エルブルズ山脈
記事内容、追加調査中の暫定版です。
- 英語表記
- Elburz mountains,Alborz,Alburz
- フランス語表記
- Elbourz
- スペイン語表記
- Montes Elburz
- ロシア語表記
- Эльбурс
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「エルブルズ山脈」は、西アジアの北部で、イラン高原の北縁を縁取っている大きな山脈。「アルボルズ山脈」、「アルブルズ山脈」とも。大カフカス山脈西部に位置するエルブルス山?とは、混同しないよう注意。
西部の山域は、カスピ海?の南縁に沿うように、南に大きく膨らんだ弧を描き、東部山域は北に膨らんだ弧を描いている。イラン領北部で、東西に長く屈曲した山脈。中部山域の南山麓に、現イラン=イスラム共和国首都のテヘラン?がある。
西端部は、アルメニア山地北西部に連接し、アゼルバイジャン領南部の山地に連なっている。西の延長部はイラン - アルメニア国境まで迫る。山域西部から中部にかけて、北山腹の山裾には、カスピ海沿岸に奥行きの狭い平地が断続。
東部山域の東端は、広義のヒンドゥークシュ山系?との間で鞍部のような地形をなし、カラクム沙漠とイラン高原との間をつないでいる。
【参照地図】
追加情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小事典版推奨判定
- 「言語+知性 目標値=8〜10」「情報+知性 目標値=10〜12」
- 簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングやブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
- 「エルブルズ山脈(Elburz mountains)」は、英語などでの地名。「エルブールズ」とも。ペルシア語による現地地名は、「アルボーズ(Alborz)」。
- 小事典版推奨判定
- 「生存+知性 目標値=8〜10」「情報+知性 目標値=10〜12」
- 簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングやブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
- 東西方向に長い山域の長さは、およそ600km。平均標高3,000m〜4,000m。ただし、山裾部からの比高は、1,500m〜3,000mほど。南北幅は、最大でも60〜130kmほど。
- 山域は、しばしば、西部、東部、中部に3大別される。東部山域は、狭義にはカスピ海?南西岸の沿岸山脈。広義には、アゼルバイジャン領南端部の山地も含める。
- イラン領内の、イラン - アルメニア国境部の山地は、地理的には、小カフカス山脈の延長山域、あるいは、アルメニア山地の1部と見た方がいい。しかし、時として「エルブルズ山脈の延長山脈だ」と言われることもある。
- 中部山域は、カスピ海南岸の沿岸山地で、南に膨らんだ大きなカーブを描いている。中部には、山脈中最も標高が高い山域が含まれる。東部山域は、概ねが中部山域の延長山脈であるアーラダグ山地。南にバーイル・ジョヴェイン山地が併走。北でも、コッペ・ダグが、イラン - トルクメニスタン?国境の国境線を縫うように走っている。
- 最高点は、中部山域でテヘラン?の北東方向に位置するダマーバンド山の、標高5,671m。
- 【参照地図】
- 小事典版推奨判定
- 「交流+知性 目標値=8〜10」「生存+知性 目標値=10〜12」
- 簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングやブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
- エルブルズ山脈は、中西部で、カスピ海南沿岸部と乾燥したイラン高原との自然障壁を成している。カスピ海沿岸部の気候は、イラン高原とはうって変わり、地中海性気候の性質が強い。エルブルズ山脈中部山域の南山麓には、イラン高原のカヴィール沙漠?が広がっている。
- 山域には、スキー場など、複数のリゾート・スポットが散在。
- 小事典版推奨判定
- 「言語+知性 目標値=10〜12」「歴史+知性 目標値=12〜14」
- やや詳しい情報 エルブルス山の地名は、ペルシア神話、及び、ゾロアスター教神話で語られた「世界の最高峰」ハラ・ベルザイティ?が語源。
- 他方、古代マケドニアのアレクサンドロス3世が率いた東征軍は、エルブルス山脈だけでなく、ヒンドゥークシュ山脈も“コーカサス(カフカス)”と呼んでいた。
- 小事典版推奨判定
- 「魔術+知性 目標値=10〜12」「表現+知性 目標値=12〜14」
- やや詳しい情報 エルブルズ山脈は、『シャー・ナーメ?』(王書)に代表されるペルシアの歴史伝承や、古代に遡るペルシア神話、ゾロアスター教の宗教説話などで、しばしば重要な物語の舞台とされている。
- 例えば、ゾロアスター当人の高弟で、不死身性を獲得したペシュ・オ・タンは、エルブルズ山中のいずこかで、51人の弟子と共に、世に姿を現すべき時に備えている、と言われる。
- 小事典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値=10〜12」
- やや詳しい情報 エルブルス山脈の地質は、ジュラ紀に形成された花崗岩を主に、石灰岩なども多い。
- 小事典版推奨判定
- 「歴史+直観 目標値=10〜12」
- やや詳しい情報 一部の、オカルト研究者、及び、超古代論者には、「エルブルス山脈こそ、ユダヤ教聖典(『旧約?』)に記されたノアの箱舟の漂着地だ」との説も聞かれる。
- 2006年、U.S.A.(合州国)?のコロラド州?に拠点を置く“BASE”(聖書考古学探索機構,Bible Archaeology Search and Exploration Institute)の調査団は、「エルブルス山脈の山中で、化石化した巨大な木材を発見した」として、これを「ノアの箱舟の遺物である」と発表している。
- しかし、U.S.A.のプロテスタント系キリスト教協会がバック・アップしている、と信じられているBASEの調査チームには、アカデミックな訓練を受けた考古学者や地質学者は1人も含まれていなかった。(BASEの発表によれば、チーム・メンバーは「フィールド・ワークの経験が豊富な宗教学者」とのこと)
- 普通の地質学者や古生物学者は「最終氷期以降に製材された木材が、エルブルズ山脈の環境で化石化したとは考えづらい」と冷笑的だし、普通の考古学者も、真剣には取り合っていない。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど。
「増補待ち」。
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