新規作成  ソース  BlueRose Wiki  ページ一覧  検索  更新履歴  RSS  ログイン

ウクライナ

ウクライナ 
暫定版

記事内容追加調査中の暫定版です

ロシア語名
Украина
英語名
Ukraine
ウクライナ語?の現地名
Укра?на
(ウクライナ語?は、ウクライナの国定公用語

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 ウクライナ(ウクライーナ)は、ヨーロッパ大陸東部で、黒海?からアゾフ海?にかけての海域北岸に面している国。旧ソ連邦?構成国の1つだった。旧ソ連時代から、ソ連邦内でロシア共和国に次ぐ人口と経済力を持ち、穀倉地帯で生産された1次産品をソ連各地に供給していた。

 同時に、旧ソ連時代から、ソ連邦とは別に独自の国連議席を有してもいた。

 1990年7月に、ソ連邦構成国の内で、一早く国家主権宣言を公布。ソヴィエト連邦崩壊?(1991年12月)を早めた、とも言われる。独立後は、ロシア系国民の居住比率が高いクリミア共和国(現、自治共和国)の処遇を巡り、ロシア連邦との関係が緊張。GUAMの結成や、EU(欧州連合)?U.S.A.(合衆国)との関係強化政策など、ロシア離れの外交路線を進んできた。

 一方で、ロシア連邦、ベラルーシ共和国カザフスタン共和国との間で、統一経済圏の創設協定に調印するなど、親ロシア連邦政策に傾く動きも一部にはある。NATO(北大西洋条約機構)?への加盟希望を表明していたが、2006年の選挙で選出された、親ロシア的と言われる新首相は「NATO加盟を保留」する旨の発言をし、新EU路線を推進してきた大統領与党との外交路線対立が表面化している。

 ウクライナ内の親EU派と親ロシア派との政治対立の動向には、注意を要す。

【参照情報】

近隣諸国
 東から北東にかけロシア連邦と国境を接し、北でベラルーシ共和国と国境を接す。西方では、北西でポーランド共和国と、西でスロヴァキア共和国?ハンガリー共和国ルーマニア、モルドヴァ共和国?と国境を接している。
国名
 ソ連時代の旧国名は「ウクライナ民族共和国」だった。1991年の独立と前後して、現行の国名に改称。ウクライナ語では「ウクライーナ」のように読まれる。
 歴史的に「小ロシア」と呼ばれたこともあるが、独立以前からウクライナ人自身には好まれなかった。
国際関係
 国連系の国際機構には、ほとんどすべて参加している。
 旧ソ連崩壊後CIS(独立国家共同体)?に加盟したが、1997年からGUAMの前身を結成。2006年現在、GUAMの事務所は、ウクライナの首都キエフ?に設けられている。
 1994年、NATOとのパートナー・シップを締結。1995年欧州評議会に加盟。「欧州への統合」を掲げ、EU加盟希望を公表している。2002年NATOへの加盟意向を公表した。こうした親EU的な外交が、ロシア連邦を刺激したと言われる。
 2005年、ロシア連邦は、ソ連時代以降、ウクライナに安価に供給していた天然ガスの価格を、西欧諸国並みの市場価格に変更すると通告。ウクライナ側が明確な対応を示さなかったため、2006年年初に短時日ガス供給を停止した。この供給停止は、数日で復帰されたため、ロシア側による政治的な示威行動だったとも解釈されている。
 ロシアからの天然ガスは、ウクライナを経由してEU諸国にも供給されていたため、EU側もロシアの振る舞いに抗議。ロシア側は、「市場価格への対応を示そうとしなかったウクライナの責任」と応じた。
 その後、ロシア側からは、ウクライナのロシア離れを強く牽制する発言も断続している。
地域
 国土の中ほど東寄りを、ドネプル川?(ドニエプル川)が屈曲しながら貫流。北のベラルーシ?領から流入してきて、黒海?へ流出している。
 ウクライナ領内では、数箇所にダムが設けられ、細長い人口湖をなしている。黒海沿岸のクリミア半島には、クリミア自治共和国?が構成国として存在。
 緩やかな丘陵を有す平地が優勢で、北部には湿地が多い。山地らしい山地は、国土の西端にかかっているカルパティア山脈くらい。他に、国土東端にも、高めの丘陵性高原、あるいは低めの山地が認められる。
 地域は、西部、中部、東部、そしてクリミア半島に4大別。その後、各地域を細別していくと把握し易いだろう。
国情
 ウクライナは、肥沃な国土に恵まれた農業適地が多い他、石炭、鉄鉱石などの資源にも恵まれている。しかし、石油、ガスなどの、現代的なエネルギー資源には恵まれていない。
 2004年におこなわれた大統領選挙の過程で不正が発覚。不正と保守派とが非難され内での再選挙で、ヨーロッパ寄りのユーシェンコ大統領が就任することになった。
 その後、ロシア連邦との駆け引きが続き、親ロシア派の勢力も政治的影響力を回復してきている。2006年の議会では、新ロシア的とされる地域党党首が首相に選出され、連立内閣を組閣した。しかし、首相承認投票では、大統領与党「われらのウクライナ」に属す議員、半数以上が反対、棄権に回り、連立内閣に強い不満を示した。
 2008年現在、テロ事件の類は報告されていない。都市部を中心に外国人を狙った一般犯罪の増加は言われている。他に、差別主義的なスキン・ヘッド集団による、アジア系、アラブ系などへの集団暴行事件も報じられている。
 クリミア自治共和国を巡る緊張は緩和されているが、もし、差別主義的な民族主義者の活動が活発化していくようなことがあれば、再燃も考えられる。
歴史
 2002年の議会選挙では、当時のクチマ大統領の支持母胎「統一ウクライナのために」と、ユーシチェンコ前首相(当時)が率いた「我々のウクライナ」が2大勢力になり、共産党は第3勢力に後退した。しかし、その後「統一ウクライナのために」は分裂し、連立与党に加わった。
 2004年の大統領選挙では、当時与党だったヤヌコーヴィチ首相と、当時野党だったユーシチェンコ候補とのる決選投票が実施された。一旦、与党候補勝利とされたが、野党陣営からの不正があったとの指摘から、大規模な抗議行動が発展。ウクライナ最高裁は再投票を命じた。結果、ユーシチェンコ候補が勝利を収め、2005年1月に大統領に就任した。一連の出来事、特に、国民の大規模な抗議行動は「オレンジ革命」と呼ばれ、欧米の多くの国からは好意的に評価された。しかし、ロシア連邦、ベラルーシや、CIS加盟国の幾つかでは、同様な抗議活動が、帰国に波及しないか警戒されたようだ。
考古学関係
 現在のウクライナ地域は、古代には、キンメリア人やスキタイ人の領域だった。黒海沿岸部を中心に、ヘレネス?のポリスも建設された。
 特に、クリミア半島は、スキタイ人の国家が最後まで続いた地域になっている。ローマ帝国の影響から逃れるように、半島に立て篭もっていたスキタイ国家は、2世紀頃に滅ぼされた。
 4世紀から5世紀にかけてウクライナ地域を通過したフン族の集団は、古代ヨーロッパに、民族大移動を起こすきっかけを引き起こした。
 6世紀頃、スラブ系民族が進出。後の東スラブ系諸族に分化していった。

ウクライナの地図

ウクライナの参照画像

追加情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 18世紀、現在のウクライナ(ウクライーナ)に相当する地域は、東部が帝政ロシアに、西部がポーランド王国に服属していた。同じ世紀中に、東部はロシアに併合され、西部はハプスブルク朝オーストリアの領土とされた。
 第1次世界大戦末期の1917年、ロシア革命に際し、ウクライナ地域では、ソヴィエト?政権を含む複数の政権が並立。互いに争いつつ、ロシア革命の内戦にも関わるという複雑な情勢が数年続いた。さらに1918年には、ロシア革命に干渉しようとしたポーランド軍と革命軍との交戦もウクライナの地域で戦われた。
 1次大戦終結後もロシアの内戦は続いたが、ウクライナでは1919年に、ウクライナ社会主義ソヴィエト共和国が成立。1922年に内戦が終結し、ロシア=ソヴィエト連邦社会主義共和国、ベラルーシ=ソビエト社会主義共和国と共にソヴィエト連邦を結成。ソ連時代、ウクライナ政府の権限は徐徐に制限されていった。
 1937年、ウクライナの首相が自殺。スターリンによる大粛清に関連する自殺だったかと思われる。同年、ウクライナ社会主義ソヴィエト共和国は、ウクライナ=ソヴィエト社会主義共和国に国名変更。
 1932年〜1933年、ウクライナでは食糧危機が起こり、数百万人とも1千万人とも言われる餓死者を出した。この飢饉は、スターリン統治下のソ連当局による強制的な農業集団化や穀物徴発による混乱を背景に起きた。2006年11月、ウクライナ議会は、「過去の飢餓は、ソ連当局が意図したウクライナ人民に対する大虐殺だった」とする認定を可決。ロシア連邦当局は「旧ソ連時代に起きた悲劇だった」としながらも、ウクライナ議会による認定に反発を示している。
 第2次世界大戦初期、ポーランドに侵攻したソ連軍は、占領した旧ポーランド領西ウクライナをウクライナに編入した。独ソ戦がはじまると、ソヴィエト軍は東方に敗走。ドイツ軍による占領期に親ドイツ的な「自由ウクライナ」が組織された。「ウクライナ民族主義者組織」による独立国成立の運動もあったが、こちらはドイツ軍によって弾圧された。他に、パルチザン組織「ウクライナ蜂起軍」は、ドイツ軍、ソ連軍の双方とゲリラ戦を戦ったが、孤立無援だった。
 ソ連軍の反抗が始まると、ウクライナの地域は激戦地と化した。その戦禍は、2006年現在も国内各地に残されている。
 ソ連軍の進駐と、2次大戦の戦後処理で、ウクライナ社会主義共和国の国境は、旧ポーランド領の一部も併合して西に拡大。ほとんどのウクライナ人居住地が、統合された。
 1954年、クリミア半島がロシアからウクライナに移管された。
 1986年4月、チェルノブイリ原発で事故が発生、国内外に大きな被害が及んだ。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 概ね現在のウクライナ領に近い地域では、9世紀に成立したキエフ・ルーシが10世紀頃躍進。キエフ大公国?が周辺の小国家を服属させた。
 キエフ大公国は、12世紀に内紛、チュルク系遊牧民の侵入、ハザール国家との交戦などで弱体化。13世紀の半ば、モンゴル征西軍の侵攻によって、キエフをはじめとした主要都市は壊滅的打撃を被った。キエフ大公の領域支配は断絶。キエフ公国、ウラジーミル大公国など、地域にあったスラブ系国家はキプチャク汗国に隷属した。
 現領土の西部地域では、ハーリチ公国とヴォルィニ公国が存続したが、16世紀頃リトアニア大公国に、次いで同国と連合したポーランド王国に征服された。
 16世紀になると、南部で、ウクライナ・コサックの土侯勢力が集結。彼らは17世紀にはキエフを根拠に勢力を拡大した。16世紀半ばには、ウクライナ・コサックと、ポーランド王国との交戦が全面化。コサック側は、過去にウクライナに侵攻したこともあるモスクワ大公国の支援も受け、ポーランドの支配を排除した。
 ところが1654年、ウクライナはモスクワ大公国とポーランド王国との協定により分割された。東西の領域がそれぞれに服属地とされたのだ。この出来事は、その後のウクライナ人に根深い反ロシア感情の、ルーツの1つと言われている。

  • 「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値12〜14」
詳しい情報 スラブ系民族が、現在のウクライナ(ウクライーナ)にあたる地域に進出したのは6世紀頃のことと思われる。後に東スラブ系に分化していく彼れらは、ほぼ前後して東方から進出してきたアヴァール族?に支配された。スラブ系諸族は、主に現在のウクライナの中部と東部に居住した。地域は、7世紀から8世紀にかけて、カフカス地方を本拠にしたハザール国家の影響下におかれた。
 9世紀頃、キエフ公国の前身、キエフ・ルーシが建国され、後のウクライナの政治的中心になっていく。キエフ・ルーシの創建者は、ノルマン系のヴァイキングだったと伝えられている。この件を疑問視する意見もあるが、当時、ウクライナ地方にヴァイキングの移住があったことは確かだ。キエフの支配層をなしたノルマン人たちは、現地のスラブ人社会に同化吸収されていき、10世紀には、キエフ公国はスラブ人の国家になっていた。

GM向け参考情報

位置(再整理)

 ウクライナは、東ヨーロッパの中ほどで、黒海?北岸に面した国。

近隣諸国
 南西でモルドバ共和国、及び、ルーマニアと、西から北西にかけてハンガリー共和国スロバキア共和国ポーランド共和国と国境を接している。
 北ではベラルーシ共和国と、北東から東にかけてはロシア連邦と接している。
 黒海を介して、次の国々の沿海部も望んでいる。グルジアブルガリア共和国トルコ共和国

基礎データ

  • 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可

ウクライナの基本情報 2009年版
(別ウィンドウで並べて見ると、多分便利)

用途

 現在のウクライナ(ウクライーナ)の領域は、古代の末期にはキンメリア人?、スキタイ人?など、遊牧民の領域でした。その後、ハザール?の勢力圏にもなりましたし、ハザールの領域になる前から、ヨーロッパ地域と内陸アジア地域との太い交易路になっていました。

 この辺がシナリオ・ネタとして有望です。あるいは、キエフ・ルーシー?絡みで北欧ネタを絡ませる手もあります。

 リアル・ワールドでの“今”に関して言えば、ウクライナは、旧ソ連邦構成国でCISにも加盟しながら、ソ連崩壊後はロシア連邦とは別路線を模索してきています。

 ロシア連邦、他との、国際関係が、今後どのように動いていくかは、国際政治の1つの焦点になってきています。ウクライナ国内の親ロシア派と、より人数が多いと思われる反ロシア派との駆け引きも注目でしょう。

 独立後、経済的苦境に見回れたが、2000年頃から回復。2005年現在、経済状況は、中所得国から移行中と言われ、比較的堅調です。

地勢と地域

地勢と環境

 国土は、主に微高地につらなる平地で構成されている。国土の半分ほどは、ドネプル川?(ドニエプル川)の流域平野。北東部にはドネツ丘陵?が位置。国土西端には東カルパティア山脈の一部が食い込み、この山地に連なる丘陵性の微高地帯が北西部に広がっている。

 北部にはプリペット湿原が広がり、国土中央部を、ドネプル川が南流しつつ大きく蛇行。流域に細長い人口湖湖が断続しながら、黒海?北岸に注いでいる。

 ちなみにチェルノブイリ?のゴースト・タウンは、国土北辺の中ほど、プリペット湿原の内で、ドネストル川流域のキエフ湖?北西端に面し、ベラルーシとの国境に至近。

 国土の南部では、クリミア半島が黒海に突き出している。ルーマニアとの国境近くの黒海北岸は、ルーマニア領のドナウ・デルタ?から続く低湿地になっている。

 北部は、冷帯湿潤大陸性気候に分類され、大西洋の西風の影響を被る。降雨が多く、湿地と混合林が広い。南部は降水量が少なくステップ気候に分類されている。灌漑農業と牧畜とが盛ん。沿岸部は温暖で、特にクリミア半島は、温和な気候のリゾート地として知られる。

 土壌の大部分は、肥沃な黒土。埋蔵資源は、石炭、鉄鉱石などが豊富。

【参照データ】

人口分布

【参照データ】

 Gridded Population of the World, version3 の資料を見る限り、人口は湿地帯などが過疎で、都市部に集住が見られるほかは、全土にほぼ均一に分布。一部の、人口密度が他より低い地域には、丘陵が細かに連続している地域もあるようだ(必ずしも、起伏の大きな丘陵地とは限らない)。

 ゲーム上は、人口は、ドネプル川流域にやや多く、北部より南部にやや偏って多い、とイメージしても構わないだろう。

地域区分

 行政的には、24の県(州と訳されることもある)と、2つの特別市(キエフ?、シンフェロポリ?)、1つの自治共和国(クリミア自治共和国?)から構成されている。

 地域は、便宜的に次のように区分すると掴み易いだろう。まず、ドネプル川流域と、西部、東部、そしてクリミア半島とに4大別をする。次いで、西部を北西部と黒海沿岸の南西部に、東部を、北東部とアゾフ海沿岸の南東部とに細分する。

 ただし、ドネプル川が国土中ほどで大きく蛇行していることには注意。北西、北東、南西、南東と言っても、機械的な東西区分とズレる地域も生じる。なお、以上の区分は便宜的なもので、クリミア半島以外は、行政的な実体は持たない。

ドネプル川流域部
キエフ?県、キーロヴォフラード?県、ザポリージャ?県、チェルカッスイ県、ドニエプロペトロスフク?県、ヘルソン県、ボルタワ県
北西部
イヴァノフランキフシク?県、ヴィニツィヤ?県、ザカルパート県?、ジトミル県、チェルニフツィ?県、テルノポリ?県、フメリニツィキー?県、ボルインスク県、リヴィフ?県、リブノ県、
北東部
スーミ県?、チェルニヒフ?県、ハルキフ?
南西部
オデッサ?県、ミコラエフ?
南東部
ドネチク?県、ルハンシク?
クリミア半島
クリミア自治共和国?

主要都市

ドネプル川流域部
キエフ?(首都、特別市)、クリヴィーリフ?、ザポリージャ? 、ドニエプロペトロスフク?
北西部
リヴィフ?
北東部
ハルキフ?
南西部(黒海沿岸を含む)
オデッサ?、ミコラエフ?
南東部(アゾフ海沿岸を含む)
ドネチク?、マリウポリ?
クリミア半島
シンフェロポリ?(クリミア自治共和国首都、特別市)

正規の出入国ゲート

スカイ・ゲート
 首都キエフ、に国際空港が存在。
 他に、リヴィフ?、オデッサ?、ハルキフ?の空港にも、近隣諸国からの国際便が就航。
海港
 黒海沿岸のオデッサ?、クリミア半島のエヴパトリア?、セヴァストポリ?、ケルチ?、アゾフ海沿岸のマリウポリ?、ベルジャンシク?などが主要な海港。
国際鉄路
 北部でポーランド領から、首都キエフに至り、ハリコフ?に通じる基幹路線が1本。南部で、ポーランド領から、リヴィフ?に至り、ドニプロペトロシフク?に至る基幹路線が1系統(東部で複雑に分岐)。これらの基幹路線に、隣接諸国から複数の国際鉄路が連絡している。また、クリミア半島のケルチ?を経由し、ケルチ海峡?を渡った後、ロシア連邦南部連邦管区のロストフ州?に向かう路線もある。
 北部の基幹路線は、ポーランドの首都ワルシャワ?からウクライナ領内に入りすぐの地方都市にて、ポーランドから来る別路線、ベラルーシ?領から来る別路線が連絡している。以後、キエフに至る間で、ベラルーシとの間の国際鉄路がもう2路線連絡。キエフ 〜 ハリコフ間では、ベラルーシから2路線、ロシアから1路線が連絡。さらに、ハリコフ以東では、3系統の鉄路に分岐し、それぞれがロシア連邦領に続いていく。
 南部の基幹路線は、まず、モルドヴァ共和国?(及び沿ドニエストル共和国)お領域からオデッサ?に至る。オデッサ?では、リヴィフとの間を繋ぐ路線も連絡。オデッサ?から東方に向かう路線は、キエフ方面、ドニプロペトロフシク?方面、クリミア半島方面に別れていく鉄道網に接合。
 ドニプロペトロフシク?からの鉄路は、ハリコフ方面、ドネチク?方面、クリミア半島方面に分岐し鉄道網をなしている。国際鉄路は、ドネチクを経由した後、ロシア連邦のロストフ州州都、ロストフ・ナ・ドヌー?に向かう。
 オデッサ方面、ドニプロペトロフシク方面からそれぞれクリミア半島に至った鉄路は、半島内で簡単な鉄道網をなしている。この内、東方に向かう鉄路が、ケルチ、ケルチ海峡を経て、ロシア連邦南部連邦管区のクラスノダール地区?に向かう。
 ルーマニア領との国境地帯にはドナウ・デルタ?の湿地帯が横たわるため、直接結ぶ国際鉄路は布設されていない。ルーマニアからの鉄路は、一旦モルドヴァ共和国?及び、沿ドニエストル共和国の領域を経由してウクライナ領に至る。
国際自動車道
 ポーランドとの間に、3本の国際自動車道が通る。この内、1番北のルートは、北部の基幹鉄路と並走するようにキエフに至る。残り2本のルートは、リヴィフに至り、国内自動車網に接合。リヴィフには、スロヴァキア?からウクライナ領内に入った後、北に分岐してきた自動車道も連絡。
 ベラルーシとの間に、3本の国際自動車道が通る。これらのルートは、いずれも、北部基幹鉄路に並走するような自動車道に連絡している。
 この内、1番西寄りのルートは、ポーランド領からベラルーシ領に入った後、国境の都市ブレスト?の南西を掠めつつ、ベラルーシ南西端を横断してウクライナ領に至っている。
 ロシア連邦との間は、10本の国際自動車道が布設されている。内、1本はクリミア半島のケルチから、ロシア領に向かう国際鉄路に絡むように布設されている。これらのルートは、ウクライナ領東部と、ロシア連邦南部連邦管区の西部の双方で、それぞれ複雑な道路網をなしている。
 ルーマニア領との国境地帯にはドナウ・デルタ?の湿地帯が横たわるため、直接結ぶ自動車道は布設されていない。ルーマニアからの自動車道は、一旦モルドヴァ共和国?及び、沿ドニエストル共和国の領域を経由してウクライナ領に至る。
 スロヴァキア?との間に、1本の国際自動車道が通る。このルートは、国境の都市、ウシゴロド?で、東カルパティア山脈の山中を南北に向かう山間道に分岐。
 ハンガリーとの間に1本の自動車道が通る。

別称類

  • ロシア語では「ウクライーナ」のように発音する。
  • ウクライナは、ロシア(大ロシア)に対し、「小ロシア」と呼ばれることもある。かつては、「ウクライナはビザンツ?との距離が小さく、ロシアは大きい」という意味だったらしいが、現在、ウクライナ人の多くは、一般に「小ロシア」の呼称を好まない。
  • 「ウクライナ」とは、語源的には東スラブ語系統の言語で「辺境(の地)」を意味すると言われる(異説もある)。しかし、「小ロシア」よりも好まれている。

主要国の言語

  • ロシア語名=Украина(ウクライーナ)
  • 英語名=Ukraine(ユゥクレィン)
  • フランス語表記=Ukraine
  • スペイン語表記=Ucrania
  • アラビア語名(音写)=(調査中)
  • 中国語表記=烏克蘭

その他

  • ウクライナ語?名=Укра?на(ウクライィーナ)
    (ウクライナ語?は、ウクライナの国定公用語

リンク

小辞典
小辞典ワールド編
現存国家
ヨーロッパ州の現存国家

関連項目

周辺地域、諸国

資料リンク

活用や検討

活用

{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin

重要な改訂の情報

  • 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
    (誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin

検討

  • このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
  • 2008-08-16 (土) 09:25:19 あああああああああ : 名産品のことを書いて(><)(??)
  • 2008-08-16 (土) 11:09:08 鍼原神無 : 「名産品」の件。すぐに対応できるかわからないので、とりあえずToDoにメモを記しておきました。
{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin
更新日時:2009/08/14 06:16:15
キーワード:
参照:[ベラルーシ共和国の有用地図集] [ヴィクトール・ボウト] [タジキスタン共和国の基本情報 2008年版] [トルクメニスタンの基本情報 2008年版] [ブルガリア共和国の基本情報 2008年版] [東ヨーロッパ] [ウクライナの基本情報 2007年版] [パンノニア平原] [タジキスタン共和国の基本情報 2009年版] [スロバキア共和国] [トルコ共和国の基本情報 2008年版] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [カザフスタン共和国の基本情報 2008年版] [ウクライナの基本情報 2008年版] [クリミア半島] [ベラルーシ共和国の基本情報 2008年版] [ウクライナの参照画像集] [トランス・ドニエストル] [クラスノダール地方] [ヨーロッパ] [ヨーロッパ州の現存国家] [グルジアの基本情報 2008年版] [地中海のランド・マーク] [カバルディノ=バルカリア共和国] [カザフスタン共和国の基本情報 2009年版] [トルコ共和国] [ウクライナの基本情報 2009年版] [グルジア] [ハンガリー共和国の基本情報 2008年版] [モルドバ共和国の基本情報 2008年版] [ルーマニア] [ハンヴィー] [ウクライナの有用地図集] [グルジアの基本情報 2009年版] [ポーランド共和国の基本情報 2008年版] [スロバキア共和国の基本情報 2008年版] [ハンガリー共和国] [ポーランド共和国] [ブルガリア共和国] [ウクライナの基本情報] [ベラルーシ共和国] [シリア=アラブ共和国の基本情報 2008年版] [カラチャイ=チュルケス共和国] [ウクライナの参照コンテンツ集] [カルパティア山脈] [ニキータ・フルシチョフ] [現存国家] [ルーマニアの有用地図集] [スロバキア共和国の基本情報 2009年版] [国際関係の関連用語] [ロシア連邦の中央連邦管区] [GUAM] [ロシア連邦の基本情報 2008年版] [シリア=アラブ共和国の基本情報 2009年版] [ロシア連邦] [ドナウ川] [ToDo] [ルーマニアの基本情報 2008年版] [モルドバ共和国] [中央ヨーロッパ] [ブコヴィナ地方]
このページは凍結されています。