南ヨーロッパ
- 南ヨーロッパ みなみヨーロッパ (Southern Europe) 簡易版
- 簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。
- PCが予め知ってていい情報
- やや詳しい情報
- さらに詳しい情報
- GM向け参考情報
- リンク
- 活用や検討
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「南ヨーロッパ」は、「ヨーロッパ州の南部地域」を漠然と指す。
比較的古くから用いられた言葉で、例えば「ヨーロッパの内で、ラテン系の民族が多くすむ地域」といったイメージが先行しがちだ。
地域の範囲に、一定した定義は無い。地理的定義、気候による定義、地域で主流の言語による定義、歴史的な定義などなどがよく聞かれる。
一般的なイメージでは、イタリア共和国、ギリシア共和国?、スペイン?、ポルトガル共和国に、南フランスと地中海の島嶼とを加えた地域が、南ヨーロッパ、とされることが多い。
国連定義では、次の諸国の領域が南ヨーロッパとされる。
- アルバニア共和国
- イタリア共和国
- クロアチア共和国
- サン・マリノ共和国?
- スペイン?
- スロヴェニア共和国?
- セルビア共和国
- ボスニア=ヘルツェゴヴィナ?
- ポルトガル共和国
- モンテネグロ共和国
- F.Y.R.M.(マケドニア共和国旧ユーゴスラヴィア連邦)
「国連定義の南ヨーロッパ」はどちらかと言うと政治的な区分で、違和感を感じる人は多い。例えば、南フランスを一切含まないことにしているためコルシカ島?も含まれていない、などの点だ。
【参照資料】
(国連定義の南ヨーロッパ)
(ヨーロッパの地域区分の一例,ライト・グリーンのストライプが入れられた地域は南ヨーロッパでありえる)
(Wikimedia Commons)
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
南ヨーロッパの主要な定義の内、範囲が一番はっきり確定されるのは、おそらく「気候に基づく南ヨーロッパ」だろう。「ヨーロッパ州で、地中海性気候?が優越する地域」が、気候に基づく南ヨーロッパになる。
該当する地域は、イベリア半島の南縁(一部大西洋沿岸も含む)から、フランスの地中海沿岸を経て、イタリア半島?の全域、アドリア海?沿岸部、バルカン半島沿岸部と、ペロポネソス半島?の全域、及び、地中海島嶼でヨーロッパに含まれている地域、になる。
伝統的な1次産業の方式や、農作物、漁獲物が気候、環境に規定されるため、食文化にも共通性が色濃い。現存国家の国境とは無関係に、景観にも共通性が少なくないため、「南ヨーロッパ」と聞いて多くの人がイメージする地域はあらかた含まれる。
この定義の難点は、イベリア半島や、南フランスの内陸部が含まれないことだろう。歴史や文化の面では絞りすぎた定義になっている。「南ヨーロッパの中核地域」と思っても構わないかもしれない。
「気候に基づく南ヨーロッパ」を補完するかのように、しばしば用いられるのが「地理的な南ヨーロッパ」の定義だ。よく用いられる定義は「ヨーロッパ・アルプス?よりも南で、ヨーロッパ・アルプスに想定される仮想の中心軸を東西の伸ばした線よりも南域」とされる。
この定義の長所は、イベリア半島は全域が含まれること、南フランスやバルカン地域も概ね納得のいく範囲が、南ヨーロッパに含まれることだ。また、ヨーロッパ・アルプス以南、という理由付けが、気候とも強く関連しているのも長所だ。
短所は、「ヨーロッパ・アルプスに想定される仮想の中心軸」や「同じ仮想線を東西の伸ばしたライン」が、いかにも恣意的な点だ。「ある程度相対的な南ヨーロッパの定義」と思えば、かなり納得のいく定義ではある。
【参照資料】
(気候で定義される南ヨーロッパ)
(地理的定義の南ヨーロッパ、北縁はどうしても曖昧になるが,相対的な地域区分だとわきまえれば説得力はある)
(Wikimedia Commons)
さらに詳しい情報
- 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
ヨーロッパ人を含めて、多くの人のイメージを強く縛っている地域概念に、「歴史的、文化的な南ヨーロッパ」がある。この地域区分には、共有された厳密な定義はおそらくない。
例えば「ヨーロッパ史において、ラテン系の民族が優勢だった地域」とする場合と、「ラテン系の文化が優越した地域」とするだけで、範囲はかなり違ってきてしまう。
「ラテン系」は南ヨーロッパについての一般的なイメージを、強く規定しているキーワードだが、ではギリシアは南ヨーロッパに含めなくていいのか? と言えば、違和感がある。
妥協的な定義として、「ラテン系の言語と、ギリシア語、及び、南スラヴ系の言語とが社会生活に浸透し、優越した地域」といった定義はあり得る。この定義は「歴史、文化的な南ヨーロッパ」のイメージをかなり反映したものにはなる。
範囲としては、「地理的な南ヨーロッパの最大範囲」に加えて、フランスの全域とルーマニアとが加えられた領域にほぼ等しくなるだろう。
【参照資料】
(主要言語で定義される南ヨーロッパ,図示は概略で,実際はラテン系や南スラヴ系言語が優勢な地域でも、他の言語のコミュニティーが混在しているエリアもある,Wikimedia Commons)
リンク
活用や検討
活用
重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
- 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
キーワード:
参照:[イタリア共和国の基本情報 2009年版] [西ヨーロッパ] [ギリシャ共和国の有用地図集] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [バチカン市国] [ヨーロッパ] [モナコ公国] [スペイン国] [ギリシャ共和国の基本情報 2008年版] [中央ヨーロッパ] [南欧] [アンドラ公国の有用地図集] [東ヨーロッパ] [ギリシャ共和国の基本情報 2009年版] [スペイン国の基本情報 2008年版] [ポルトガル共和国] [ヨーロッパ州の有用地図集インデックス] [アンドラ公国] [ギリシャ共和国] [ランド・マーク] [アンドラ公国の基本情報 2008年版] [スペイン国の基本情報 2009年版] [マルタ共和国の有用地図集] [イタリア共和国の基本情報 2008年版] [アンドラ公国の基本情報 2009年版] [イタリア共和国] [スペイン国の有用地図集] [カナリアス諸島自治州] [サンマリノ共和国]