古代アッシリアの王位
PCが予め知ってていい情報
追加情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値8〜10」
- 簡単な情報 (シナリオによっては、ゲーム前ブリーフィングでプレイヤーに伝えるGM裁量をしてもいいかもしれない)
- 現在の研究者が、古代アッシリアの最高統治者を「アッシリア王」と呼ぶことがあるが、これは、古代アッシリア社会のスタンダードではない。古代バビロニア?やヒッタイト?には「王」の地位があったが、古代アッシリアにはなかった。最高統治者の正式な称号は「アッシュル神の代官」だったのだ。
- 神権国家体勢だった古代アッシリアは、「国土や国民は、アッシュル神?の所有物」と言う前提で営まれていた。「アッシリア」と言う地域名自体「アッシュル(神)のもの(所有物)」の意味だった。
- 「アッシリア帝国?の帝王」についても事情は変わらない。「アッシュル神の代官」が帝国期にも正規の称号として用いられた。
- 元々、「アッシリア帝国」自体も、後世の歴史家による他称だ。アッシリア人自身が、「帝国」を称したことはない。繰り返しになるが、彼ら自身が唱え続けた国名は「アッシュル(神)の所有物(=アッシリア)」だった。
- 「アッシリア王」「アッシリアの帝王」の類は、後代の歴史書における便宜的表現、とみなしても大きな間違いではない。
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 古代アッシリアのスタンダードでは、統治者は「アッシュル神の代官」を称していた。この正式な称号は、アッシリアが成立してから滅びるまで、一貫して用いられ続けた。
- ただし、古代オリエントの国家間交流が盛んになった頃には、アッシリアの統治者も、対外的外交文書では、他国の支配者に向け「アッシリア王」を称することはあった。アッシリアの統治者は、国内と国外とで称号を使い分け、ダブル・スタンダードを駆使していた、とも言える。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど。
「増補待ち」。
キーワード:
参照:[ティグラト・ピラセル2世] [アッシュル・ウバリト2世] [シャルマネセル2世] [アッシュル・ベル・カラ] [アッシュル・バニパル] [タハルカ] [マルドゥック神] [セミラミス] [シャマシュ・シェム・ウキン] [アッシュル・ダン2世] [シャルマネセル3世] [シャルマネセル5世] [エンリル神] [エサルハッドン] [アリク・デン・イリ] [エリバ・アダド2世] [シャルマネセル4世] [エンリル・ニラリ] [アダド・ニラリ2世] [+αのワールド用語] [ニムルドの遺跡] [アシャリド・アピル・エクル] [アッシュル・ラビ2世] [シン・シュム・リシル] [アッシュル・ニラリ4世] [センナケリブ] [歴史上の実在人物] [トゥクルティ・ニヌルタ2世] [ティグラト・ピラセル3世] [アッシュル・ナツィルパル1世] [サルゴン2世] [ナブー神] [アッシュル・ニラリ5世] [ネコ1世] [天命の書板] [アッシュル・レシャ・イシ2世] [ティグラト・ピラセル1世] [シャムシ・アダド4世] [アッシュル・ダン3世] [ドゥール・シャルルキンの遺跡]