ファイユーム・オアシス
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
ファイユーム・オアシスは、エジプトの、大きなオアシス。ナイル・デルタの南西で、ナイル川流域渓谷から遠くない。
概ね、ナイル川流域部とバフレイヤ・オアシスとの間に位置している。
- 【参照イメージ】
- Photos:Egypt - Faiyum(Photos:Egypt - Delta,Trek Earth)
(ナイル・デルタの南西方向にファイユーム・オアシス他の緑地が見られる,NASA,Wikimedia Commons)
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
ファイユーム・オアシスは、地形的には西方沙漠東寄りの大きな窪地に形成されたオアシス。
この窪地は、概ね四方が西方沙漠の乾燥した台地や丘陵に囲まれていて、南東方向の一角だけが低地になってナイル渓谷に続いている、袋状地のような形状。
オアシス地帯は、ファイユームの窪地の北東寄りに位置するクァルーン湖以南に広がる。窪地の概ね中央部から南方及び南東方向にかけてになっている。ナイル渓谷の西、ナイル・デルタの南西にあたり、オアシス東縁は、概ねカイロ市の南南西にあたる。
地域の植生は、湧水ではなく、南東方向の低地を通ってくるユーセフ運河を介し、ナイル川からひかれた淡水に依存。
ユーセフ運河は、屈曲しながら、窪地に概ね南東〜北西方向から流入。ラフーンの遺跡?とハワラの遺跡との間を通り、ファイユーム県の行政中心地ファイユーム市に至っている。同市も、概ねオアシス地域の南東縁近くに位置している。
地形的な面でファイユーム・オアシスを形成している窪地は、概ね1,300〜1,700平方kmの広さ。この面積には塩湖であるクァルーン湖や、同湖の北部を占める塩分の多い低湿地も含まれ、現在「ファイユーム地方」としてイメージされることが多いオアシス地域よりも広い。
窪地の面積は、単純な比率では、ファイユーム県の県域の7割ほどから9割以上にあたる。「ファイユーム県の県域は、窪地地形とその外縁部からなる」とも言える。
こうした窪地地形の内で、ユーセフ運河に潤されているオアシス地帯は、およそ1,000平方km強程度の広さとされている。主要作物は綿と、ムギを主とした穀類。他に、オリーブやブドウ、イチジクなどの果実も栽培されている。バラの栽培も盛んで、バラの香油は、古くから地域の名産品になっている。
オアシス地域では、牧羊も盛んだ。
- 【参照地図】
- MAP:Egypt(MAPS: Middle East,Colorado Campaign for Middle East Peace)
地図は、ファイユームの窪地などの高低差が見てとり易い表現になっている。
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参照:[バフレイヤ・オアシス] [ファイユーム市] [クァルーン湖] [ユーセフ運河] [ファイユーム地方] [ランド・マーク] [アフリカ州のランド・マーク] [エジプトの5大オアシス] [ファイユーム県] [ハワラの遺跡] [リビア沙漠] [ラフーン]