誘惑技能
誘惑技能 ゆうわくぎのう
「誘惑技能」は、「ブルーローズ」のキャラクターに設定される24種の技能の1つで、天秤座の技能。
「恋愛関係を築くためのさまざまな交渉、表現、仕掛けなどをおこなう技能」と、ルールブック、p.61にある。ルールは、「この技能がなくても恋愛関係を築くことはできる。この技能があると、ゲームとしての恋愛や交渉としての誘惑(色仕掛け)を能動的におこなうことができる」とも続く。
交渉手段としての色仕掛けを含んだ恋愛関係、ゲームのように処理する恋愛関係の駆け引きの、技量を現す数値、とみなしていいだろう。
ルールの検討
ルール上は、「交渉手段、あるいはゲームのような駆け引きを伴う恋愛が『誘惑行為?』」とみなせる。誘惑行為に関するルールは、ルールブック、p.94に詳しい。
誘惑技能を使った判定では、縁故の増減が発生することがある。
誘惑行為に対して抵抗判定をして失敗した場合は、関連縁故の獲得を処理しなければならない。
誘惑技能を用いなくても、キャラクター間での恋愛関係構築を試みることはできる。誘惑技能の数値が高いと、恋愛関係構築のやりとりで優位に振舞うこともできる。
誘惑技能を用いても、用いなくても、物語内で恋愛関係が発生したら、GMは縁故の変動を提案(打診)または、指示していくといい。
この抵抗判定は、ルールには「誘惑+意志」判定が指定されているが、GMは状況に応じて他の判定方式の採用も検討していいだろう。この件は、応用の項で検討したい。
運用
基本
ルールブックに見られる用例。
- 誘惑行為を仕掛ける。(ルールブック、p.61)
→セッション上あまり重要でないキャラクターを対象に、色仕掛けにより、物品、あるいは情報を入手する判定。(ルールブック、p.94) - 誘惑技能を利用した説得行為に使う。説得場面?に移行して処理をし、縁故の振り合いが発生する。(ルールブック、p.94)
- 「誘惑に乗りそうな相手を探す」。(ルールブック、p.61)
直観能力の意味や、他のルールを吟味すると「誘惑行為に抵抗力の低そうな相手を直観的に見極める」判定と思える。
たんじゅんに「誘惑に乗りそうな相手を探す」なら「誘惑+社交」判定や、「誘惑/交流+社交」判定の方がふさわしい。これらは、「誘惑+社交」と比べると、物語内時間を消費しなくてもいい行為、とみなして運営していってはどうだろう。
(「誘惑に乗りそうな相手」が「その時、必要としている情報」をもっているかは、また別問題だが)
- 仕掛けられた誘惑行為に抵抗する。(ルールブック、p.61)
この判定に失敗したら、縁故を受け入れなければならない。
GMは状況に応じて他の判定方式の採用も検討していいだろう。この件は、応用の項で検討したい。
応用
ルール準拠、ないしは順当な適用で、ルールブックに用例の見当たらない使い方。
- 誘惑行為への抵抗判定
- 仕掛けられた誘惑行為に抵抗する判定は、ルールでは「誘惑+意志」判定が指定されている(ルールブック、p.61)。この判定に失敗したら、縁故を受け入れなければならない。
- GMは状況に応じて他の判定方式の採用も検討していいだろう。他の判定方式は、多くの場合「+意思」の方式になるだろう。目標値は高く設定していくといい。併せて、縁故の使用を指示してもいい。
- 判定方式を代えたとしても、抵抗に失敗したら「縁故を受け入れなくてはならない」は、ルール通りに処理すべきだろう。
- 一例
- NPC「私のことを好きなら、それ読ませてよ」と誘惑攻撃し掛けるよ。
PC「うっ……」 GM、これは大事なものだからと「歴史+意志」判定で抵抗してもいいですか?
うーん、大発見だから見せたくならない?
じゃあ、「ミッションへの使命感」の縁故も使いますから。
そうだね。その縁故を使うなら、「陰謀+意志」か、「陰謀+社交」でどうぞ。
- 「誘惑に乗りそうな相手を探す」。例えば、パーティー会場などで、ある程度の物語内時間を消費して「口の軽そうな相手をみつける」判定など。
「口が軽い相手」が「その時、必要としている情報」をもっているかは、また別問題だ。
キーワード:
参照:[技能] [小辞典ルール編] [龍三合] [チップス集] [閨房術]