近東
- 近東 きんとう (Near East) 簡易版
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「近東(Near East)」は、現在、単独で使用される頻度が減ってきている地域名。ただし、地理用語というよりは、国際的な政治、経済関係の用語として用いられることの方が多い。
指し示される範囲は、時代と共に大きく異動してきた(使用頻度が減ってきている理由になっている)。
比較的一般的な用法は、概ね「イラク以東の西アジア(西南アジア)に、エジプトを加えた範囲」になるだろう。
現在は、主に、政治、経済関係の報道、解説記事や、考古学者、歴史学者、地理学者などが用いる例が多い、と思われる。
どちらかと言えば、考古学者、歴史学者、地理学者などが用いるケースの方が多くなってきている、とする意見もある。
しかし、現在、地理学者は、「西アジア(西南アジア)」を用いる方が、主流になっている。
考古学者や歴史学者も、「西アジア(西南アジア)」を用いるか、「シリア・パレスティナ地域?」、「メソポタミア地域」「レヴァント地域?」など、より限定された地域名を使うかが多くなっている。
やや詳しい情報
「近東」の使用頻度が減ってきている理由は、指し示される範囲が時代と共に大きく異動してきたためだが、細かく見ていくと、次のような事情が影響している。
- かつて近東の一部とされていたバルカン諸国が、19世紀から「バルカン地域」に含められるようになった。さらに、第2次世界大戦?後には「東ヨーロッパ」に含められるようになった。
- オスマン=トルコ帝国の消滅後、「中東」の使用頻度が増し、かつ、かつての近東の東部が中東に含まれていた。
近東からバルカン地域を除いた範囲は、中東に含まれてしまう。 - 考古学、歴史学、地理学などでは、「近東は、西欧中心の自文化中心主義(エスノ・セントリズム)?に基づいた世界観を、構成、補強する用語になっている」との反省が、第2次大戦?前後から(特に戦後に)広まった。
「近東」は、近代の西欧諸国で、インド?やペルシア?を東洋とみなして、より西ヨーロッパに近い地域を指して、漠然と用いられはじめたのだ、とみなされている。
特に、U.K.(連合王国)では、インドの植民地化が進むに連れ、インドよりも西が近東と呼ばれることが多くなった。さらに、U.K.政府は、国家安全保障に関わる政策策定で「属領も含んだオスマン=トルコ帝国領を近東とする」定義を採用。しばらくは、これが「近東」の有力な定義として影響力を持った。
バルカン地域も近東に含まれていたわけだが、第1次世界大戦末にトルコ共和国が成立、旧オスマン帝国領の多くを放棄すると、政治的な地域カテゴリとしての「近東」は、急速に意味を失っていった。
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