ヘブリディーズ諸島

　「ヘブリディーズ諸島」は、グレイト・ブリテン島?北部にて、スコットランド地域北寄りの西方に浮かぶ島嶼。南寄りで本土に近いインナー・ヘブリディーズ諸島と、北寄りで本土からやや離れたアウター・ヘブリディーズ諸島とに大別される。

【参照地図】

• 
  （ヘブリディーズ諸島略地図，スカイ・ブルーの彩色部がアウター・ヘブリディーズ，濃いブルーの部分がインナー・ヘブリディーズ，Wikitravel）
• Scotland（HOLT RINEHART WINSTON WORLD ATLAS）

小辞典版推奨判定

「情報＋知性　目標値８〜10」

やや詳しい情報　ヘブリディーズ諸島は、500とも800とも言われる大小の島嶼からなる。諸島の総面積は計2，898平方km。人口は1991年時点の統計で総勢３万人ほどだった。

　農牧業と漁業が盛ん。アウター・ヘブリディーズ諸島を中心に観光客も訪れるが、諸島内には未だ観光客向けの再開発がされていない、のどかな島が多い。

小辞典版推奨判定

「言語＋知性　目標値８〜10」「情報＋知性　目標値10〜12」

やや詳しい情報　ヘブリディーズ諸島は、スコットランド・ゲール語?のネイティヴ・スピーカーが最も多く居住する地域として知られる。概算で、スコットランドに居住するネイティヴ・スピーカーのおよそ半数が、諸島に居住している、と目されている。

　年配の居住者は、ゲール語のネイティヴ・スピーカーとみていいが、全員が、スコッチ・イングリッシュ（スコットランド訛りの英語）とのバイリンガルでもある。

小辞典版推奨判定

「交流＋知性　目標値10〜12」「情報＋知性　目標値12〜14」

やや詳しい情報　気候は、緯度の割りには暖かめだが、イングランド?などよりは冷涼。長い冬は特に寒冷で、観光客も少ない。短い春と秋も冷涼。夏季が観光客が多数訪れるシーズンになっている。

　通例、11月頃から翌年３月降雪を見る。

　湿度は高く、夏季のピークには、羽虫が大変多い。

小辞典版推奨判定

「歴史＋知性　目標値８〜10」

やや詳しい情報　インナー・ヘブリディーズ諸島に属すアイオナ島?は、紀元後６世紀に、アイルランド島から渡来した聖コルンバが修道院を建設した地と伝えられている。（⇒ インナー・ヘブリディーズ諸島）

小辞典版推奨判定

「歴史＋知性　目標値10〜12」

詳しい情報　ヘブリディーズ諸島は、シェトランド諸島?オークニー諸島?と共に、中世初期のバイキングによる襲撃以降、ノルウェー領とされていた。

　スコットランド王国が、ヘブリディーズ諸島の支配権を得たのは、1261年のこと。軍勢が諸島を占領。翌々年、ノルウェー王ホーコン４世が率いた遠征軍に侵攻されたが、スコットランド軍は、スコットランド西部のラーグズでこれを迎撃し、防衛に成功した。

用途

　ヘブリディーズ諸島は、アウター・ヘブリディーズ諸島、インナー・ヘブリディーズ諸島を問わず、ケルト・ネタ、ヴァイキング・ネタなどとの相性がいいでしょう。

　アウター・ヘブリディーズ諸島には著名な新石器遺跡も多いので、新石器ネタにも使えます。（⇒ アウター・ヘブリディーズ諸島）

　大きな島と小島とで随分環境が異なります。大きな島では、観光シーズンに派手なアクションを起すと事態収拾に困ることもあるでしょう。詳細は、関連各項目の記事を参照してください。

　古称は「イビューデー諸島」。「ヒビューデー諸島」とも。

　アウター・ヘブリディーズ諸島は、スコットランドの行政区「ウェスタン・アイルス(県)」を成している。

• 小辞典
  ⇔ 小辞典ワールド編
  ⇔ ランド・マーク

関連項目

• アウター・ヘブリディーズ諸島
• インナー・ヘブリディーズ諸島

資料リンク

• Wikipedia英語版:Hebrides
• Wikitravel英語版:Hebrides
  Wikitravel英語版:Scotland
  Wikitravel日本語版:スコットランド

活用

• このページの記事を踏まえた、アイディア・フック?、使ってみたシナリオ、セッション・レポ、などなど

重要な改訂の情報

• 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
  （誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要）

検討

• このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
• 検討の項は記名記入を推奨（無記名記入は、随時書換え対象になりえます）