から発する国際河川。

　流域の灌漑用水として活用されており、河川水運には用いられていない。

　レバノン領北部で、レバノン山脈?と、アンチ・レバノン山脈との渓谷部を概ね北流。シリア領に入った後、屈曲しつつ北方向に流れトルコ共和国に。トルコでは、山間渓谷沿いに南流、西流と転じて地中海に流出。

　川長570km。

　シリア領内に入った後、ホムスの西南西10kmに設けられたダムが人工湖（ホムス湖）を成している。この人工湖は、東岸が丁度シリア - レバノン国境と重なっている。

　ホムスの下流に位置する地方都市ラスターン（人口不詳、１万人未満級）近傍にも、ダムが設けられ、人工湖を成している。結局、ホムスは、西南西と北方に２つの人工湖を擁す型になる。

　オロンテス川が、ハマーを経由した後の下流では、海岸山脈の東麓部で灌漑用水路として２筋の流れに整えられながら北流している。

　合流後に北流しながら、25kmほどの区間、シリア - トルコ国境をなしている。

　オロンテス川は、河川水運には用いられていないそうです。

　水深や川幅の関係か、山間ゆえの急流が理由かは未確認。

　もし、ＰＣがゴムボートやカヌーのようなもので、川下りをする選択をしたら、急流と想定して難易度の高い判定を課すとういいでしょう。

　飛行艇の類での着水は不可能と想定します。

　ダムが成す人工湖への着水は、管理当局から許可が得られれば、技術的には可能でしょう。ただし、普通はそうした許可はおりないと考えます。この件については、「飛行艇で人工湖（ダム）に着水できるか？」にある、考え方Ａを参照してください。

　なお、ホムス郊外のオロンテス川流域部が、カディシュの戦い?の古戦場。

別称類

　アラビア語による現地名は、アル・アーシ（川）。

　トルコ語では、アーシ川。

　フランス語でオロント川。

• 小辞典
  ⇔ 小辞典ワールド編
  ⇔ ランド・マーク

活用

検討

• 検討の項は記名記入を推奨（無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで）