北アジア

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　「北アジア」は、「アジア州の北部」を意味する地域区分。

　地理学では、稀にしか使われないが、環境研究、生態学、民族学、歴史学では、重視されることが多い。しかし、西アジア（西南アジア）、内陸アジアなど、アジア州の他の地域区分と比較すると、論者による異同が大きい。

　国際政治の関係では、しばしば、「アジア側のロシア領にモンゴリア共和国領を加えた地域」とされる。

　アジア側のロシア領のみに限定する用法もあるが、これは、歴史研究にはあまり役にたたない。モンゴル系の諸民族を代表とする、北方アジア民族の生活圏は、現在でもロシア連邦領には収まっていないからだ。

（例えば、モンゴル系の諸民族は、モンゴリア共和国だけでなく、ロシア領や中華人民共和国領で、自治国や自治領に多数居住している）

　さしあたり、次のように捉えていくと、応用も楽だろう。唯一の定義ではなく、研究分野や研究テーマに応じて、異同が多いことには留意されたし。

　北で北極海に面し、西縁はウラル山脈を境にヨーロッパと接す。東ではベーリング海を挟んで北アメリカ大陸を臨む。南では東アジア?や内陸アジアに隣接する。

　ただし、内陸アジアや東アジア?と、北アジアの間には、環境の面や、歴史的な意味で、交わっているような地域が少なくない。

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　環境研究や、生態学では、「アルタイ山脈?以北のアジア」が「北アジア」とされることが多い。

　民族学や歴史学ではカザフ平原?の北部や、現中華人民共和国領の内蒙古の地域?、東北部?を含めることもある。

　北アジアの西部には西シベリア低地が広がり、オビ川?やエニセイ川?が流れる。東部や南部は、海抜が高めになっている。

　高緯度なので、冷帯に属する地域が多く、冬の気温が非常に低い。北極海沿岸部は寒帯。しかし、区分方法によっては、外縁部の亜湿潤地帯を含めることもある。

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　「北アジア」の地域圏が、民族学や歴史研究で重視されるのは、そこがアジア北方民族の生活圏であり、遊牧騎馬民族が、独自の文化を高めた地域でもあるからだ。

　広義の北アジアの外縁部は、歴史的には、どちらかと言えば、狩猟民族が優勢だった時期がかなり長い地域。彼らの内には、遊牧騎馬民族との接触で騎馬の技術体系を習得。騎馬狩猟民族に転じた例が少なくない。

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  ⇔ ランド・マーク

関連項目

• アジア
• アジア州の現存国家
• アジア州のランド・マーク
• 東南アジア?
• 内陸アジア
• 西アジア（西南アジア）
• 東アジア?
• 南アジア

資料リンク

• Wikipedia日本語版:北アジア
  Wikipedia英語版:North_Asia

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