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調達技能

調達技能 ちょうたつぎのう

 「調達技能」は、「ブルーローズ」のキャラクターに設定される24種の技能の1つで、乙女座の技能。

 調達技能は、対価のし払いを前提に、「必要な物資、サービス、資金を一時的に入手する」技能。他に、商取引の類でも使うことができる。この類の調達行為?の判定は、「調達+社交」基本型の判定方式とする。

 ただし、場合によっては他の判定方式が優先されることもある。

ルールブック、p.61、91〜)

 調達技能は「商取引の類でも使うことができる」旨、明記されている。あるいは、「対象品の見立て」などに、「調達+知性」「調達+直観」を使えることもある。

 略称の「調達」には、「調達技能を用いた行為判定で試みることができる行為」を意味する用法もある。

ルールの検討

 調達技能を使って入手した対象は、「当該セッション内のみで有効」とされていることに注意。

 調達行為の判定は、シーン以外に、ブレイク中や、場合によってはゲーム前ブリーフィングの間でも使うことができるのも特徴。

 「調達+社交」の判定に成功して調達できるのは、「一般に公開されているマーケットで売買されている物品、サーヴィス、情報の類」と、考えるといいだろう。つまり、特殊なコネを必要とする調達行為や、売買への参加に特別な資格を有する調達行為では、他の判定方式を基本型のように優先していく。

 この件のルール的裏づけは、ルールブックの「調達」の項(p.91)ではなく、「情報収集」の項(p.92)にある。この応用は、ルールにやや限定解釈をかけた運用になるかもしれない。

 しかし、このように考えて運用していった方が、迷うことは少なくなる。

情報の調達についてのルール
 「調達+社交」の判定で、「サービスとして流通している情報を購入」することができる旨、ルールブック、p.92にある。ただし購入できるのは「公開のマーケットで流通している情報」ともある。
 暗黒街の情報屋などから情報を購入する場合は犯罪技能を使った「犯罪+社交」や、「犯罪/交流+社交」の組合わせ判定などが用いられる。また、高い地位技能を有すキャラクターにのみ可能な調達行為もある。
装備の購入についてのルール
 調達技能で購入できる対象は、オフィシャル・データが設定されている装備類に関しては、価格データが設定されている物のみになる。
 また、武器類については、ルールブックで「軍用品」とカテゴライズされている非市販品の入手は、より困難。調達を試みる行為判定にもGMの許可を要す。(ルールブック、p.91)
 例えば、PCの標準装備「衛星対応携帯電話」は、価格が設定されていないので、購入はできない。沙漠地帯で飲用水を購入する場合は「装備類のカテゴリではない」と考えるtいいだろう。
 軍用品/非市販品の区別については、ルールブック、p.156を参照のこと。

運用

基本

 ルールブックに見られる用例。

「調達+社交」判定
  • 装備類の購入
    調達の行為判定が許可される場合、GMは状況に応じ、購入ルートへのアクセス、地域での対象の入手難易度を考慮。判定目標値を10〜20の範囲で設定する。さらに、判定に地域感情による修正が加わることもある。購入した物品は、当該シナリオ内でのみ有効。(ルールブック、p.91)
  • 地域で一般的なサーヴィスの手配。手配されたサーヴィスは、当該シナリオ内でのみ有効。(ルールブック、p.91)
  • 資金の一時的入手。提供された資金は、当該シナリオ内でのみ有効。「一時借り入れ」と、考えるとイメージし易いだろう。(ルールブック、p.91)
「調達+知性」判定
  • 購入検討候補の“見立て”。
    予めマイナス状態が付与されている物品は、通常価格よりも安値で購入することができる。こうした物品の状態を「見立て」るのに使う。「調達+直観」も使える。(ルールブック、p.61、91)
「調達+直観」判定
  • 購入検討候補の“見立て”。
    予めマイナス状態が付与されている物品は、通常価格よりも安値で購入することができる。こうした物品の状態を「見立て」るのに使う。「調達+知性」も使える。(ルールブック、p.61、91)

応用

 ルール準拠、ないしは順当な適用で、ルールブックに用例の見当たらない使い方。

商取引
 調達技能は「商取引の類でも使うことができる」旨、明記されている。具体的な記述は見当たらないが、値段交渉(値切り)の類に使ってもいいだろう。
 GMは、値切りでの調達判定使用は「セッションのペースをよくするためのゲーム的処理」などに用いるといいだろう。シナリオ上、重要な場面では、「NPCが値切り交渉には応じない」と処理して構わないものと考えられる。(説得?判定の考え方の応用、ルールブック、p.89)
物品の見立て
 購入検討候補の“見立て”については、「調達+知性」判定を基本の判定方式とし、「調達+直観」判定?は目標値を高くして用いる運用をお勧めする。
 ただし、古美術品などの非実用品に関しては「調達+直観」あるいは[表現+知性」などの判定方式を優先した方がそれらしくなることもある。GMは、シナリオの狙いに応じて、基本とする判定方式を検討していくといい。
(この関連は、このページの「ハウス運用」の項でも検討したい)

ハウス運用

 部分的なルールの拡大解釈も含んだ応用例。

専門的な“見立て”
 装備類やサーヴィスなど、必ずしも実用に直結しない物品の“見立て”について。
 例えば、美術品や考古遺物の「見立て」については、「調達(購入)」とはまったく別の行為と考えられる。専門的な行為と考え、美術品や古文書類で「表現+知性」または「言語+知性」言語技能?、考古遺物や古文書類で「歴史+知性」または「言語+知性」などで処理する。
 以上の運用は「歴史+知性」判定の、「歴史についての鑑定」を処理するルールの、限定運用になっていることに注意されたし。(参照⇒ 歴史技能
 また、この運用を導入する場合、専門的な“見立て”は、商取引に直結させないことを前提としたい。例えば、専門家PCが分析して「古美術品にさほど値打ちがない」と主張しても、NPCは、ニヤニヤして取り合わないかもしれない(GM裁量とする)、など。
 上の場合、調達行為(購入)に関する判定は、分析をしたのと同じPCが改めて調達判定をおこなうか、調達行為が得意な他のキャラクターに任せるなどしていく。あるいは、調達(購入)以外の交渉につないでいってもいい。
 以上の運用を前提として、専門的な“見立て”の目標値は、普通の調達判定の制限に捕らわれる必要は無いと思われる。
 同様に、調達行為に直結させない、との前提を原則として、銃器は「軍事+知性」「犯罪+知性」、自動車は「操縦+知性」、コンピュータは「電脳+知性」としていってもいいかもしれない。ただ、ここまで体系的に導入すると、もはやハウス・ルールの導入に近くなるかもしれない。
 とりあえず、「ブルーローズ」で扱われる冒険の主題を重視して、古美術品や考古遺物の“見立て”を専門的行為の1種として導入することを、ハウス運用として提案しておきたい。

調達技能を使ったハウス・ルール

 「ハウス運用」との区別は、他のルールや、ゲーム運営ゲーム・コンセプトも考慮して判断するといいでしょう。

  • ハウス・ルールは、増えたら積極的に別ページに分けてくといいように思います。
◎◎を処理するハウス・ルール

活用や検討

活用


このページの記事内容の検討

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更新日時:2006/07/30 20:31:13
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参照:[技能] [小辞典ルール編] [地位技能] [地域感情] [歴史技能] [龍三合] [チップス集]
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