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ブルガリア共和国

ブルガリア共和国 
ブルガリアきょうわこく 
暫定版

英語名
Republic of Bulgaria
英語名略称 Bulgaria
ブルガリア語名(音写)
Republika Bulgarija
ブルガリア語名略称(音写) Bulgarija
(ブルガリア語は、ブルガリア共和国の国定公用語

記事内容追加調査中の暫定版です

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 「ブルガリア共和国」は、ヨーロッパ州東欧地域にて、黒海?の南西岸に面した国。

 第2次世界大戦?後の1946年、住民投票により王制を廃止。「ブルガリア人民共和国」と改称し、共産党の1党独裁体制に移行。

 1980年代末から民主化要求が高まり、1990年に1党独裁体制が放棄された。同年、国名を現行のものに改称。体制変換には、自然保護団体など、多数の市民団体が連携した働きが大きく影響した。

近隣諸国
 北でルーマニアと、西でセルビア共和国F.Y.R.M.(マケドニア共和国旧ユーゴスラビア連邦)と、南でギリシア共和国?トルコ共和国と国境を接している。
 東の黒海を介しては、ウクライナロシア連邦南連邦管区グルジアに臨む。
国名
 ブルガリア語による正式国名は「レパブリカ・ブルガリヤ」。英語による国家名正称「リパブリック・オブ・ブルガリア」(ブルガリア共和国)も、略称の「ブルガリア」も、共に国際的に広く通用。
国際関係
 「ブルガリア人民共和国」は社会主義国だったが、ソ連邦?構成国ではなかったので、1955年から国連には加盟していた。ただし、IMF(国際通貨基金)?、世界銀行?への加盟は、1990年。WTO(世界貿易機関)?加盟は、1996年。2006年現在は、国連系の国際機関には、ほとんど加盟している。
 2004年にNATO?(北大西洋条約機構)に加盟した。2007年1月、EU(欧州連合)?に加盟。一方で、CIS(独立国家共同体)?加盟各国とも、個別の関係強化に積極的、と言われる。
地域
 ブルガリア共和国の国土は、東西方向が南北よりもやや長い。北縁、ルーマニアとの国境は、概ねドナウ川の流れになっている。
 山地、丘陵内が多めで、平地は国土の3割ほど。
 地域は、北から、ドナウ川右岸(南岸)の微傾斜台地、バルカン山脈、トラキア平野?、ロドビ山脈?に4大別できる。さらに各地域を細別していくと、地域把握が容易になるだろう。
国情
 基本的には農牧国で、農地と牧用地とを合わせると、国土の48%ほどを占める。他に森林が33%強。(2000年の統計数値)
 1次産業の就労率は、労働人口の26%弱(2001年の統計数値)。ただし、都市集住率は69%弱(2006年現在)とやや高め。
 旧ソ連構成国ではなかった東欧諸国の内では、市場経済への移行が遅れた、とされている。
 2008年現在、失業率は高い割合で推移しているが、農牧国であるためか、国情は概ね安定。都市部で一般犯罪が増加している、とも言われるが、グレーター・ロンドンやニューヨーク?と比べて、発生件数が特に多い、という話も聞かない。
 歴史的には、ブルガリア正教が優勢な国だったが、社会主義体制時代には、生活習慣などから宗教色が弱まった、と言われる。しかし、民主化以降、ブルアリア正教を筆頭にカソリック、イスラムなどの信仰生活が活性化してきている。
 2008年現在、国内でテロに類した犯罪は報告されていない。ただし、黒海に面しトルコ共和国に隣接する位置関係、政府内の汚職や司法関連組織体制の不備などから、国際テロ集団の後方支援活動や、国際犯罪組織の活動は活発と目されている。武器、麻薬、偽札等の密輸出入や人身売買、マネー・ロンダリングなどの非合法活動が活発、と目されている。、
 2002年には、ブルガリア経由で西ヨーロッパ方面へ向かうと目されたクルド労働者党(PKK)構成員が、トルコ当局からの要請を受けたブルガリア内務省により拘束されたことがあった。2004年にスペインのマドリードで発生した列車爆破事件に、ブルガリア国籍のイスラム教徒も関与していた疑いから、捜査がおこなわれたこともある。
歴史
 11世紀にビザンツ帝国領となり、12世紀に独立。14世紀末から、オスマン=トルコ領とされた。
 19世紀後半の露土戦争の戦後処理で自治権を獲得し、1908年ブルガリア王国として独立。
 第1次世界大戦?には、ドイツ、オーストリア側に立って参戦。戦後処理で少なくない領土を喪失。第2次世界大戦?では、枢軸国側にたち参戦。しかし、1944年9月に国内で反政府勢力、祖国戦線が蜂起。翌1945年の総選挙では、祖国戦線が圧勝して政権を奪取。国内で交戦をせずにソ連軍に降伏した。
 大戦後の1946年に住民投票で王制廃止を決定し、1947年からブルガリア人民共和国として社会主義体制の道を歩み始めた。
考古学関係
 現在のブルガリア共和国の領土は、古代には、ほとんどがトラキア人の生活圏だった。トラキア人は、印欧語系統の言語を使う、古代ギリシア人とは別民族だったとされるが、その系統や素性は定かには解明されていない
 黒海沿岸部でのヘレネス?の入植活動と、古代トラキア人との関係などが、考古学の主要なテーマになっている。
 南部のトラキア平地では、B.C.4000年前後と思われる黄金製遺物を多数伴った遺跡群が確認されている。早い時期の金石器文化の事例として、南東ヨーロッパ古代文化との関係が注目されている。一部では、「従来認知されていなかった文明かもしれない」との説もある。
 ただし、近年の経済状況は、かんばしくないので、国内での考古調査の優先度はあまり高く位置づけられていない、と予想される。

ブルガリア共和国の地図

ブルガリア共和国の参照画像

追加情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 ブルガリア共和国では、市場経済への移行の一環として、社会主義時代の国営企業民営化の政策が進められてきている。
 多数の企業の内には、民営化を試みて失敗した企業もある他、民営化後にリストラをしなければならない企業も多く、2006年現在まで続く高い失業率の一因をなしている。失業率は、2002年で17.8%、2003年で13.7%とのこと。
 政府当局は、企業民営化の他に、起業資金援助制度による国内企業育成、外国資本の誘致拡大、税制改革などを並行して進めて来ている。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 「ブルガリア」は「ブルガル人の国」と言った意味で、A.D.680年頃、ビザンツ帝国に地域の支配権を認めさせたブルガル人国家(第1次ブルガリア王国、とも、ブルガリア帝国、とも)に由来する。
 7世紀に成立したブルガル人国家は、11世紀にビザンツ帝国に滅ぼされ、地域は再度ビザンツ領になった。
 ブルガル人は、2世紀〜7世紀にかけ、東方から緩慢に移住してきた民族。彼らの源郷は、北カフカス地方?から、現在のヴォルガ川流域あたりだった、と思われる。
 ブルガル人は、チュルク系の言語を母語にした民族で、より限定してタタール系だった、とも言われる。
 5世紀頃から、スラブ系の諸族が地域に移入。ブルガル人が優越的な立場に立っていたが、地域の人口比率では、徐々にスラブ人に圧倒されていった。最終的には、ブルガル人は、文化面からスラブ人に同化され、現在の南スラブ系ブルガリア人の祖先集団を成した。この集団の形成は、遅くとも10世紀頃だった、と考えられている。

GM向け参考情報

  • GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど

位置(再整理)

 ブルガリア共和国は、ヨーロッパ州東欧地域にて、黒海?の南西岸に面した国。

近隣諸国
 北でルーマニアと、西でセルビア共和国F.Y.R.M.(マケドニア共和国旧ユーゴスラヴィア連邦)と、南でギリシア共和国?トルコ共和国と国境を接している。
 東の黒海を介しては、ウクライナロシア連邦南連邦管区グルジアに臨む。

基本情報

  • 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可。

ブルガリア共和国の基本情報 2008年版
(別ウィンドウで並べて見ると、多分便利)

用途、用法

 ブルガリア共和国は、セッションでは扱い易い国の1つです。「ブルーローズ」に、まだあまり慣れていないプレイヤーのチームでも、無難に導入に使えることでしょう。

 まず、2006年現在、国情は比較的安定。一方で、牧歌的な農牧地と都市部に多い失業者など(多くは、社会主義時代の公営企業からリストラと想定)との対比も演出できます。EUの分析やメディア報道などで聞かれる「政府内の汚職や司法関連組織体制の不備などが多い」、「人身売買や麻薬移送をおこなう国際犯罪組織が活動している」などは、多少誇張して扱うくらいなら、フィクションとして許される範囲かもしれません。

 また、ブルガリア人が国民の84%と圧倒的多数派なので、国民の同質性が高い日本人のセンスでも扱い易い。にも関らず、トルコ系、ロマ人、アルメニア系などの存在、ギリシアやトルコ、ロシアなど周辺諸国との関係など、適度に(日本では)非日常的な課題をシナリオに絡めることでもできます。

 残念ながら、有名な超古代文明に直接結びつくような題材は、今のところあまり多いとも思えません。でも、トラキア平野で注目されている遺跡群を、超古代黒海文明と関係付けるなど、手はあります。「ブルーローズ」に慣れたPCのチームなら充分対応できる題材でしょう。

 まだあまり慣れていないPCチームの場合、ブルガリアを導入場面に使って、キナ臭いカフカス地方や、もっとワールド・ワイドな遠方に飛ぶ、などの活用法を考えるのは、1つの手でしょう。

 近年のブルガリアでは、ローズ考古学財団、及び、ローズ・グループの影響力が、当局にはかなり効く、と想定しても不自然ではないと思われます。これも用法のポイントでしょう。(2007年には、いいよEU加盟ですしね)

 経済状況が芳しくないので、財団の支援は研究者にも歓迎されるでしょうし、ローズ・グループとのコネは、当局もほしがる、と想定して、不自然ではないでしょう。

地勢と地域

地勢と環境

 ブルガリア共和国の国土は、東西方向が南北よりもやや長い。北縁、ルーマニアとの国境は、概ねドナウ川の流れになっている。ドナウ川は、黒海の直前で沿岸丘陵地に阻まれ、北流れ。ルーマニア国内に方向を転じていく。

 山地、丘陵内は多めで、山地が28%弱、丘陵地性の台地が41%ほど、平地が31%強とされている。

 地域は、北から、ドナウ川右岸(南岸)の微傾斜台地、バルカン山脈、トラキア平野?、ロドビ山脈?に4大別できる。さらに各地域を細別していくと、地域把握が容易になるだろう。

 気候帯は、概ね温帯に属す。

 南部、特にトラキア平地は、地中海性気候の影響を受け、夏季は高温乾燥、冬季は温暖湿潤。

 北部に向かうにつれ、地中海性気候の影響は薄れ、夏冬の気温差が大きくなる。また、北部では夏季の降水量も多い。

【参照データ】

北部:ドナウ台地〜ドナウ川右岸

 バルカン山脈の北斜面からドナウ川右岸(南岸)にかけ、微傾斜の台地が続く。国土北東では、黒海沿岸間際まで、さほど高度のない低い山地(または大きな丘陵)が、ドナウ川を阻み、流れを北流に転じさせている。

 ドナウ台地は、バルカン山脈から流出する行く筋かの河川が流れ、ドナウ川に合している。

中北部:バルカン山脈(スターラ山脈)

 バルカン山脈の、ブルガリア語による地元名は「スターラ山脈」。

 最高峰は、2,375mのボテフ山だが、平均標高は700mほど。高峰で、1,500〜2,000mほど。東西長600kmほど、南北幅20〜50kmほど。

 バルカン山脈西部の南側に、現在のブルガリア首都ソフィア?が存在。ソフィアの東方からは、バルカン山脈南麓の渓谷部を挟んで、より低いスレドナ・ゴラ山脈?が並走している。

 より詳しくは、「バルカン山脈」の項を参照されたし。⇒ バルカン山脈

中南部:トラキア平地

 ブルガリアのトラキア平地は、トルコ共和国のトラキア地方、ギリシア共和国?のスラーキ地方に連なる、広義のトラキア地方の北部にあたる。

 緩やかな起伏の丘陵地が多く、山地から流出した多数の中小河川が、丘陵地の裾に沿って流れている。

南部:ロドビ山脈

 ロドビ山脈は、西部で、スレドナ・ゴラ山脈に連なり、バルカン山脈にも連なっている、その脊梁線は、やや湾曲しながら東南東方向に伸び、北斜面は、スレドナ・ゴラ山脈との間に、トラキア平地の西部を挟んでいる。

 山脈の東端は、丁度、ギリシア領が北(ブルガリア側)に食い込む手前あたりで、高度が下がり、極、低い丘陵となって、広義のトラキア地方に続いている。

 山脈の南斜面は、一部が、ギリシア側の東マケドニア=スラーキ州にも渡っている。

人口分布

【参照データ】

 Gridded Population of the World, version3 の資料(2000年の統計ベース)を見る限り、人口は幾つかの大都市圏に集中が見られるほかは、概ね、均一に分布。一部で、人口密度が他より低い地域は、丘陵が細かに連続している地域が多いようだ(必ずしも、起伏の大きな丘陵地とは限らない)。

主要都市

ソフィア
首都。バルカン山脈東部の南斜面で、スレドナ・ゴラ山脈の西端が入り混じっているあたりに立地。近傍に国際空港を擁す。
プロヴィディフ
ブルガリア第2の規模の都市。スレドナ・ゴラ山脈と、ロドビ山脈との間の渓谷が、東のトラキア平地に向けて開けていくあたりに立地。
ヴァルナ
黒海沿岸の都市。北寄り。近傍に国際空港を擁す。
ブルガス
黒海沿岸の都市。南寄りで、トルコ領にやや近い。近傍に国際空港を擁す。
ルーセ
ドナウ川沿岸の主要都市。ドナウ川が、ルーマニア領に向かい屈曲する手前に立地。

正規の出入国ゲート

スカイ・ゲート
 首都ソフィアの近傍に国際空港がある。
 黒海に面す主要都市、ヴァルナ、ブルガゼも、それぞれの近傍に国際空港を擁す。
海港
 黒海沿岸で、ヴァルナが北寄りの、ブルガゼが南寄りの主要な港湾都市。
国際鉄路
 ルーマニアとの間に2本、セルビア共和国との間に1本、ギリシア共和国との間に2本、トルコ共和国との間に1本の鉄路が敷設されている。
 F.Y.R.M.(マケドニア共和国旧ユーゴスラヴィア連邦)との間の山地には、鉄路は敷設されてない。
主な国際自動車道
 ルーマニアとの間には基幹的な自動車道が5ルート、セルビア共和国との間には3ルート敷設されている。
 マケドニア共和国(F.Y.R.M.)との間には1本、ギリシア共和国との間には2本、トルコ共和国との間には2本が敷設されている。
河川水運
 調査中です。

主要な国内交通網

 「増補待ち」

別称類

主要国の言語

  • 英語名=Republic of Bulgaria(リェパブリク・オブ・ボゥルゲァリア)
    略称=Bulgaria(ボゥルゲァリア)
  • フランス語表記=R?publique de Bulgarie
    略称=Bulgarie
  • スペイン語表記=Rep?blica de Bulgaria
    略称=Bulgaria
  • ロシア語表記=Республика Болгария
    略称=Болгария
  • アラビア語名(音写)=(調査中)
  • 中国語表記=保加利亞共和國
    略称=保加利亞

その他

  • ブルガリア語?名(音写)=Republika Bulgarija(レプーブリカ・ブルガリヤ)
    略称(音写)=Bulgarija(ブルガリヤ)
    (ブルガリア語は、ブルガリア共和国の国定公用語

リンク

小辞典
小辞典ワールド編
現存国家
ヨーロッパ州の現存国家

関連項目

周辺諸国、地域

資料リンク

活用や検討

活用

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