氷河
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氷河では、積層した積雪が氷結したものが、その膨大な自重で、地形に沿って“流れて”いく。
氷河の底部のみが溶融し、上部の氷雪が「滑り落ちる」ことがあるが、これは氷河の基本的な動態とは別タイプの出来事。
氷河の「流れ」は、例えば、氷河のある箇所に、何本かのポールを横一直線に並べて立てる実験で確認できる。氷河の移動速度は、場所によってまちまちだが、10日から数週間もすれば、はじめ横一直線に立てておいたポールが、湾曲したラインをなすように移動する様子が観測できるはずだ。
例えば、山岳氷河の場合だと、丁度、川の流れと同じように、流れの中ほどの移動速度が、岸に近い部分の速度よりも速い。その結果、はじめ横一直線に並べて立てたポールも、時間と共に、下流に向けてたわんだU字形のような並び方に移動していく。
このような「氷河の場所による移動速度の差」が、「変形しながら移動する」氷河に特徴的な動態になっている。
一方、接地面の溶融による氷河の「滑り落ち」では、氷塊は幾つかの塊に割れるだろう、氷河が流れる時のような変形は起こさない。
1850年代頃に終了したとされる「小氷期(LIA)?」の後、ワールド・ワイドに氷河の縮小、後退が観測されてきた。近年の報告では、1980年代頃から氷河後退の速度が速まったとされている。
大方の研究者は、氷河縮退速度の加速は地球温暖化?を示す、重要な兆候とみなしている。氷河の縮退による水資源の減少に警鐘を鳴らしている研究者も少なくない。
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氷は、およそ50mほどの厚さを越えると、分子の配列が圧縮され、流動し易くなる。このため、一般に氷河の表層から50mより深い層が流れる速度は、表層よりも速くなる。さらに厚みのある氷河では、移動速度が異なる氷層が幾つか成層していることもある。
また、氷河の表層から50mは、深層の氷河よりも相対的に硬い。このため、広域に渡る厚い氷河では、地形によって、表層氷河に大きなひび割れ(クレパス)が生じることがある。普通クレパスの比高は、最大で50m内外までになることが多い。
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