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マジャール人

マジャール人

PCが予め知ってていい情報

 現ハンガリー共和国国民?の基幹をなしている民族?で、周辺諸国にもマジャール系国民の居住は多い。

追加情報

小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値10」
やや詳しい情報 ハンガリーに1000万人ほどが居住するほか、周辺諸国に500万人ほどが居住する、と目されている。
 目立つ分布としては、ルーマニアで北西部のトランシルバニア?地方を中心に180万〜200万人ほど、スロヴァキア共和国?におよそ60万人、と目されている。他に、旧ユーゴスラビア連邦?領域北部にも居住が多い。
 彼らの処遇を巡って、時としてハンガリー共和国と近隣諸国との間で問題が生じることもある。

小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10」「交流+知性 目標値12」
やや詳しい情報 人種的特徴には、アジア系の特徴が濃い。幼少時の蒙古斑などの特徴を持つ。
 歴史的には西欧諸国からは、フン族の後裔とイメージされてきた。これはマジャール人の伝説上の英雄シャバが、フン族のアッチラの系譜に連なる、との伝承に依拠した説で、事実ではない。
 この説は、15世紀頃から、西欧諸国の学者の間で、学説として唱えられ、マジャール人の別称でもあるハンガリー人は、「ハン(フン)+ガリ(異邦人)」から派生した、他称との説ももっともらしく唱えられた。(これも、マジャール人をフン族と関係づけるイメージが先行して、西欧側で広まった後づけ説明らしい)
 18世紀頃から、疑問視する学説も強まったが、19世紀以降、歴史言語学と民族学とが発展し、現在では否定されている。

小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値12」
詳しい情報 現在、マジャール人の出自は、ウラル山脈中南部周辺の森林地帯と、南に連なるステップ地帯だったと考えられている。
 ドナウ川中流域のハンガリー盆地に侵出したのは、9世紀末頃。黒海沿岸のステップ地帯を経由して侵出して来た。
 ハンガリー盆地に現れた時点のマジャール人は、文化面では、チュルク系、イラン系の遊牧騎馬文化の影響を強く被っていた。これは、ウラル山脈から黒海を経由した移動の過程で被った文化影響だろう、と推定されている。彼らは、遊牧騎馬民と言うよりは、狩猟騎馬民としてハンガリー盆地に侵出した。
 ハンガリー盆地では、先住のスラブ系集団やアヴァール人を吸収同化。
 東フランク(ドイツ)の勢力と交戦を断続しながら、東方正教会、ローマン・カトリック双方の布教も受けキリスト教化していった。
 1000年に公的にローマン・カソリックを受容し、中世の中欧〜東欧で強国をなした。
 現在のマジャール人の間でも、ローマン・カソリック信徒が多数派。ハンガリー国民の間では7割弱がカソリック信徒で、1/4ほどが、ルター派、カルバン派などのプロテスタント信徒だが、後者にはドイツ系国民が多い。
  キリスト教化した結果、現在のマジャール語(ハンガリー語)には、キリスト教受容以降、公用語として併用されるようになったラテン語ルーツの語彙が多くなっている。
 キリスト教化した後は、東方のタタール、東南のオスマン・トルコ、西方のハプスブルグ帝国の影響や支配を被ったため、文化や民族性には複雑な性格が見られる。

小辞典版推奨判定
「言語+知性 目標値12」
詳しい情報 マジャール語、マジャール人は、言語学、民族学などでもよく用いられる表記だが、当事者の言語による発音は、マジャル(語)、マジャル(人)の方が近い。

シナリオ・メイク用参考情報

 マジャール人の母語であるマジャール語は、エストニア語や、フィンランド語と同じ、ウラル語系統の言語。ウラル語族?のフィン・ウゴル語派?に属す、と言われる。ただし、3言語の間では、意志疎通は成り立たない。

 フィン・ウゴル語派の内でも、オビ川?流域に居住するハンティ人(オスチャーク人)、マンシ人(ヴォグール人)らの言語と近いと言われる。これらの言語はフィン・ウゴル語派の内のウゴル系グループ、と位置づけられている。

 他に、ウラル語系統だが、フィン・ウゴル語派には属さないサモイェード諸語?を使う集団との民族的類縁を言う説もある。

 ハンティ人、マンシ人は、近代まで狩猟と漁労を主生業とする民族集団だったので、マジャール人も同様の性質の民族集団としてはじまったのだろう、と推測されている。


 民族性については、勇敢で好奇心が強い、陽気で人なつっこい、などと評されることが多い。

 音楽や舞踊を好む、とのイメージもあるが、これについてはユダヤ人による文化との相互影響も指摘されている。マジャール人の著名な音楽家にリスト、バルトークがいる。

活用や検討

活用

検討

  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで)