アウター・ヘブリディーズ諸島
アウター・ヘブリディーズ諸島
アウター・ヘブリディーズしょとう
- 英語名
- Outer Hebrides
- フランス語表記
- H?brides ext?rieures
- スペイン語表記
- H?bridas Exteriores
- ロシア語表記
- Внешние Гебриды
- アラビア語名
- (調査中)
- 中文表記
- 埃利安〓〓
(〓はそれぞれ表示できない漢字)
追加情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小事典版推奨判定
- 「交流+知性 目標値=8〜10」「情報+知性 目標値=10〜12」
- 簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングやブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
- アウター・ヘブリディーズ諸島は、スコットランド本土からフェリーで3時間ほどの位置に浮かぶ。無人の小島や岩礁を含めると200ほどの島嶼からなると言われ、南北方向に209kmほどの弧を描いて並んでいる。
- ハリス島?と、その南西に位置するノース・ユイスト島?は、インナー・ヘブリディーズ諸島北部のスカイ島?から近い。スカイ島やスコットランド本土との間がフェリー便で結ばれている他、ルイス島、ベンベキュラ島、バラ島のそれぞれに地方空港が存在。
- 【参照地図】
- スコットランド地域内のヘブリディーズ諸島(Wikimedia Commons)
地図中、オレンジに近い色の彩色部がアウター・ヘブリディーズ諸島。ピンクに近い色の彩色部がインナー・ヘブリディーズ諸島。
- 小辞典版推奨判定
- 「言語+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値12〜14」
- やや詳しい情報 アウター・ヘブリディーズ諸島では、全人口の75%ほどがスコットランド・ゲール語?の話者。1説に、ゲール語を話すスコットランド人の半数は、アウター・ヘブリディーズ諸島に居住する、と言われる。島民の多くは、スコットランド訛りの英語とのバイリンガル。
- 小辞典版推奨判定
- 「交流+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値12〜14」
- やや詳しい情報 アウター・ヘブリディーズ諸島には、スコットランドの農民の1/3が居住している、とされる。
- ニシン漁を中心とした漁業が盛んで、農牧業も営まれる。手工業によるツイード生地やツイード製品が名産品として知られる。
- 諸島は、全般に平坦な地勢で、主島ルイス島の最高峰は、島の中ほどに位置するクリシュム山の標高800m。他に、サウス・ユイスト島の東寄りに標高620mのベンモア山がある程度。各島には泥炭(ピート)の層が見られ、特にルイス島の湿原地帯の泥炭層は広く、深い。
- 【参照地図】
- アウター・ヘブリディーズ諸島、及び周辺の地形図(Wikimedia Commons)
- 小辞典版推奨判定
- 「交流+知性 目標値12〜14」「歴史+知性 目標値14以上」「情報+知性 目標値14以上」
- 詳しい情報 アウター・ヘブリディーズ諸島の住民には、熱心なクリスチャンが多い。ベンベキュラ島?よりも北の島々にはプロテスタント信者が多く、ベンベキュラ島?以南の島々ではカソリック信者が多い。ハリス島?を含むルイス島では、日曜日には公の場での飲酒が禁止されている。
- 民宿などでも、日曜日の到着や出発が嫌がられるくらいだ。(日曜日は教会に行く日だし、祈りに勤しむべき日とされているため)
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値12〜14」
- 詳しい情報 アウター・ヘブリディーズ諸島では、新石器時代の遺跡が複数確認されており、最も古い物は、紀元前4000年前後のものと推定されている。当時からすでに農作がおこなわれていたようだ。
- 青銅器時代のB.C.1800年頃、ビーカー形土器?を使う集団が渡来。この頃からカラニッシュ遺跡?に見られるような、巨石記念物の建立が見られるようになる。B.C.1000年頃から気候変動の影響で泥炭層が形成されはじめ、集落が海岸付近に移動した。
- B.C.850年頃からケルト系の集団が鉄器を携えて移住。諸島も鉄器時代に移行。ケルト系の移住者は、石を積み上げた円筒形の建物を建てた。
- A.D.850年までには、スカンジナビア半島からヴァイキング?が移住し、彼らの居住圏になっていた。その後、アイルランド島からケルト系の移住団が多数渡来。スコットランドとの間でもケルト系集団の往来が盛んになり、諸島の北欧系住民はケルト系集団に吸収されゲール語の文化圏になった。政治的には、シェトランド諸島?、オークニー諸島?と共に、ノルウェー王国領とされていたが、13世紀にスコットランド王国が、ヘブリディーズ諸島の支配権を獲得。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど。
用途
アウター・ヘブリディーズ諸島は、インナー・ヘブリディーズ諸島同様、ケルト・ネタ、ヴァイキング・ネタなどとの相性がいいでしょう。他に、ルイス島のカラニッシュ遺跡?など、新石器遺跡も散在しているので、新石器ネタの舞台にも使えます。
また、セント・キルダ諸島に渡る祭の中継点、セント・キルダで長期調査をおこなう際の前哨基地として使う手もあります。
冒険の舞台としては、大きな島と小島とで随分環境が異なります。大きな島では、シーズンを問わず派手なアクションを起すと事態収拾に困ることもあるでしょう。
ベンベキュラ島?には、U.K.(連合王国)の陸軍と空軍の大き目の基地がありますので、無人島で小規模な銃撃戦をする程度以外では、軍の警備隊が出動してくる可能性があります。この辺のことは、各陰謀組織も予め把握している、としていいでしょう。
全般に、シナリオで扱う冒険の導入となる探査や、地味めの調査に向いた舞台と言えます。なお、自動車台数が少な目ですので、カーチェイスの類は人目を引くことも留意点でしょう。(詳細は、関連各項目の記事も参照のこと)
捕捉情報
アウター・ヘブリディーズ諸島の主な島
北から南に、以下の島々が南北方向に209kmほどの弧を描いて並んでいる。
- ルイス島
- 諸島北部に位置する最大の島。北部の東岸に面したストーノウェイ?の町が、ウェスタン・アイルス県の行政中心。
- ハリス島? ルイス島の南部には天然陸橋でつながった大き目の半島「ハリス島」が続いている、ルイス島の別称は「ルイス・アンド・ハリス」。
- ノース・ユイスト島?
- 東域の半分ほどが大きな湖で占められている。
- ベンベキュラ島?
- 西岸のほとんどがU.K.軍基地に占められている。
- サウス・ユイスト島?
- アウター・ヘブリディーズ諸島で2番目に大きな島だが、1番大きなルイス島(ルイス・アンド・ハリス)の1/6〜1/5程度。
- ノース・ユイスト島、ベンベキュラ島、サウス・ユイスト島は人口の堤道が設けられ、Aナンバーの国道で結ばれている。
- バラ島?
- 外周12kmほどの小島に、いくつかの村落が散在。
人口分布
ウェスタン・アイルス県、全域の人口は、1991年の統計で3万人ほど、平均人口密度は、1平方kmあたり10人ほどになる(県域面積2,898平方km)。これは、無人島も含めた数値であることに留意。
主な島の人口対比(2003年)
島名 | 人口 |
ルイス島 | 19,634人 |
ハリス島 | 1,866人 |
ノース・ユイスト島 | 1,386人 |
ベンベキュラ島 | 1,883人 |
サウス・ユイスト島 | 2,064人 |
バラ島 | 1,212人 |
アウター・ヘブリディーズ諸島への交通路
- 空港
- ウェスタン・アイルス県の行政中心ストーノウェイ?(ルイス島北部)近傍、ベンベキュラ島?南部のアイレイ島南西、中部西寄りのタイリー島中央のそれぞれに地方空港が存在。北部では、スカイ島の北西岸と南端、スカイ島の南西に連なる小島、ベンベギュラ島?の北西、バラ島?の中北部のそれぞれに地方空港が存在。
- ブルーローズのメンバーの場合、ミッションによっては、ベンベキュラ島のU.K.空軍基地を利用することもできるだろう。
- 自動車道
- アウター・ヘブリディーズ諸島には、本土から直接続く自動車道は無い。ただし、フェリー便を使ってルイス島との間を往来するバス便が運行されている。
- 海運
- ルイス島 北部東岸のストーノウェイ?には、ハイランド?西岸のアラプール?との間をフェリー便が周航(所用時間、片道3時間弱)。他に、ハリス島?に続く陸橋部付け根に位置するタルバートには、インナー・ヘブリディーズ島?のスカイ島?に位置するウィッグ?との間をフェリー便が周航(所用時間、片道2時間弱)。
- ルイス島 北部東岸のストーノウェイ?には、ハイランド?西岸のアラプール?との間をフェリー便が周航(所用時間、片道3時間弱)。他に、ハリス島?に続く陸橋部付け根に位置するタルバートには、インナー・ヘブリディーズ島?のスカイ島?に位置するウィッグ?との間をフェリー便が周航(所用時間、片道2時間弱)。
- ノース・ユイスト島 北部東岸に位置するロッホマディには、インナー・ヘブリディーズ島?のスカイ島?に位置するウィッグ?との間をフェリー便が周航(所用時間、片道2時間弱)。
- バラ島 スコットランド中部西岸のオーバン?から、南部のカッスル・ベイの間をフェリー便が周航(所用時間、片道5時間程度)。
アウター・ヘブリディーズ諸島の交通事情
アウター・ヘブリディーズ諸島は、自動車の台数が大変少ない。
観光客の多くは、島内で限られた台数のレンタカーを借りるか、バスや自転車などで移動している。諸島では高級車などは人目を引くし、カー・チェイスなども大変目立つことに注意。
ルイス島とハリス島?には、3本のAナンバー国道が布設されており、基幹道を成している。ノース・ユイスト島?、ベンベキュラ島?、サウス・ユイスト島?の間には人口の堤道が設けられ、Aナンバーの国道で結ばれている。
Aナンバーの国道以外は、いずれも1車線の地方道で、自動車が対向すると難儀するほか、車道に畜牛が迷い出てくることなども多い。
各島の交通事情の詳細は、関連各項目の記事も参照のこと。
別称類
主要国の言語
- 英語名
- Outer Hebrides
- フランス語表記
- H?brides ext?rieures
- スペイン語表記
- H?bridas Exteriores
- ロシア語表記
- Внешние Гебриды
- アラビア語名
- (調査中)
- 中文表記
- 埃利安〓〓
(〓はそれぞれ表示できない漢字)
その他
- スコットランド・ゲール語名=Na h-Eileanan Siar
活用や検討
活用
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参照:[ヘブリディーズ諸島] [スコティッシュ・ハイランズ] [セント・キルダ諸島] [遺跡] [ウェスタン・アイルス] [ルイス島] [大西洋のランド・マーク] [カラニッシュの遺跡] [ランド・マーク] [インナー・ヘブリディーズ諸島] [ヨーロッパ州のランド・マーク]