南極条約
追加情報
- 小辞典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 最初の「南極条約」は、1961年に発効した。これは、1957〜58年の国際地球観測年に南極地域での科学的観測に参加した12カ国が、1959年に採択したもの。
- 1994年以降、毎年開催されている「南極条約協議国会議」では、南極の環境保護や南極観測に関する技術的な事項などが検討されている他、当初の南極条約を補完する関連条約なども検討、議決されてきている。(例えば「環境保護に関する南極条約議定書(通称マドリッド・プロトコル)」など)
GM向け参考情報
「南極条約」については、ルールブックの限定情報第43章に関連の記述があります。
南極への渡航
まず、PCチームや財団関係のNPCであっても、南極地域への渡航は、関連条約に基づき条約締結国政府を通じた手続きが必要となります。これは、旅行会社が企画した観光ツアーであっても学術調査であっても変わりません。ローズ財団の性格から考えても、事前の手続きが必要と思われます。
もちろん、財団がその影響力を行使して、通常より迅速に手続きが認可される、などの処理はGMも積極的に考えていくべきでしょう。通例は、財団がU.K.(連合王国)当局に働きかける、でいいと思います。
あるいは、シナリオの都合に応じて、財団が南極に常設基地を維持している「南極条約協議国」いずれかの政府当局に働きかけて許可を得る、などの処置も考えられなくはないです。例えば、なんらか目的があって、特定の国の基地に間借りをするような場合など(それでも、U.K.政府を通じて当該国当局に働きかけた方が、もっともらしさは増すでしょうが)。
(「南極条約協議国」については、南極地域の環境保護からたどれる「南極条約締約国」を参照のこと。⇒ 南極条約締約国)
考えるべきなのは、オープン・ミッションでは、南極地域への渡航がPCに予告されていなかったのに、ミッションの都合で急遽南極に渡る必要が生じた場合です。例えば、当初ミッションの舞台だった南米から、セレスティアル・ゲートのNPCがUFOで南極に飛び去った場合など。
こうしたケースについては、「必要に迫られたPCの密出国、密入国についてを、普段どのように処理しているか」と、同様の考え方で処理していくといいでしょう。
まず、プレイヤーがアルカードやΩ、ユスティナなど、適当なゾディアック・メンバーを使えれば、緊急の渡航に際しての手続き面は問題なく処理できると考えられます。
それ以外の場合は、例えば、PCが財団のミッション発令者に相談すれば、「大急ぎで手続きを処理する。ともかく南極に向かい、手続きが完了するまで派手なことは避けるように」とNPCからお墨付きを与える形の処理などが考えられます。
(環境アセスメントなども、財団が大急ぎで作成し、南極条約事務局にねじ込むなど処理してもいいでしょう。もちろん、財団側NPCがそこまでする価値がある、と認めた場合には、です)
あるいは、ミッション終了後の事後承諾であっても、「今回のケースでは、どうしても緊急に南極に渡る必要があった」と、財団(具体的にはミッションを発令したNPC)を説得できた場合、不問に付される、などの処理も考えられます。
この辺は、GMごとに細かな運用もあるでしょう。
ただし、緊急に南極に渡る必要がPCチームの内で十分確認されていたかどうかは、ゲーム後ブリーフィングでチェックするようにした方が良いだろうと思われます。PCチームは超法規的集団ではありませんので、密出国、密入国などが財団に許容されるとしたら、どうしてもそれをしなければ多大な被害が予想される場合、に限られるはずです。
南極地域でのPCの振る舞い
とりあえず、JARE 南極観測のホームページからたどれる「南極条約と国際協力のページの内容を参考にすることをお勧めします。
特に、上記ページ内にある「個人が注意しなければならない主な禁止行為は下記のとおりです」の内容は、(PCが南極に渡航するなら)「PCが予め知っている情報」として伝えてしまうといいでしょう。
キーワード:
参照:[サウス・オークニー諸島] [ブーベ島] [南極圏のランド・マーク] [大西洋のランド・マーク] [ツンドラ] [国際関係の関連用語] [フランス共和国の海外地域] [メトロポリタン・フランス] [環境保護に関する南極条約議定書]