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ヴォイヴォディナ自治州

ヴォイヴォディナ自治州 ヴォイヴォディナじちしゅう (暫定版)

記事内容追加調査中の暫定版です

英語名
Autonomous Province of Vojvodina

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 ヴォイヴォディナ自治州は、セルビア共和国の北部を占めている自治州。広い意味でのハンガリー盆地の南辺をなす平地を占めている。

 領域は、サヴァ川と、サヴァ川が合流したドナウ川よりも北のセルビア共和国領から、連邦首都ベオグラード?の都市圏を除いた部分。(現在、ベオグラードの都市圏は、サヴァ川、ドナウ川の南北両岸に広がっている)

 南縁の境界線は、ほとんどがセルビア共和国他州との境界になっているが、南西で極短い距離、ボスニア=ヘルツェゴビナとの国境を兼ねている。西でクロアチア共和国と隣接し、北ではハンガリー共和国と、東ではルーマニアと隣接している。

【参照地図】

追加情報

小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 現在のヴォイヴォディナ自治州は、1946年に、ユーゴスラヴィア連邦人民共和国(旧ユーゴ)の憲法で定められたもの。1974年に改訂された憲法では、当時の連邦構成諸国と同等の権利を与えられた。
 人口の過半がセルビア系?と目されるが、マジャール人の居住が多い。西側半分は歴史上スラヴォニア?地方の一部をなしていた期間が長く、クロアチアとの関係も深い。旧ユーゴスラヴィア連邦の成立期、旧連邦解体過程にクロアチア共和国が独立した際など、歴史の節目で、ヴォイヴォディナ自治州の領域や帰属は繰り返し争点になった。
(クロアチア共和国独立時にも、ヴォイヴォディナ自治州西側の帰属が争われた)
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 現在のヴォイヴォディナ自治州の領域は、第1次大戦中の1918年に、オーストリア - ハンガリー王国の属領から、その主要部分がセルビア公国領に編入されたもの。前後して、セルビア公国は、セルビア・クロアチア・スロベニア王国に移行した。
 セルビア・クロアチア・スロベニア王国では、ヴォイヴォディナの西部が、クロアチア自治州に編成された。
 第2次世界大戦中の1941年、現在のヴォイヴォディナ東部がナチ政権下のドイツに、北西部がハンガリーに占領され、南西部は親ナチ的なクロアチア独立国に併合された。2次大戦の戦後処理で、旧ユーゴスラヴィア連邦領として編成されたのが、現在のヴォイヴォディナの領域。
【参照地図】
  • Image:Map of Serbia (Vojvodina)(ピンク系彩色部がセルビア共和国内のヴォイヴォディア自治州州域,Wikimedia Commons
  • ヴォイヴォディナ自治州の略地図(ヴォイヴォディナ自治州の略地図,ECAV

小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値12〜14」
詳しい情報 現在のヴォイヴォディナ自治州の領域は、その北部が17世紀末に、オスマン・トルコの服属国からオーストリア - ハンガリー王国の領域となり、「南ハンガリー地方」として、ハプスブルグ王朝の統治下に入っていた。この時期、南部は、オスマン・トルコに従属的だったセルビア王国の領域として残った。セルビアが、セルビア公国として完全独立を達成したのは降って1830年のこと。

GM向け参考情報

基礎データ

  • 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可
面積
21,500平方km
面積対比
U.K.(連合王国)の9%弱。日本国の6%弱 。
人口
2,031,992人(2002年)
人口対比
対比する統計の年度が異なるため、あくまで目安として。
U.K.(連合王国)の3%強。日本国の1.5%ほど。
平均人口密度
1平方kmにつき、94人ほど。
平均人口密度の対比
対比する統計の年度が異なるため、あくまで目安として。
U.K.の4割弱、日本国の3割弱。
 都市集住率は、不明(セルビア=モンテネグロ全域で5割強)。
政治体制
 セルビア=モンテネグロの連邦政府とは別に、多数政党による独自の自治府、自治議会を有す。
民族事情
 セルビア人?65%ほど、マジャール人15%ほど。他に、スロヴァキア人?、クロアチア人?、それぞれが3%ほどやロマ?(ジプシー)などが居住。
言語事情
 セルビア語?、マジャール語?、スロヴァキア語?、ルーマニア語?、クロアチア語?、ルテニア語?が、公用語に指定されている。
宗教事情
 セルビア正教、カソリック、プロテスタント諸派のキリスト教が主流。
GDP
不明
GDPの対比
不明
住民1人あたりGDP
不明
住民1人あたりGDPの対比
不明
(GDP、住民1人あたりGDP、及び、それらの対比は、セルビア共和国の項も参照のこと)
通貨単位
セルビア・ディナール
州都
ノヴィサド?
  • 基礎データ内の記述は、Wikipedia英語版:Vojvodinaをベースに、複数のソースを参照してまとめました。必ずしもWikipedia(en)の記述とは一致していません。

用途

 セルビア共和国は、コソヴォ=メトヒヤ自治州ボスニア=ヘルツェゴビナに向かうPCチームの前哨基地、あるいは冒険の経由点として使用することをお勧めします。

 ことに、ヴォイヴォディナ自治州は、2008年現在、セルビア共和国内でも、比較的平穏な情勢にあると想定。

 現地情勢に拘ったシナリオ、やマスタリングの場合、セルビア共和国、特に首都ベオグラードでは、対米感情や対EU主導国への地域感情を使い、ヴォイヴォディナ自治州では、クロアチア人やマジャール人とセルビア人との間の緊張関係を、比較的平穏な日常生活の裏で伏流するものとして扱う路線も考えられます。

 しかし、2008年現在のヴォイヴォディナ情勢はセルビア共和国内では比較的平穏に見受けられます。オーパーツの背景が、クロアチア史やハンガリー史に絡むなどの仕掛けでもない限り、さほど凝ったマスタリングをする必要もないでしょう。

地勢と環境

 ヴォイヴォディナ自治州の州域は、広い意味でのハンガリー盆地の南辺に属し、セルビア共和国領の北部平地の主要部分を占めている。(面積対比では、セルビア共和国領からコソヴォ自治州を除いた面積の、1/4ほどがヴォイヴォディナ自治州の州域)

 ヴォイヴォディナ自治州の州域は、その西、北、東の境がセルビア共和国の国境を兼ねている。

 州域の南縁は、概ねサヴァ川とサヴァ川が合した後のドナウ川とに概ね縁取られている。細かく見ると、南縁中ほどでは、セルビア=モンテネグロの首都ベオグラード?の首都圏が、サヴァ川 〜 ドナウ川の南北両岸を占めている。西端では、ボスニア=ヘルツェゴビナ国境と接する一部で、ヴォイヴォディナの州域がサヴァ川南岸を占め、後ベオグラード都市圏の手前までサヴァ川が州域の境になっている。ベオグラード都市圏の東側では、ルーマニアとの国境部までドナウ川が州境を兼ねている。

 州域の東西中ほどを、ハンガリー領内から流れてきたティサ川?が概ね南流しつつ貫流。ドナウ川は、ヴォイヴォディナ自治州の北東辺でクロアチア共和国との境(国境)を成しながら、細かく屈曲しつつ概ね南流。州域の中南部で東西に横たわる500m内外の丘陵地に突き当たると、東流に転じて州域内を流れる。州都ノヴィサド?の南を流れた後、ティサ川と合流。

 セルビア共和国の首都ベオグラード?は、ドナウ川にサヴァ川が合流する地点に存在。

 州域の東部では、ルーマニア領から流れてきた複数の地方河川がティサ川、ドナウ川に合流。これらの地方河川はいずれも概ね西流し、土地を区切っている。これら地方河川の流域には湿潤な地域も多い。

 州域の気候帯は、大陸性温帯気候。土壌には塩分がやや多く、肥沃とも言い難い。セルビア共和国中南部の山地帯と比較すれば、農業適地になっており、麦作主体の農耕と豚主体の牧畜を組み合わせた農牧業が盛ん。

 特にティサ川?及び、ドナウ川流域は、土壌も比較的肥沃で、大麦、小麦を主とした農業も盛ん。

地域区分

 2005年現在、ヴォイヴォディナ自治州は7つの自治区から構成されています。コソヴォ=メトヒヤ自治州とは異なり、セルビア共和国の統治下にある自治州になっています。

 自治区とは別に、地域を、ティサ川?以東の東部と、ティサ川以西でドナウ川以北の北西部、ティサ川以西でドナウ川とサヴォ川?とに挟まれた南西部に3大別すると把握し易いでしょう。

人口分布

 人口は、ティサ川とドナウ川との流域がやや多いと想定。

主要都市

 州域北西部に存在するノヴィサド?(州都)、スボティツァ?

 州域東部の南辺で、ベオグラード?の東方に位置するパンチェヴォ?

正規の出入国ゲート

 ヴォイヴォディナ自治州の場合「出入国」は、「セルビア共和国への出入国」を意味します。

スカイ・ゲート
 ヴォイヴォディナ自治州の州域には国際空港は存在していない。
(セルビア=共和国?首都ベオグラード?近傍に国際空港が存在)
国際鉄路
 「セルビア共和国」の項を参照のこと。
国際自動車道
 「セルビア共和国」の項を参照のこと。
水運
 「セルビア共和国」の項を参照のこと。

主要州内交通路

 ヴォイヴォディナ自治州では、周辺諸国との国際交通路が、州内の主要交通路を兼ねています。「セルビア共和国」の項を参照してください。

別称類

活用や検討

活用

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重要な改訂の情報

  • 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
    (誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
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検討

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